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アミテイル  作者: Yah!結う湯酔~い宵
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3-24 転生免許 ~商業の町『キンキラ』

 町の雑踏をすり抜けて、私はキョウトと露店を見て回った。露店はそれぞれ専門性を持っており、野菜、お酒、お菓子、果物のような市場によくありそうなものから、服、武器、骨董品、さらに動物や怪しげな薬まで売っていた。そんな露店の奥では深くフードをかぶった店主が手招きをしていた。そんなところに親子連れも通りかかり、この町の治安の良さがうかがえる。ただ怪しそう、というだけで実は良薬を売っているだけなのかもしれない。


 「ここは人の顔がとても良いですね」


 立ち飲みバーで片手にお酒、片手に肉を刺した串を持った大柄の男、「今度はあっちへ行ってみよう」とウィンドウショッピングをしている男女、小さな車に大量の荷物を載せて押し歩く男性、見回せば共通するのは楽しそうな顔だ。


 「ここには一日じゃ回れないほどの露店があります。場合によっては日により露店が変わります。町の中心には宿泊施設もあり、金持ちは行楽の一つとされるようです」


 露店の合間から高い建物が見えていたが、あれがそうだろうか。目的もなくただ練り歩いていた私はあの建物に狙いを定めた。目印がハッキリとしているし、見失ければ到着するのは容易だろう。


 私はニッコリとキョウトに微笑みかけ「さあ、行きましょうか」とキョウトの袖を引っ張った。


 「ど、どこへ」


 次々と露店を通り過ぎ、建物が近づく。しかし遠のき、また近づく。露店が乱立しているものだから仕方がないのだが、まるで蜘蛛の巣の上を歩いているようで、建物に近づきそうな道を選んで歩き続けた。本当にこの道が近道なのだろうか、それは不安ではなく探検しているようなワクワク感があった。そして何よりもあの建物の魅力は他にはなく、興味にそそられた。その建物は見る角度でキラキラとダイヤモンドのように輝いていたのだ。そんなものを間近で見たかった。


 建物しか見ていなかった私はその足はただひたすら目的地へと向けて動かしていたのだが、キョウトに言われるまで気付かなかった。


 「シスター、同じ道をグルグルと回っていませんか?」


 それは迷子、だろう。まっすぐ道なりに歩いていても戻っていたりしていたのは何となく覚えている。


 「シスター、あの建物を目指していらっしゃるご様子。それならば私が先導いたしましょう」


 キョウトは分かれ道があるたびに人に道を聞いては慎重に道を選んだ。

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