怪人養成工場02
ここは世界のどこかにある怪人養成工場。今日も新たな怪人たちが、「いつか超強くなる!」と夢見ている。
「お前さあ、こっちだっけ?」
オレだってこれがチョウチョマンであればもとからこんな感じだなあと思うところだが、このチョウチョマンはそういうものではないはずだ。すごく気を遣うはずのモチーフで羽根が四枚、ってまあ誰が考えてもチョウチョというところだから別に疑問もない。ただこのチョウチョマンは一つだけなんだか妙なところがある。まだ子供なのだ。
年端も行かない子どもと世界最強の堕天使。二つの姿を行ったり来たり、基本的には子どもだから役立たずということに「最近した」。ほなこのチョウチョマンの中身は芋虫とかその手のものだということになる。寄るな、苦手なんだ、と自分で作ったとは思えないひどいことを言う。自分では作っていないはずだが。チョウチョマンはしっかりいい年のチョウチョだ。
そんなこと言い出したらストリートファイトが趣味の高身長女子高生とかあの辺も全部対応させないといけなくなるからチョウチョマン(雌)のことを棚上げする。中に入ってる?逆じゃないの?そもそもが「中身は芋虫でした」という種明かしが何にも使われておらずシリーズ終わりで全部つながるのかなあとなんとなく思っていた。あいつらが出てきたのはいつだ?この工場の立ち上げ時期と妙に被っていた気がするがシリーズ構成の関係上そんなすぐにかぶせようがないはずだ。というかそれ以前に「んなわけないだろう」。俺はあのときSKGBの介入があるまでファイティングコンピュータの勝利を疑わなかった。「あれ?厳しいな」と読んでるうちに思ったものだが、あっちのあれは骨身の凍るようなあいつだよな?お前は入ってないよな?怪人養成工場の怪人たちはなんだか副業をしている雰囲気がある。悲しいかな、全振りで作った怪人たちは今日も真面目に弱いままである。




