戦後処理
あっぶね…空間魔法は人間界隈では絶滅したらしい…
ガラメ(とりあえず、全員テントに投げ込めましたね)
クタン(あぁ、後はメシ食って寝るだけだが
この投げ込んだ奴らの中にメシを作るのが
上手いやつがいるんだよな…)
ガラメ(えぇ〜この中から探すんですか?)
クタン(すまないが、今日は豪快にワイバーンの肉
を焼いて食べるか…)
ガラメ(それでいいですよ…)
クタン(さて、ならばワイバーンを解体しなければ
ならない。重労働になるから手伝え!)
ガラメ(・・・マジですか)
クタン(大マジだ!)
ガラメ(はあ、ところで解体ってどうやるんですか?)
クタン(ガラメ…お前は解体した部位をテント近く
に運んで、ゴミは穴を掘って捨ててくれ)
ガラメ(分かりました!)
やっと終わった!
クタン(すまんが火をくれ)
ガラメ(はいはい)
ボッ
クタン(よっしゃ、焼けたぞ!)
ガラメ(速く食べましょ)
クタン(そうだな、出逢いに!)
ガラメ(出逢いに!)
お〜塩ふって焼いただけでワイバーン
こんなに美味いのか
次、見たら何匹か倒してもいいかもな…
「人知れず死ぬことが決まったワイバーン…
南無三」
クタン(うむ、美味いな…ワイバーンの肉は倒した
冒険者か貴族ぐらいしか食べれないからな…)
ガラメ(そうなんですか?)
クタン(ガラメ、お前常識はどこにやった…)
ガラメ(師匠「魔王」はしょっちゅう自分で倒してきては
一緒に食べようって仲間に言うので
そういうもんだと思ってました)
クタン(ガラメお前常識も師匠譲りなのか…
さて、ここらでお開きにしよう。
一睡もできないまま朝を迎えるぞ)
翌日
クタン(よし、皆起きたな!コイツが壊滅しかけた
俺らの部隊を助けてくれたガラメだ。)
ガラメ(ガラメと申します。タムトスーファイまで
ご一緒することになりました。よろしく)
兵士A(そうか…分かった)
兵士B(よろしく〜)
兵士&料理兵(そんなに戦闘では役に立たないけど
料理は任せてください)
魔兵士A(コイツ、魔力をほとんど感じませんよ?)
魔兵士B(本当にコイツがワイバーンを
倒したんですかね?)
ガラメ(俺はこの目で見たからな!
後、解体したワイバーンがそこにあるだろう)
解体された死体を見てひとまず納得したようだ…
仲良くなれるかな~