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1話 絶望と才能と

絶望なんて書いてますけど全然絶望フェーズではありません!

「のーーーーーーーーーーーんんんんんんんんんんんっっ!!!!!」


 厳しい寒さが終わりを迎え、何か新しい出会いを期待させてくれそうな暖かみを感じられる日が続くようになったある日


 整然と配置された美しい花壇が並ぶガーデンで、金色の髪の少年は絶望に打ちひしがれながら這いずっていた


「嘘だろーー!?今時設定盛りだくさんの物語なんて流行んねぇよ!しかもマイナス方面でとかふざけんじゃねぇよ!」


 Nohhh!!とかれこれ1時間以上叫ぶ続けている少年にジト目を向けている紅色の髪の少女がいた


「ほらロップ!いい加減機嫌直したらどうよ!?」と声をかけるも


 ぬ~ん(´-ω-`)と変わらないようすだった


「…はぁーっ。先生も何か言ってあげ「HAHAHAHAHAww!!」ってあんたもかい」


 近くで大柄な男性が横たわりながら、腹を抱え笑っていた。


「さすが私の弟子だロップ!君はいつまでも私を楽しませてくれる!私を笑わせる能力は随一だ!」

「冗談じゃねぇ!よし今決めた、いますぐアンタをぼこぼこにしてやる!」


 ほう…っと男は真剣な眼差しになった。

「なるほど、早速手に入れたその新しい…新しいちからブワッ!HAHAHAHAHA!」と再び大声で笑い始めた。


「ふざけんじゃねぇよ!まったくよ…本当に…」


 少年は大空へ涙目になりながら叫んだ


「才能が【根性】ってちょっと待てい!!」



(1時間後)

 金髪の少年ロップ・紅髪の少女セレス・大柄な男サンサロッサの3人は、公爵の娘であるセレスの屋敷の廊下を歩いていた


「ところでロップ」とセレスはロップに話しかけた。


「ん-?なんだよ?」

「あなたは才能(ギフト)をどのタイミングで受け取ったの?」


「ん?なんでそんなことを聞くんだよ?」


「だってほら、才能を授かる日は桜の月(3月)のはじめと決まっているけど、時間やタイミングって人それぞれじゃない?


 ロップはどのタイミングで才能がわかったのかなー?って


 ちなみに私は夢の中だったよ

 すやすやって寝ているときに、あなたの才能はこれですって神様から伝えしてもらった感じがしたの!」


 ニコニコ嬉しそうに話すセレスを横目に


「あー、おれはいつも通り朝ごはんの卵かけご飯を食べている時だな。


 あの時はあまりにもショックだったから、卵とご飯を混ぜる回数が足りなかったのを覚えてる」と少し後悔をしていそうな声色だった


「はあ、ロップって本当卵がけご飯がすきねぇ。

 卵がけご飯に限らず、東方の国の食事をこんなに愛しているのは、まわりでロップくらいよ」と肩をすくめた


「おうよ!でもやっぱり一番は卵かけご飯だな。

 卵がけご飯さえ食べることができたら、俺の食事幸福度は満たされるから!」


 なんて他愛もない話をしていると目的地である待合室についた。

 扉を開け、中に入るとセレスの父であるアンドロスの他に、気品がありつつ、優しげな笑みを浮かべるシスターと護衛がいた。


「久しぶりね、ロップちゃんにセレスちゃん」とシスターのローザが親しげに挨拶をする

「「こんにちは」―」と2人も返事をした。


「ふふっ、せっかく2人の記念するべき日ですもの、わざわざ王都から出向いちゃったわ」

 その言葉を聞き、1人の顔はかたまり、1人は苦笑をし、そしてもう一人は手で口を押え笑うのを抑えていた。


「やあ、いつもの修練前にすまないね3人とも。でも今回は2人に関係があることだからさー」とアンドロスが話始めた。


「知っていると思うけど、自分の才能(ギフト)がわかるのは、あくまで名前だけ。

 その才能にどういった効果や素質がふくまれているかは、あくまで名前から想像するしかない。」


 しかし…とアンドロスは話を続ける


「【聖礼】の才能を持ったシスターや司祭は、合意のもとであれば才能(ギフト)について詳細に知ることができる。そのため、ここ数日はどこの教会も人でいっぱい…


 そこでローザ本人の希望もあり、ここで2人の才能(ギフト)について詳しく知ろうと思ったわけさ」


「ふふふっ♪この時期は稼ぎ時だからってみんなも張り切っちゃてるのよ、だから、逆に私は暇になっちゃったわけ」という言葉を聞き、聖職者がそんなのでいいのか…と思ったセレスであった


 じゃあ早速、とパンっと手を叩き

「まずはどちらから知りたいかしら?」と2人に聞いたところ


「はい!はい!私から先に知りたいでーす!」と積極的に手を挙げたのはセレスであった。

 いつもは積極的なのがもう1人いるのだが、もう片方はさっきから石像のように固まっていた。


「はーい、セレスちゃんね。セレスちゃんの才能を教えてくれるかしら?」


「【魔之戦女神(マジックワルキューレ)】です!」

「あら、たしか北方のオーディンヘイム王国の英雄2代目女王と同じ才能(ギフト)だったきがするわ。これは楽しみね♪」


 なぜかアンドロスが胸をはっていた。娘が褒められた気がしてうれしいようだ。


 さすがセレスちゃんね、と言いながらローザは立ち上がってセレスの前に移動した。

「それじゃあ始めるわね…


『我、汝の導きを示す代行者なり。先人の歩みに敬意を抱き、才覚に慢心せず研鑽し続けることを誓いますか?』」


 いつもとは違う、神秘的かつ厳格な雰囲気を漂わせるローザ。

 まるで歴史そのものが話しかけているようだった。


 するとローザとセレス、2人の間から小さな光が発生した。


『…誓います!』セレスが返答すると、小さな光が強く蒼白な光へと形を変えた。


 しかし、強い光を放ったのは一瞬で、そのあとは小さな光へ形を変え、やがて光は消えた


 光が消えた数秒後、セレスの才能を覗くために閉じていた目を、ローザはゆっくりと開いた


「…それじゃあ【魔之戦女神】について詳しく話していくわね♪」


 お待ちかね、無双スキルの説明タイムである。

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