表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/51

11話 十三帝国神将の実力

 リンクの提案に理解できないでいたリンク


「…どうして俺と戦うことになるんですか。少なくとも十三帝国神将のアンタにメリットはないと思うが?」


 リンクはニコッと微笑み、ロップが討伐したウィンドビーの方へ歩いた。


「個人的に興味を持ったからですよ。ロップ君にね。」


 あっ男色じゃないですよと言いながら、ウィンドビーの傍へたどり着くとしゃがみ込み、ロップによって切られた断面を見ていた。


「まずは剣技のみでの圧倒的な戦闘力。魔法を使わずに危険度Bの魔物を倒すなんてはっきり言って異常です。


 おそらく魔法なしでの戦闘なら大陸随一といっても過言では無いでしょう」


 好きでこんな闘い方をしているわけじぇねえよ( ˘•ω•˘ )とロップは返した


「そして、もう1つは昨日の執務室ですね。」


 リンクは立ち上がりロップの方へ体を向けた。


「セレス様にはバレませんでしたが、ロップ君は私の存在に気付いていましたよね?」


 問いかけたリンク


「…別にわかっていたわけじゃありません。ただ何となく違和感を覚えただけです」


「それが凄いっていっているんですよ。


 こう見えても私は気配を消したり、隠れたりすることが得意ですからね」


 てことで…とリンクは『備品保存箱(アイテムボックス)』から木製のダガーを2本取り出した。


 そして、そのうちの1本をロップへ投げ渡した。


 ロップはダガーをキャッチしたあと、武器の状態を確認した。


「サンサロッサさんから話は聞いています。基本、剣型の武器であれば何でも扱えると。


 てことで木製のダガーを使って軽めの運動を行って汗を流しましょ♪」


 楽しそうな表情でリンクへ提案した。


「もう動きまくって軽めどころではない汗を流しているんですけどね…


 でもまあ、帝国最強の1人と相手できるなんてめったにない機会だからな


 胸を借りさせてもらいます」


 ロップはリンクの誘いにのると、闘志に目を宿らせた。


「サンサロッサさんのおそばにいるロップ君に、そんなことを言ってもらえるなんて光栄ですね」


 リンクは構えの姿勢を作った。


「あれは人間として数えちゃダメでしょ」


 ロップもリンクに続いて戦闘態勢に入った。


 ・・・・・


 ドンっ!と音を置き去りにするほどの速さで接近しあう両者


 あまりの速さに一般人の視力であれば、霞んでみえるほどだ


 そして、ガンっ!と音がしたと同時に2人の姿は表れた。


 ダガーの刀体を押し付けあう形で交錯していた。


 それから両者は距離を取ることはせず、超接近線でダガーの斬撃を繰り広げあっていた。

 あまりにも鋭い攻撃ながらも、お互いが防ぎあっていたため傷を負う事はなかった。


「はははっ!驚きました、まさか短刀でもこんなに扱う能力が高いとは」


 ロップを心の底から讃えるリンク


「これでも、最初に練習したのはナイフの扱い方なんでね。結構得意なんですよ!」


 器用にダガーでの斬撃と斬撃の間に蹴りを入れたロップ。


「っ!?」


 一瞬は怯むが、超反応によるバックステップで躱すことに成功した。そして


「隙ありですよ!」


 再び間合いに入ったリンク。

 蹴りを繰り出したことにより、ロップの態勢がまだ万全じゃなかった。


 そのため、リンクはこの一刺しがロップへ届くと思われた…


 しかし


 バシッ!


 リンクのダガーはロップへ届くことがなかった。


「??」


 リンクの手首をロップが掴んでいたため、攻撃を止められていたのだ。


 そして、


「はい?!」


 リンクの頭と体は上下逆さまになっていたのだ。


 っ!合気かっ!


 ロップの投げ技により、リンクは勢いよく地面へ落ちていった。


「優男イケメンの頭は固いのかチャレーンジ」


 そのままリンクは地面と激突するかと思われた。


 だが、


 ふんっ!とダガーを話した手で地面をつき、そのまま腕一本で軽やかに浮かび体を回転させて着地した。


 そのため、ダメージを負うことはなかった。


 ぱんっぱんっと服装の乱れを直したリンク


「いやー、本当に強いですね。正直魔法なしの試合だと勝てる気がしないですよ」


 てことで…と先ほど話したダガーを拾ったリンク


「第二ラウンドといきましょうかね。次は魔法もしっかりと使いますからね。」


 先ほどとは違った姿勢をとるリンク。

 おそらく、魔法を撃ちやすいようにしているのだろう


「一度で2度おいしいなんておとくだー」と小ボケを挟みつつ、先ほど以上の集中力でリンクの動きを視野にいれようとするロップ


「お先にどうぞ」 先行を譲るリンク。


「そんじゃあ遠慮なく」再び超スピードでリンクへと接近をこころみる。


「『音魔法・消音(ミュート)』『風魔法・風槍(ウィンドランス)』」リンクは接近を許さないとばかりに素早く魔法を繰り出した。


「!?」 ロップは旋回する形で回避した。


 リンクが放った魔法はあまりにも異質だからだ。

 通常『消音(ミュート)』は魔法や激しい動きをする物体に対しては、ほとんど効果がない。


 なぜなら、音を生む空気の振動があまりにもランダムなため、それに合わせて音を消すこと困難とされている。


 しかし、リンクが放った魔法はわずかな音も発さなかった。


 それどころか、木や地面へ着弾した後も音が聞こえることはなかった。


 やり辛さを感じつつも、どう対処するか考えていたロップ。


 しかし、


「油断はダメですよ」


「っ!?」ロップは背中に大きな衝撃波を受けた。


 訳も分からず後ろへ目を向けると、地面から爆発が起きていることを確認できた。


 「『爆破魔法・爆弾罠(ボムトラップ)』…」


「うそだろ!?」


「今度こそ隙ありですね」


 ロップへ素早く近づき、体勢を戻すことを許さないまま、リンクはダガーを首へ振るい寸止めした。


「少しは十三帝国神将の面子を保てましたかね?」


 にっこりとほほ笑むリンクと


「えっ?滅茶苦茶ぼこぼこにされたんですけど…」


 間抜けな顔で呆然としていたロップという構図で試合は終わった。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

高評価やコメントをしていただけますと天に上るほど喜びます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ