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ウォンツマンZERO  作者: ビヨンド裕P
モグラ激闘録② 戦闘
18/20

第16話 不穏

しばらく間空いてすいませんでした。これからガンガン更新して行きます!

東京『六本木ホテルタワー』PM.17:03


スキャムマン、ブラックナイトマンを、連続で撃破した裕二は、そのままホテルに着くとベッドで、泥のように眠りについてしまった。ようやく目を覚まし、体を起こした頃には、辺りは日が落ちかけ薄暗くなっていた。


「やっと起きましたね。昨日は大変でしたから、仕方ないですけど」


貝塚へ、明日の帰り支度をする美香が、裕二に気付き、優しく言葉をかけた。


「そうやな。ところで、早速約束を守ってもらおうか?」


裕二はニヤつきながら、両手で女性の胸を揉むような仕草をして、美香に話し始めた。


「まだ夕方ですよ。それにこういうのは、準備ってモノがあるでしょう」


「ゴムならあるで。こないだ出会い系で、知り合った女とヤろうと思って、買ったけど、来なかったから使えんかったやつが。あとナプキンもな」


「………ナプキンは何に使うつもりなの?」


美香は少し戸惑った。


「まぁいいわ、ならシャワーを浴びてくる」


「ええよ」


美香はそう言うと、シャワー室へと向かっていった。裕二はベッドの上でストレッチをして、体と下半身の子モグラをほぐしている。


「準備いいわ」


しばらくして、シャワーを浴び、バスローブ1枚に着替えた美香が現れた。


「うおおおお――――――!!」


ついに、長年の夢が叶う時が来た。興奮した裕二は、大きな雄叫びをあげた。


「早くやろう、脱げ脱げ」


「ちょっと、待っ……アッ……」


抑えきれない欲望のままに、裕二は美香に、飛びつくような勢いで抱きついた。だが裕二は抱きついた瞬間、美香の小ぶりな胸の感触と一緒に、下腹部付近にある謎の物体Xの感触に違和感を覚えた。


「ん?おいこれって…まさか、おちん……えっちょっ待てよ…」


「そうよ…私、付いてるのよ…アレが…」


裕二の問いかけに、美香が顔を赤らめて答えた。


「………………」


長い沈黙のあと、裕二が美香に話しかけ始めた。


「なんで男て言わんかった?ああん?お前ふざけるなよ。コッチハサヤットDTソツギョウヤトオモッタノニコレジャダメダヨ」


「いつか言うつもりだったけど、私は自分のことを女だと思うから、自分の口から、実は体は男ですなんて、言いたくなかったのよ」


「ソレハソッチノツゴウジャン。イツモソウ、ゼンゼンオレノコトハキニカケテクレナイ。タイチョウノコトトコサー」


裕二は怒りで、途中から早口になっていった。美香は涙目になりながら話した。


「気にかけてるわよ。改造ニートとの、闘いでいつもボロボロになりながらも、みんなを守ってくれる裕二さんのことを。私はずっと心配しているのよ。裕二さんはもう、ニートだった頃とは違って、日本国民の希望、正義の象徴なの」


「イロイロヨサゲナコトイッテモサー、DTノママジャ、ダレモオレヲミトメテハクレナイヨ」


「そんなことはないわ。少なくとも、私は裕二さんのこと尊敬してる」


「男のくせに、女だと偽って俺を騙してたヤツの言葉なんか、今さら信用できるかよ!!」


「それは……その…」


裕二はそう怒りを吐き捨てると、荷物をまとまて、部屋から出ていこうとした。


「どこに行くのよ」


「お前らのいないところだよ!!」


バタンッ!!


裕二はそのまま扉を開けて、勢いよく飛び出して行った。


「なによ…若い女じゃない私に、存在価値は無いの…」


美香は胸が突然、つまるように苦しくなり、その場で倒れこんでしまった。



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