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強欲な贄のディーディア 共通① 救恤
二つの相容れない国が、小さな領地を巡り争っていた。
天使の加護を受けるルクスダリア王国、そして悪魔の加護を受ける帝国が一つ“カオスマイン”
二つの相容れない国が、小さな領地を巡り争っていた。
気まぐれな神は天使に力を与えるわけでもない。それは天使も悪魔も神の子であるからだ。
決着のつかない戦いに二つの国は辟易していった。
あるとき神は降り、こう告げた。
“互角の力を持つ神子を一人ずつ与えよう”
それから数年、カオスマインには皇女ディーディア、ルクスダリアには王子ウィルトンが生まれた。