表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウォンツマンZERO  作者: ビヨンド裕P
愛知県編① 龍の目醒め
20/20

第18話 大胆な告白

帽子男はライブハウスから出て、すぐに関係者専用の出入り口に向かった。関係者口から出てくる、あずあずに会うためだ。しかし周りはアイドルとファンの接触を防ぐため、関係者口は所属事務所のスタッフ達が張り込んで警備にあたっている。


「さて、あずあずが出てくるまで待ちますか。恋人として、愛を伝えたいし」


男はそう呟くと、近くのビルの物陰に隠れ、ロビーからアイドル達が出てくるのを待つことにした。


しばらくすると、ワンボックス車が関係者口付近の道路に停車した。マネージャーに先導されながら、2人のアイドルが車に乗り込もうとした。


――今だ!


停車している車に向かって、男は猛然と走りだした。そして、あずあずが車に乗り込もうとした瞬間に間一髪で間に合い、右肩をがっちりと掴んだ。


男は腕を掴みながら、早口で勢いよく話しかけ始めた。


「あずあず応援してるよ!愛してる!大好きだ!」


「え、ちょっと何ですか…」


あずあずはいきなり肩を掴んできた男に、いつもの口調で話すことを忘れ、困惑気味に反応した。


「キミ、離れなさい」


マネージャーは力づくで左腕を掴み、男を引き離そうとした。


「やめろ!離せ、さわるな!」


男はマネージャーを振り払おうとして暴れ始めた。あずあずの腕は離そうとはしない。


「あずきさんから離れなさい!」


マネージャーとスタッフ総出で男を取り押さえ、何とか彼女から引き離すことができた。あずあずは早足で車に乗り込み、急いでスライドドアを閉めた。


「運転手さん出して早く!」


一緒に乗り込んだマネージャーが運転手を急かした。運転手は男やスタッフ達が、車から離れていることを確認してから発進した。


「待ってよ……あずあず何で逃げるの?」

「俺のこと愛してるて、言ったじゃん」

「ファンあっての、アイドルなんだろ……」


スタッフ達に羽交い締めにされ、地面に突っ伏している男の弱々しい声が漏れた。


一方、一部始終を見ていた男がつかつかと現場に向かって歩き始めた。


「力がほしいんじゃないか。好きな女を独占できる強者男性のような力が」


帽子男の前に突然、マスクを付けた怪しい男がやってきて、頭上から話しかける。


「俺が弱者男性だと言いたいのか!」


取り押さえられ、地面をなめている男が精一杯の虚勢を張って反論する。


「まぁ見た方が早いか。この力を」


マスクの男は帽子男は無視して、どこからともなくベルトを取り出すと、自分の腰に着けた。そして、2枚のカードを取り出しバックルにセットした。


「ゴレゴレ!ガージー!なんでも暴く!暴露系コラボ!アバキマン!オープンシークレットコラボ!」


なんとも言えない音声がベルトから鳴り、辺り一面に響いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ