表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/51

49話 VS ワー・キヤク

気付いたら50話分の投稿をしていました。

このまま100話まで走り抜けます!

 ヴェルディ先生に連れ出されて、おれたちは学院の中になる闘技場にいた。


 闘技場にきてもヴェルディ先生はフェンリルに寝そべったままだが。


「よ~し、今から1対1で模擬試合をやってもらうからな、ルールは入学試験で行った試合とおんなじだから気負わずいけや~」


 本当に戦うんだな、仲良くなるどころか亀裂が生じる未来しか見えないのだが…


「じゃあまずはバルオ・ロップとワー・キヤクね~、闘うまえに才能の共有をお願いね~」


 まじか、さっそくおれの出番がきたわけか


「いってらっしゃい、ロップ!」


 セレスに見送られ、おれは闘技場の土に足を付けた。


 おれの対戦相手はどこにいるんだと探していると、

「ジャック様、見ていてくださいでやんす!!」と例の3人組の取り巻きが気合を入れていたのがわかった。


 どうやらあれがワー・キヤクのようだ。


 キヤクくんがおれの目の前にたった。


「あっしがワー・キヤク、才能(ギフト)は【プラス1】でやんす」


「バルオ・ロップ、才能(ギフト)は…【根性】」


 みんなの前で自分の才能を言うなんて、おれからしたら地獄の公開処刑だ( ˘•ω•˘ )


「おまえ、試験で魔法を使うことができなかったやつでやんすね」


 どうやらキヤクくんはおれのこと知っていたらしい


「別に馬鹿にするようなことをしないでやんす。現にここのSクラスにいるってことは他で評価されたわけでやんすからね」


 きらんっと出っ歯が白く光った


 おおっ、この取り巻きくんは公平に物事を見るタイプだったか。

 外見やしゃべり方で脇役だと思ってしまったことを許しておくれ。


「だからこそ、あっしは一切手をぬかず勝ちにいくでやんす!」キヤクくんの宣戦布告とともに試合は開始された。


「悪く思わないでほしいやんす!」


飛翔(フライ)』を使いキヤクは建物3階ほどの高さまで上がった。


「これでお前からのあっしに攻撃することはできなくなったでやんす。」


 …まあそりゃ空に飛ぶことができるのなら全員が同じことをするよな。


 みんなが同じことをするからあきてきた( ˘•ω•˘ )


「気の毒だけどこのまま決めさせてもらうでやんす!『水魔法・高圧噴水(ハイドロポンプ)』」


 キヤクは上空から水魔法を放ってきた。

 人一人を飲み込むことができそうな水の塊が2つ、大蛇のように襲ってきた。


 おれは横移動で回避をした。

 水は地面に着弾して地面を抉った。


 1つでもあたれば致命傷になる威力なのは、さすがSクラス。

 それよりも気になるのが、水の魔法が不自然に1つ増えたことだ。


「気付いたのでやんすね!あっしの【プラス1】はどんな攻撃魔法であろうと、魔力の消費なしに弾数を1つ増やすことができるのでやんす!」


 なるほど、さきほど襲ってきた水のうち、1つは才能の恩恵によるものなのか。


 シンプルかつ強い。魔力の消費を抑えながら数で圧倒する戦闘スタイルということだな。


「さすがに素早いでやんすね!それなら、避けることができない量の魔法を放てばいいだけでやんす!」


 そう言いキヤクは先ほどの魔法から、小粒の水魔法を大量に放ってきた。

 1回で放つことができる量ではないため、【プラス1】の効果が働いているのだろう。


「さすがに避けきることは難しいな」


 おれは帯刀していた竹刀使って、向かってきた水を受け流しながら躱していた。


「なっ!?これはさすがに予想外でやんす! こうなったら体力が尽きるまで打ち続けるだけでやんす!」


 小粒ながらも1粒1粒が重たい。

 つかまって攻撃を浴びることになれば、すぐにノックダウンすることになるだろう。


「そろそろおれにも攻撃をさせてくれ」


 魔法を躱しつつ、おれは竹刀の握り方を変えてチャンスを待った。

 そして魔法と重なり、おれの姿がキヤクから見えなくなった瞬間


「よいしょっ!」


 おれはできた隙をのがすことなく竹刀をキヤクに向けて投げた。


 ビュンッ


 竹刀と水が激突するが、小粒のため威力は投げられた竹刀が勝り、そのまま貫通してキヤクの方へ一直線に向かった


「なっ!?」


 竹刀が向かってくることに気付いたキヤクだったが、対応するには少しだけタイミングを逃していた。


『飛翔』は自由自在に飛ぶことは難しいらしいからな。

 ただ浮いているだけじゃ、格好の的というわけだ。


 ドンッと、そのまま竹刀はキヤクの鳩尾に命中し鈍い音をだした。


「ブウッ!?」


 ダメージをくらったキヤクは、白目をむきながら地面へと落ちていった。


 闘技場の結界で死ぬことはないが助けようと、キヤクの落下地点へ走り出そうとした瞬間、空飛ぶなにかがキヤクを捕まえた。


 ヒヒーンッ!!


 キヤクを助けたのは巨大な馬だった。しかし通常の馬と違って、額に角が生えているし翼だってある。

 ということは、サイズは違うがヴェルディ先生のユニコーンか。


「は~いそこまで、バルオ君の勝ちね~。 話には聞いていたけれども本当に魔法が使えないんだな~」


「イエーイ!さすがロップ!」

「竹刀を投げて倒したよ…」

「野蛮人だよ…」


 喜ぶセレスと引き攣った顔のマデリンとエヴァリンが迎えてくれた。


「じゃあどんどんすすめていくぞ~」


 こうして模擬試合は全員分行われていった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ