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プロローグ

私達は知らない。

誘われた先の絶望を。


平凡な日常は大切だったと噛み締めるのは、その時が来てからだ。琴葉は現状を振り返っては、後悔先に立たずと言う諺を思い浮かべる。


──・・・・・1ヶ月前、今年に入って13番目の満月の夜。何の繋がりもない男女5人が同じ夢を見た。

眩いばかりの光の中、男性とも女性ともつかない声が言うのだ。「お前達は選ばれた。それぞれに特殊な力と位を与えよう。身体には刻印を刻もう。屋敷と召使いを用意した。そこで好きな様に生きるがいい。」


目が覚めた時はただの夢だと皆が思った。しかし、記憶に刻まれた建物の場所と、鏡に写った身体の薔薇の刻印。言われずとも理解している自分の位と能力。

5人の内、ある者は否定し、ある者は受け入れた。


琴葉は真実を確かめるべく、記憶にある屋敷へと赴いた。そこは屋敷というより城と言う方が正しいくらい敷地は広く、建物は新しいものの、荘厳な佇まいをしていた。

「お帰りなさいませ、姫」

雰囲気に圧倒されていると、突然女性の声が掛かった。

「もう既にお帰りになってらっしゃる方がおります。此方へどうぞ。」

仰々しくお辞儀をしながら話す女性は、中世を思わせるメイド服をきちんと着こなし、静かな口調で話す。

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