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37話 王都リューミアと変質者2人

 ランブール領をたって10日後、おれたちは行先の途中にある町の宿に泊まりつつ、目的地すぐそばまで来ていた


 結局、オーガの群れを討伐したあとはトラブルや面白いイベントなどが起こることもなく、無事国境を越えてテーゼ魔導国の地へ踏み入れた


 アルカディア皇国とテーゼ魔導国は隣国の関係だから、直接入国できるため助かる

 悪くはないけれども、さすがに馬車の旅は飽きたからな


 そんなことを考えているとついに、目的地の王都が見えてきた


「ねぇ、ロップ! あの町が?」「あぁ、王都のリューミアだな 本当にでっかい木があるんだな」


 遠くからみても巨大さがわかり、てっぺんは雲を突き抜けているほどの高さを誇る樹木「エンシャントエンダー」を中心とし、人々が住む区域を広げ発展してきたのがリューミアという王都である


 かつて世界の危機を救った英雄の1人とされている妖精はエンシャントエンダーの奇跡によって生み出されたという神話から、魔法への研究や発展に対する熱意は他国よりも凌駕するほどだと言われている


 …本当この国に生まれなくてよかったとつくづく思う( ˘•ω•˘ )


 そして、王都を守る壁の役割を果たしている土壁に近づくと、入国審査を待っている長蛇の列ができていたのが見えた


「げっ、今から並び始めたとしていつ頃入国できるんだよ…」と思わずぼやいてしまった


 門番が流れるように入国希望者の対応をしているけれども、これじゃあ1時間くらいは待ちそうだなと考えていたら門番の1人が、おれたちがのっている馬車に近づいてきた


 外見から察するに、なかなか位が高そうな門番は執事のセバスチャンさんと何やらはなしていた


 ちなみに、待ちくたびれたセレスはおれの手や腕に浮かんでいる血管を指でなぞりながら迷路遊びのようなことをしている…おもしろいのかそれ?


 門番とセバスチャンさんとの数分のやり取りを終えたのち、おれたちが乗っている馬車は別の入り口へと案内された


 さすがに貴族のための入り口は別で設置されてるんだな

 そして、町へ入るためのトンネルを抜けたあと、目の前には自然と町が一体化した幻想的な光景と活気があふれる人々のが広がっていた


「これがリューミアか…」「わぁ!物語にでてきそうな町ね!すっごくファンタジー!」


 建物の外見だけでいえば、現代的なデザインではないが、設置されている設備や町の人があつかっている魔道具がかなり最新なものというのがわかる


 こういうものを見るとテンションが上がってしまうのは男だから仕方がない


「すごい…、学生生活楽しみだね!!」と満面の笑みを浮かべていたセレス

 この笑顔が見れたんなら来てよかったと思ってやってもいいかもしれない


「ねぇ、早く屋敷に荷物を置いたり、必要なことを終わらせて町を探索しましょう!?」

「あぁ、そうだな」


 おれたちは魔導国と学院側で用意されていた屋敷へ向かおうとし、馬車を進ませようとした


 すると、「速く進みなさい!!この愚図が!!」とドスがきいた女の声が聞こえた


「「「「「!!!????」」」」」」


 おれたち一同は声がした方へ振り向いた「なにあれ…ひどい…」

 セレスは思わず声を漏らした


 道の端で四つん這いになっている男に対して、女が馬に乗るかのように跨っている…というよりは文字通り、男を馬変わりにしているといった方が適正だ


 よく見ると男の首にはスタッズ(棘)がついた首輪をしていて、首輪から連なっている鎖を女が握っていた


「なんでアンタは馬の代わりにもならないわけ!?そんな役立たずが、この国にきて申し訳ないと思わないの?」と鞭で男をぶっていた


「…もうし訳…ございません」男の顔は下に向けられており表情がわからなかった


 ばちんっと容赦ない音に、セレス含めて使用人も顔をしかめていた

 さすがにこうも堂々と視界に入るところでそんなことされると、気分が悪くなるとおもったおれは女にやめるよう近づこうとした


 しかし、おれは少しでも男を助けようと思ったことを後悔した


「おい!人間の形をして生まれてきたことに対して謝罪の一言はないの!?」

「…もうし訳…」


 男は絞り出すかのように声を紡いでいた、声がか弱いことからもう限界なんだとだれしも疑う余地はなかった


「申し訳ございませんミサキさまぐへへっ~~」謝罪の言葉とともに上げられた顔は、小さな子供が見てはいけないほど、破顔の笑みを浮かべており口からは唾液がたれていた


 …訂正、誰もが疑う余地がないほどの変態だ


「なにあれ…?」セレスの眼が点になっていた、さきほどの言葉とは意味がまるっきり違うのは明らかだ


「早く進みなさいよ!私たちは今日中に学院へいく用事があるんだから!?」バチンッ!

「Oh!! はい!わたくしブタが学院へお嬢様をお連れいたします!」


 せっかくの優男風なイケメンを台無しにするほどの変態と女との遭遇により、どっと疲れがでたおれたちはとりあえず屋敷へ向かうことにした


明日は新キャラを考えるため、投稿はお休みするかもです!

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