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体験談系エッセイ

昨日喫茶店ですごく怖い思いをした

作者: 七宝

 これは私が昨日の朝体験したお話です。とても怖い思いをしました。今でも忘れられません。


 仕事はお昼からなのですが、最近は早めに家を出て、行ったことのない喫茶店に行くのにハマっています。名古屋なのでモーニングがついてくるんです。お店によっていろんなメニューがあるので、飽きないんですよねぇ。


 その日も私は朝から家を出て、9時過ぎに見知らぬ喫茶店に入りました。平日だというのに中々混み合っていて、1人で静かに座れるような場所はありませんでした。


 少し待っていると、超ミニスカートの若い女性2人が座っているすぐ隣の席に案内されました。


 私はアイスミルクを注文しました。

 モーニングは何にするかと聞かれたので、シナモントーストと紅茶ゼリーにしました。


 しばらくするとアイスミルクとモーニングが運ばれてきました。待っている間はずっと太ももを見ていました。


 今はどこのお店でもそうですが、真ん中に透明の仕切り板(私はバリアと呼んでいます)が置いてあるんですよね。このご時世なので仕方がないのですが、私は1人客だったので、それを少しずらして机を広く使おうと思いました。ご飯を食べるには少し狭かったのです。


 バリアを少しだけ向こうに押してみると、天井からぶら下がっている電気ごと動きました。


 すごーく低い位置まで垂れてきているんです、電気が。コロナ前ならバリアがなかったので特に邪魔にはならなかったと思いますが、今はとても邪魔に感じます。


 しかし、わざわざ電気をブラブラ揺らしてまでバリアをどけたいと思わなかった私は、そのまま大人しく牛乳をぺろぺろして飲みました。(猫なので)


 私の舌がつりそうになった頃、隣の生足の女性2人が口を開きました。


「すみませーん! この電気、もうちょっと上に引っ込めることって出来ませんか?」


 店内には人がけっこう居てがやがやしていたので、マスターに聞こえるようにわりと大きめの声で言っていました。


 それを聞いたマスターが隣の机まで歩いてきて言いました。


「うちは20年その高さでやってんだよ! 気に入らねぇなら出てけ!」


 マスターは2人を怒鳴りつけたあと、パートの女性に「カッターある?」と聞いていました。


 もしかしてそれで彼女たちを!? と思いましたが、雑誌を切り抜いていただけでした。ハサミで切れよ。


 その後女性達は無言で飲み物とモーニングを平らげ、足早に去っていきました。


 一歩間違ってたら怒られていたのは私だった。そう思うと怖くてたまりませんでした。無理やりバリアをどかそうとしなくて本当に良かったです。


 あ、ちなみに全部クソマズでした。紅茶ゼリーは無味のねちゃねちゃしたゼリーに臭みのある謎の甘い液体がかかっていて、シナモントーストはビスケットみたいな密度の焼きの甘い食パンにシナモンシュガーをかけただけで全然甘さがありませんでした。焼きは甘いくせに。


 アイスミルクは氷がドリンクバーの氷機で出てくるような小さく砕かれた氷でした。すぐ溶けて薄まって本当にクソマズでした。アイスミルクが不味い店って初めて見ましたよ。

 これ、あの場にいた人間はみんなめっちゃ怖かったんで。おもしろ話じゃないんで。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 猫大長老様、やっぱり猫だったんですね! 可愛いですね! [一言] こっちは、大手のチェーン店に制圧されちゃってて、面白い個人営業のお店、殆ど無いですね。 名古屋だからかな? 貴重かも。
[一言] 言い方がひどいですね。ただ、もしかしたら同じ苦情が何度も来ててイライラしてたのかも? 繁盛する喫茶店は大抵場所がよくて ①コーヒーがうまいor味そこそこだけどお代わり自由 ②長居しても文句…
[一言] あぜが閉店しないクソマズ喫茶店。 実在していたんですね(^_^;)
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