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アミテイル  作者: Yah!結う湯酔~い宵
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3-70 転生免許

 「そうですか―」ただ私が思うに、移住してきた時点、ということはこの町ができる前から、できてから話をしたとしても、何年かは経っているはずだ。つまりは優先順位が低かったり、忘れられたり、そういうことなのだろう。「それでしたらもう一度、話をして頂けませんか?前回はどの方にお話したのかは分かりませんが、今度は府長さんに。私は府長さんに幽霊調査の依頼を受けています。マヨリさんのお話をきっと親身になって聞いてくれるはずですし、すぐに動いてくれると思います」


 「府長様に…」それはマヨリにとっては思いがけない話だった。「府長さんに直接お話できるんですか?」


 「もちろんです。これから伺う予定で、マヨリさんにもついてきてもらいたくてこちらに寄りました」


 「そうですか―」マヨリは立ち上がると「少し待っていて下さい。準備します」と奥の部屋へと入っていった。


 「うまくいきそうですね」キョウトはウンと頷いた。


 「そうですね。これで幽霊調査も終えられそうです…」


 エチワカはお皿のお菓子に手を伸ばし、口に頬張った。


 その後、マヨリと府に向かった。しかしアポイントをしていなかったので、二時間ほど待つことになってしまったが、その間は近くのレストランで時間をつぶした。


 私は琅邪に幽霊調査の結果を話した後、続いてマヨリが琅邪にマヨリがこの町にいる経緯やカケノブについてを話した。幽霊が過去の戦いによりこの地にいきついた生霊だと言うならば、それは府の責任でより調査を行わなければならない、と琅邪は行方不明者の捜索を約束した。しかしながら、それは琅邪から伝えられた。行方不明者のほとんど、いや全てといっても過言ではなく亡くなっている可能性があることも、マヨリに伝えられた。それでもマヨリは静かに頷いた。


 「何があろうと、私はこの地でカケノブを待ちます。たとえ帰ることができなくなったとしても、私がカケノブの元へ行くまで―。きっとカケノブもそう考えるはずです」


 マヨリだけではなく、行方不明者の調査を町にいる人の希望があれば行うことになった。


 「シスターアズミ、調査ご苦労様でした。あとは私たちの役目です。また出発される時にお見送りに参ります。本当にありがとうございました」


 これで幽霊調査も終わりか、とホッと胸を撫で下ろす。


 「ようやく終わりましたね。いやー大変でしたね」


 宿屋までの道中、聞き捨てならない不快な言葉を耳にした私だが、眉間にシワを寄せて、さらに目尻を引きつらせて「そうですね」と声だけは朗らかに言った。


 宿屋で企院に調査終了の旨を伝え「そうか、分かった」とだけ言い残し、すぐに立ち去った。


 労いの言葉くらいくれたって良いのに。

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