プロローグ ~ここに至るまで~
第三次世界大戦……それは経済大国A国の首都に巨大な武装組織とかしたI国が大規模なテロをしかけた所から始まったという。A国とI国が戦争状態となっている中、今まで貿易や外交などでA国に不満を募らせていたいくつかの国がI国と同盟を結び、またそれに対抗してA国が多くの国との同盟を結び第三次世界大戦へと突入した…
そんな戦争の最中、R国の科学研究所が亜空間の実験の失敗によって生まれた偶然の産物としてこの世界と並行線状に存在しているというパラレルワールドと呼ばれる世界と繋がる扉が出現した。その世界は科学技術は進歩しておらず代わりに魔術などが使われている中世風の世界。
それが更なる混乱を招き、元々科学技術の開発が進んでいたこともあり、第二次世界大戦などとは比べ物にならない程の甚大な被害が出た。
それから5年後、A国側の勝利という形でこの戦争は終わった。
ユーラシア大陸のほぼ半分が焼け野原となり、人々は太平洋の周囲を5つの地域に分け、そこで居住することを余儀なくされた。
そしてその翌日、戦争の犠牲者を皆が追悼する中、金色の光の玉が空から降り注いだ。その光の力を得た者が異能の力を有する者だと世間に認められるのはもう少し後の事である。