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アウトサイダー  作者: ささたけレンナ
1/3

初めの一歩、踏み出す前。



「名前を奪われてしまったんだ」


 と、目の前の少年は言う。彼のハイライトが無く、曇った青い瞳には私の姿が映り続けていた。


「記憶も無い。何も思い出せないんだ」


 と、また少年は言う。鮮やかで、それでいて毒々しい彼の水色の髪が風になびく。彼はかけていたヘッドフォンを外して、私に言う。


「僕が記憶を取り戻すまで、一緒に居させてほしい」


 と。私はこれから旅をするつもりだと告げると、「それでも、むしろそのほうがいい」と彼は言った。

――崩れゆく世界にさよならを告げて、その世界から除け者にされた私達は、その世界への外へと足を一歩踏み出した。

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