第八話 テスト勉強
楽しい時を過ごしていた二人であったが、見たくもない現実が二人を襲う。
そう。テストだ。
「来週から中間テストだーうぁあああああああああああああ」
「どうした百合。そんなにテスト嫌?」
「普通、嫌に決まってるでしょ。」
「そうかな。私はゲームみたいで嫌いじゃない。」
「由良はいつも成績がいいからそう言うんだよ。」
「わかったよ。放課後勉強見てあげるから。宿題とプリント持ってくるように!」
「わかりました。先生」
放課後、私は由良の家に勉強しに行った。
「お邪魔しますー。早速勉強しよう。」
「いつもはそんなこと言わないのに本気だね。じゃあ数学からやりますか。」
15分後
「はぁー。わからん。」
「あの、すいません。これ一番簡単な問題なんですけど・・・」
「わからんものはわからん。ゲームしたい、アニメ見たい、マンガ読みたい。」
「まだ一問も解けてないのに、遊べるわけないでしょう。我慢しなさい。」
「由良様。お願いします。休息を私に与えてください。」
「はぁー。しょうがない。少しだけゲームをしていいよ。ただし、十分。」
「ありがとうございます。ありがとうございます。」
「色んなジャンルあるから、好きなのやっていいよ。」
「じゃあ格ゲーをしよう。」
私は由良と格ゲーを挑んだがフルボッコにやられてしまった。
「つ、強い。」
「私に勝つには百年早いわ。」「操作のコツはこう。」
私の方に由良が寄って、コントローラに二人の手が重なった。
「操作方法はだいたい覚えたよ。」
「どうして、あなたはそういう時は早く覚えるの。」
「由良やばい。もう夜の七時だ。」
「えっ、えーーーーーーーーー」
「こうなったら百合のお母さんに許可とって泊まり込みだ!
では行ってくる。」
五分後
由良は満面の笑みで戻ってきた。嫌な予感がする。
「もちろん、いいそうだ。今日はみっちり徹夜だ。ふ、ふはははは。」
「悪役の笑いじゃないですか。ヤダー。」
このあと、私は夜遅くまで勉強をした。そして、テストが全部終わり、成績の発表日が来た。
由良はもちろん一位だったが、私の順位は、最下位だった。理由は名前の書き忘れであり、問題の出来はトップクラスだったと先生から聞いた。これが、夢であって欲しいと願ったが、現実だった。
今回は珍しく百合色薄めで、ギャグ色を強くしました。