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プロローグ 続き
中途半端ですみません。
手遅れでした。
どこをどうやっても、うんともすんともいわないスマホ。
意地でもこのページ以外は表示させてなるものか!という意気込みを感じるほどになんともならない。
電源をきろうとスリープボタンを長押ししてもなんともならない。そして最近のスマホは自分で電池が取り出せない構造。
詰んだ。
くそっ。こうなったらケータイショップに行くしかないか。
そう思い、立ち上がった瞬間であった。
スマホの画面が光る。
それは眩しく光る。
お陰でスマホを取り落としてしまった。
目眩ましから回復して怖々と目を開くとそこは異世界であった。
いや、ほんと。
だってなんか周り草原ですよ。
アフリカのサバンナな感じですよ。
木は疎らに立っているだけで見渡す限りの大草原。
草は腰の高さ辺りまであるし、遠く霞むのは山々の連なり。
先程までいた地方都市のマンションの一角とは風景が180度変わっている。
そして足元に落としてしまったスマホを見る。
そこには「この世界にようこそ」と書いてあった。