表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

3話 第2次世界大戦

 部屋へと移動したブリテソ女王とシャロ王女は、一息の

休憩を取り、ティータイムをとっていた。


「あの方、ヒロと言いましたかしら、素敵な殿方でしたわ。

おばあ様、あの方の事をもっと教えてください」


 シャロ王女は、ブリテソ女王に頼んだ。

 

「いいでしょう。それでは、教科書には載っていない

本当の歴史を教えましょう」


「本当の歴史?」


「歴史は、その時々の権力者によって書き換えられているのです。

現在もしかり」


「へー、そうなんだ。教えてください、おばあ様」


「その昔、第2次世界大戦がありました。

ヒロの国は、島国で東のはてにあります。

その頃、ヨーロッパでは、東の未発展の国を植民地に

しようと領地を奪いあう戦争が起きていました。

私からの提案でヒロの祖父にあたる当時の王が

西側に進出し、他の列強国から東の国を守るように

してはどうかと提案しました。

その提案は、受け入れられ西側の国を占領していきます。

そこまでは、良かったのですが、その後がいけなかった。

調子にのった陸軍は、占領国を列強国と同じように

植民地とし、麻薬による搾取や生物兵器部隊による

人体実験など、自国民にばれないよう悪の限りをつくしました。

国民も国民で新聞などで洗脳され同調圧力による

反戦争や軍の悪事などを無かったことにし、

更には太平洋を隔てて存在する大国にまで戦争を仕掛ける

ような帝国主義の国と化していました。

 それを嘆いた海軍は、1から国をやり直す事を決め

大国と取引し、戦争に負ける事を決意し、今があるのです。

しかし、当時の大国はこんな悪魔の国を許さず、

2度と戦争をしないよう憲法で決められ、

生物兵器の部隊は、実験で得られた情報は没収され

現在も島国の民に対して人体実験を行なうという

蛮行がなされていますが、自国の間違いを自浄できない

民族は、それに気付くまで人口を削減されても

仕方がありません。それがヒロの国の現状です」


 ブリテソ女王の長い説明が終わる。

 

「そんな悲しい事があったのですね。人体実験は

やめる事はできないのですか?」


 シャロ王女は聞く。

 

「今の地球にとって人類は増えすぎています。

各国人口を減らすよう何らかの対処がされていて

もうヒロの国だけの問題ではないのです」


「そう……」


 シャロ王女は、がっくりとうなだれた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ