表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スローライフは箱庭で  作者: 盆ちゃん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/48

第42話:神の遺産(オーバーテクノロジー)――タライの再臨と新時代の終焉

第42話:神の遺産オーバーテクノロジー――タライの再臨と新時代の終焉

 その時、聖域の平穏を揺るがす「警報」が鳴り響いた。

 ドームの周囲に、現世の最強国家**【ネオ・マジック帝国】**の空中要塞が数千隻、集結していた。彼らは失われた「神の知恵(地球知)」を奪取すべく、三千年の研究を経て開発した「因果律破壊砲」をドームへ向けたのだ。

「全軍、発射! 怠惰なる旧神を破壊し、我らが効率主義の夜明けを――!」

 巨大な光の束がドームを直撃しようとした瞬間、ドームの屋根から**「巨大なアナログの砂時計」が飛び出した。

 管理コンソールの緊急プログラム名:【時をかける盆ちゃん(残業代ゼロ)】**。

 光の束は、ドームの結界に触れた瞬間に「時給0円の虚無」へと変換され、霧散した。

 さらに、健斗はアリステアに促され、シルスが三千年前に愛用していた「管理コンソールの赤いボタン」を、混乱の中で押してしまった。

『システム:古典的制裁(物理)を全方位に展開』

 空から、三千年前と変わらぬ、いや、三千年の熟成を経て硬度を増した**「黄金のタライ」**が、空中要塞の数だけ降り注いだ。

『カカカカーーーーーン!!!!!』

 最新鋭の空中要塞は、一撃で「物理的なツッコミ」を受け、墜落。

 兵士たちはあまりに理不尽なギャグ攻撃に戦意を喪失し、「……なんだか、戦うのが馬鹿らしくなってきたな。帰って寝ようぜ」と、帝国全軍が自主的に解散していった。

「……これが、シルス様の残した『脱力系防衛網』の威力です。健斗様、お分かりですか? 怒りも、効率も、ここではすべて『無意味』なのです」

 アリステアの隣で、健斗は呆然と空を見上げた。

 宇宙のどこかで眠る「盆ちゃん」が、寝返りを打ったような気がした。

 健斗はもう、新宿の喧騒に戻りたいとは思わなかった。

 彼は、この「神に愛された引きこもり」の庭で、二代目の社畜として、ゆっくりと目蓋を閉じるのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ