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34話 旅立ち

 ―――……・・・

 元帝国十三神将による侵略から1年後の春、


 ロップとセレスはテーゼ魔導国への留学に向けて修行を続けていた。


 ロップは心霊武具の顕現を成功させていたので、心霊武具を使った自分なりの闘い方とレイドドラゴンで発動させた【根性】の恩恵を模索


 セレスは心霊武具(スピリットチェーン)を顕現させるために、【魔之戦女神(マジックワルキューレ)】の効果を活かした修行、魔力量を上げるトレーニングと多属性魔法の習得を続けた


 修行の成果により、ロップは【根性】の可能性に気付き大きな能力を経て、セレスは心霊武具(スピリットチェーン)を顕現させることに成功させた


 10代で心霊武具を顕現させることができるのは、大陸でもほんの一握りのため2人が同世代よりも抜きんでていることがわかる


 2人の修行による成果は、学院で遺憾なく発揮されるのだがそれはまた後程の話


 町をでる前日、2人は最終調整としてクエストを受け、シルバーレイクの森奥にいた…


 グオオォォ!!


 巨大なクマ型の魔物がセレスを捕まえようと、猛スピードで近寄り飛びついたが、セレスは『飛翔(フライ)』を使って攻撃を躱した


 魔物の名前はシルバーグリズリーで、シルバーレイクの森を代表とする強さを誇っており危険度Aである


 上級冒険者バーティ―でも敗北することがある魔物を、セレス1人で挑んでいた

 ロップは離れた所で闘いの様子を観戦している


「はあぁぁ!!『水の斬撃(アクアスラッシュ)』『竜巻の暴力(ウインドブラスト)』『岩石の貫通弾(ロックバレット)』‼」セレスはシルバーグリズリーに対して多重の魔法を放った


 多彩な魔法による攻撃は、通常の魔物だとなすすべなく倒されてしまう


 グオオオオォォ!


 しかし、シルバーグリズリーは魔法の耐久値が高くセレスの攻撃を受けきっても少ししか怯んだ様子を見せなかった

 セレスが放った魔法はほとんど無意味に終わったと思われた、しかし…


「『迅雷の武装(サンダーアーマー)』」


 セレスは魔物が攻撃を耐えることを予想していたかのように、すでに雷を纏った状態で懐に入っていた


 そして、セレスは力強く踏み込み魔物の鳩尾に、拳による強力な打突を喰らわせた


「うおおおおぉぉぉ!! こんっじょおおおおぉぉぉうぅ!!!」

 セレスの気合が入った声と共に放たれた強力なパンチは、セレスを大きく上回る大きさのシルバーグリズリーを吹き飛ばした


 そして、吹き飛ばされた先にある岩山に激突し、シルバーレイクは大ダメージを負い息を引き取った


「あれぃ? どうしておれよりも熱血キャラみたいは戦い方になってるんだ?( ˘•ω•˘ )」

 いったいどう間違えて、セレスの戦闘スタイルは確率されてしまったんだろうと考えたが、ロップはすぐに思考を放棄した


「ロップー!おわったよー!!」セレスは満面の笑みを浮かべながら、ロップへ近づいた


「お疲れさん… というか才能もだが心霊武具の性能もふざけているよな?」


 セレスの心霊武具は<戦女神の鎧(ゲンデュル)>といい、青と白を基調とした、フリルのつくりとなっている可愛らしい鎧とガントレットである


 性能は、魔法の多重発動の補助と魔力消費による身体能力底上げが主な2点でセレスの戦闘スタイルの可能性を広げた心霊武具である


「んーそうかな?」と言いながら<戦女神の鎧>をしまったセレスは「えい!」といいながらロップの腕に絡みついた


「…だからそれされると歩き辛いんだけど?」ロップはまたかという表情を浮かべた


 というのも、戦争が終わっていこうセレスがさらに距離を詰めるようになっており、今では体を密着させている時間の方が多くなっていた


「へへっー♪ 早く帰ろう!?」ロップのことなどお構いなしに上機嫌なセレスにたいしてロップはため息をつきながら町の方へ歩いていった


 ―――……・・・

 出発する当日、2人には多くの人たちによる見送りが行われていた


「ロップ体調には気を付けてね!」「頑張ってロップ!」孤児院のナサリや子供達


「ロップ!皇国の底力見せてやれ!」「セレスちゃん、元気でいてね!」ランブール領の冒険者達


「自信をもって学生生活をおくりたまエ!」 そして、サンサロッサやセレスの家族達


 多くの人たちが2人の無事を祈っていた、その中で1人、小さい男の子がロップとセレスの元へ歩み寄り2人の脚へ抱き着いた


「…ぐすんっ」と少し時間を置いたあと嗚咽を上げた


「もうレオスったら…、仕方がない弟ね」 セレスは困ったような笑みを浮かべながら弟であるレオスの頭を撫でた


「また今度なレオス、帰ってきたら沢山遊んでやるからな」 ロップもセレスと同じように頭を撫でた


「…」レオスは2人の言葉を聞き、絡みついていた腕をほどき決心した表情で2人に告げた


「セレスお姉さまロップお兄さま、いってらっしゃいませ!」


 その言葉を聞き、セレスもロップも笑みを浮かべて返事をした


 そして、2人が馬車型の魔道具へ乗ろうとしたとき、レオスが「そういえばロップお兄さまはいつ本当のお兄さまになられるのですか?」と質問してきた


「??」 ロップは質問の意図が分からず返事ができないまま馬車に乗り込んだ


 質問の意図が分かったアンドロスは顔が氷のように固まっていた


 そして、「じゃあ皆、いってくるね~!」


 こうして、テーゼ魔導国へ向かうべく、ロップとセレスは生まれ育ったランブール領を出発した


これで1部完結です!

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