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仲間と共に…
今年の夏は異常な暑さだ。
町を歩く人は必ず冷たいものを片手にしている。格好と言えば、ほとんどが露出だ。
そんな中、志堂文音はタンクトップに短パンと言うラフな格好で家の中をうろうろしていた。
「あちーな。やってらんねーぜ」
文音はあることに気づいた。家の中をうろうろしていたはずの自分が、仏間にいるのだ。肩を見れば畳の後があった。どうやら仏間で寝てしまっていたらしい。
「暑さでやられたからってこれはないだろ…バチが当たりそうだ…」
仏間は風の通りが良いので薄い格好の文音は冷や汗をかいた。
その時、文音はあるものを見つけた。文音は、今が夏だと言うことを知っていながらタンクトップの上から軍服を着た。文音が見つけたものは軍服だった。
「分厚いな。でも、うちにぴったりだ」
軍服を着てその場でクルンと、回転した。
見た目は大きく見えたのに、着てみると文音のサイズにぴったりだった。自分の軍服なのかと思ってしまった。
軍服の横にはその服を着た男性の写真が飾られていたが、文音は気づかなかった。
その時、軍服が光出した。