13話 幼馴染お嬢様からの癒し
こういうのって需要があるのか問題
「へぇー、やっぱりリンクさんって物凄く強いのね」
「あぁ、単に強いっていうよりは土俵が違うっていう感じだな。
師匠と似たようなものを感じた」
「さすが史上最年少で十三帝国神将にはいった人ね
ドラゴンをテイムするドレークしかり、単純な戦闘力に加えて異端さも兼ね備えていることが入団の条件なのかもしれないね」
「はぁ~、これからちょくちょく模擬試合をしてくれることになったはいいが、ボコボコにされる未来しか見えねぇ」
「ふふっ、でもそのままやられっぱなしで終わらせるつもりもないんでしょ?」
「んまー、やれることをやってしかねぇな」
ていうより…とロップは話題をかえた
「なんでおれはお前に膝枕されてるんだ?」
今2人がいるのは、孤児院の皆が利用する共有スペースで、その部屋にあるソファーに座っている
正しくは、座っているのはセレスだけでロップは膝枕で寝転がっている状態なのだが
修行が終わったタイミングが重なっていたので、昨日に引き続き遅めの昼食を一緒にとることにした。
セレスの要望でナサリの料理を食べることになった。
そして、午後からの予定は、勉強や修行含めてお互い入っていなかったので、一休みするため共有スペースへ移ることにしたのである。
「ふふっ♪昨日はロップに膝枕をしてもらったからね。今日は私がしてあげるわ。
せっかく可愛い幼馴染が膝枕をしてあげているんだから、堪能しなさいな♪」
どこか上機嫌なセレスに対して、ロップはよくわからないでいた
「言い方…、てかずっと膝枕しているとしびれてくるだろ?」ロップは起き上がろうとした。
しかし、
「ちょっとロップ、ちゃんと同じ時間分膝枕されていればいいのよ」
起き上がろうとしたロップの頭を押さえつけて、再びセレスの太ももへ寝かしつけた
「いや…、足がしびれて辛いだろ?」
「そんなことはないけど…。あっ!てことは昨日の膝枕をしていた時、私の頭が重かったといっているわけ?」
セレスは心外といった表情を浮かべた
「なんでそうなるんだよ…、えっ本当にこのままの状態を維持するつもりなの( ˘•ω•˘ )」
「だからそう言ってるでしょ? もう!つべこべ言わず寝ちゃいなさい!」
そう言いながら、セレスは手を挙げて掌をロップへ向けた。
「こうなったら、『状態魔法・睡眠』で強制的に眠らせてやるわ・・・」
セレスは手をロップの顔へ近づける
「えっ?まって魔法で眠らせるなんて意味がわかんね。っ!?」
ロップは避けようと試みた、
しかし、セレスのもう片方の手でがっしりと頭を押さえつけられていた
へっ、へっ、へっーと不気味に笑いながら、手をわしゃわしゃさせロップの顔付近まで手を近づけたあと
「『睡眠』」と唱えながら、やさしく瞼をとじさせ顔をなでた
「ちょっ、待て! …あれ? …ほんとにねむ …たくなっ …」
すーっ、すーっと寝息をたてたロップ
抵抗しようとしたらしいがすぐに眠りに入ってしまった
夢の中に入ったことを確認したセレス
「ふふっ まだ『睡眠』は使えないのよね~♪」
そう、ロップはただ単純に疲れがたまっていたため、膝枕をされて眠っただけである。
「昨日の今日でこんなに無理しちゃって、私からすれば一目瞭然なんだから」
セレスはロップが相当きついトレーニングをこなしているが一目見て気付いた。
だからこそ、強引にでも休ませようと思い至ったわけだ。
「・・・」
一瞬だけ不安げな表情を見せるセレス
どうしてロップがこんなにも厳しい鍛錬を、毎日続けているのかを知っている
だからこそ、頑張らなくていいなんていう言葉は決してかけるべきではないと思っていた
思わずセレスはロップの頭を撫でた
「本当に、寝顔は女の子みたいに可愛いわね まだ女の子の恰好をさせてもギリギリ通用するんじゃないかな」
実際、幼少期の時はよく女の子と勘違いされた経験がなんどかあった
少しでも男らしく見られたいと思い始めたことが、現在の気怠そうな言動であるのだが、
今ではすっかり身についていた。
「あっ」
ロップの顔に手を優しく添えていたのだが、親指の側面とロップの唇が触れてしまっていたことに気付いた。
「・・・」
ロップの顔から手が離れていき、その手を優しく握った
セレスは手を自身の唇へ近づけ、
顔も手を向かえるように近づけた
もう少しで触れあうという距離まで狭まった
しかし、セレスの手が、彼女の唇へ触れようとしていた微かな隙間を残して止まった
「・・・」
今の行動にどういった意味が込められているのかはセレスにしかわからない
心情はわからないが、
2人しかいない部屋の中で
彼女の頬や耳は、ほんのり淡く染めていた
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