46話 【根性】真の能力
やっと主人公の才能の説明会をのせることができました(笑)
学院のオリエンテーションがあった午後、おれたちは体を動かすために平原にでていた。
「ちょっとロップ!本当に私がやらないといけないの…」セレスが困惑の表情を浮かべながら聞いてくる。
「だって今ここに師匠がいないんだから変わりに、セレスがやるしかないんだから仕方がないだろ?」
「う~、だって…」っとまだ戸惑いをみせる、まあおれもセレスに頼むのは酷だと思っているけれども
「大丈夫大丈夫、いつもおれと師匠がやっているのを見てるだろ?特大のを頼むな」
おれは少し離れて、セレスの真ん前にたった。
セレスは幾分か考えたあと、はぁ~と息を吐いた。
「わかったよ…、絶対!絶対に死なないでね!」「あぁ、安心して撃ってくれ」
おれが引かないことを察したセレスは覚悟を決めて魔法を放つ準備を開始した。
その魔法をどこへ向けて放つって?
もちろんおれに向けてだ
「『雷魔法・雷鳴の昇華』!!」
セレスが放った高火力な雷は、地面を抉りながら猛スピードでおれに向かって駆ける。
「・・・」
雷に対して、おれは特に避けたりなど対処する事なく立ち止まっていた。そして…
ドゴーーン!!
そのまま雷がおれを直撃した。
高熱が襲うだけではなく、おれの体に留まり、持続的にダメージを与えてくる。
めちゃくちゃ痛ぇ、
間違いなく人間が耐えられる許容範囲をゆうに越えている。
危険度Aであれば1人で討伐できるようになったセレスの魔法はプラチナランク冒険者と遜色ないどころか上位を位置にいるだろう。
やがて、長時間おれを襲い続けた雷はプスプスと音をたてながら消えた。
「うおぉ、結構ダメージが残ったな」
自身の体を見て、火傷が数ヶ所あることを確認した。
「ちょっとロップ!大丈夫なの!?」セレスが今にも泣きそうな顔で近づいてきた。
「大丈夫って言っただろ、火傷や裂傷が少し残っているけど」
「もう!こっちは心臓が止まりそうだったんだからね!」
セレスはすぐさまおれに回復魔法をかけ始めた。
「まあ痛みは残るが、今となれば意識をとばしたり倒れることはなくなったからだいぶ進歩しただろ」
どうしておれはセレスの魔法を受けたのか。
もちろんおれが被虐嗜好だからというわけではない。
これがおれの【根性】の能力だからだ。
通常であれば死ぬようなダメージを負おうと、心を強く持ち続ける限り死ぬことはない。
例え貫かれようとも魔法を受けようとも、根性で耐えようとする意思さえ持つことができれば生きていられる。
原理はわからないが、最初から攻撃をは食らってなかったのでは?となるような現象が起きる。
例をあげるなら、腹を貫かれても数秒耐えることができれば、いつの間にか腹の穴は閉じるといったことが起こる。
もちろん、攻撃を食らっている間は痛みをめちゃくちゃ感じるし、血を流しすぎると意識がとびそうになるので積極的に攻撃をくらいたいとは思わない。
しかし、数をこなしていくうちに、残る傷痕やダメージは減っているので、他の才能と同じように練度をあげていけば、使えるものになるのだろう。
周りからは破格の才能だと言っていたが、おれからすれば、ただしぶとく生きるだけになるので嬉しいものではない。
だって死ぬほど痛いもん。
今まで【根性】の保持者で効果を確認されなかったのは、痛みに対して心を保つことができないでいたため、そのまま死んでしまっていたのだろうと予測していた。
まあ、魔物の牙が内蔵を抉っている時とかとんでもない感覚な陥るからな。
よくそれで死んでいないな、おれ(・ω・)
「はいっ、もう傷はなくなったよ」言うや否やおれに抱きついてきた。
考え事をしている間に、セレスがすべての治してくれた。
今では回復魔法を軽くかけてもらったら全治するようになった。
そう考えると極める価値はあるのだと思わされる。
「死ぬことはなくても痛い思いはしてほしくないよ…」
考えていたことを察したのかセレスが泣きそうな顔で言ってきた。
「…嫌な思いをさせたな」
落ち着かせるよう、セレスの頭を撫でた。
もちろん好んでダメージをくらいたいわけではない。
けれども、できることは全てやっておきたい。
セレスからの力強く抱きしめられるのを感じながら、改めておれは心に誓った。




