第七話お花見
私が高校に入学し、一週間が経とうとしていた。私の近所の公園では桜の花がちょうど満開になっているため、桜のように可愛い由良と一緒に見る約束をしていた。
「おーい。由良一緒に花見行こうよ。」
「今日だったね。早起きして弁当作ったから楽しみに」
「わーい。やったー。本当に女子力高いね。流石私の嫁。」
「ありがとう。でも褒めても何も出ないからね。」
(早起きして作った甲斐があった。しかも嫁とか最高の褒め言葉じゃないか。)
私達は十分程歩いて近所の公園に向かった。
「さーついた。どうする?早速弁当食べる?」
「そうだね。お腹減ったし。」
「では早速。いただきます」
「私の好きなものばっかりだ!わーいありがとう。」
「当然把握しているよ。だって私はあなたの彼女ですし。」
私は照れている由良の顔が大好きだ。普段はクールなのに私のことになると、照れたりする。
本当に可愛い。
私は桜の花が好きだが、それよりも、由良の顔を見てしまう。正直どちらが綺麗なのか、わからない。
「どう、美味しい?」
「うん。美味しいよ。でもあーんしてくれればもっとだけどね。できれば膝枕して欲しい」
「あんたは夫か。いいよ。膝枕してあげる。」
「はい、百合の好きな卵焼き。口開けてはい、あーん。」
「あーん。美味しいを超えた美味しいだね。この時間幸せ。」
「それには私も同意。すごい幸せ。」
少し季節外れのお花見どうでしたでしょうか。少しでも楽しんでいただければ幸いです。私が言うのもなんですが、由良の女子力は本当に高いと思います。