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アミテイル  作者: Yah!結う湯酔~い宵
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3-63 転生免許

 「それでは経過報告を聞きましょうか―」


 私はできるだけ細かく話した。簡潔に話してしまうとすぐに報告を終えてしまう。この時間で何か起こらないか、と淡い期待と終わりに近づく焦り、しかし期待は泡となり消えていく。


 「それでは『マヨリ』『カケノブ』両名の関係性が分かれば真相に近付けるかもしれない、ということですね?」


 「はい、そうだと思います」


 「ちょっと待っていてください…よいしょ」琅邪はおもむろに立ち上がり、本棚から資料を取り出した。いくつかの資料を確認し、納得するように頷いた。「あなた方が予想する通り、当時の戦いの行方不明者というのはペンダントがあるかないかで判別していたようですね」


 「ということは、カケノブさんが行方不明者として扱われているのはやはり、ペンダントが無かったからでしょうか」


 「そうなりますね」


 だんだんと真相が見えてきた。つまりは「マヨリさんのお家にそのペンダントがある…それは戦いの後で、戦場で誰よりも先に拾ったか」ということだろう。


 キョウトは私の言う事に付け加えた。「もしくは何らかの方法でマヨリさんの手にペンダントが渡ったか…とはいえ事実はマヨリさんの元にペンダントがあって、それでカケノブさんが行方不明となっている、ということですね」


 「関係性は分からないですが、その部分は分からなくてもいいのかもしれませんね」私がお茶に手を伸ばすと、すっかり冷めていた。それほど時間が経ったはずなのに、私のお菓子がまだあるというのには驚いた。


 エチワカの方を横目にすると、私のお菓子を狙わんとばかりに目をギラギラとさせていたが、少し目が合ったかと思うとぷいっと向こうを向くのであった。それだから私は小声でキョウトにこう伝えた。「お菓子をエチワカに渡して上げて」


 キョウトはコクリと頷いて私のお菓子が乗ったお皿をエチワカの前に差し出した。


 「幽霊騒動の件、やはり難航しているのは分かりました。しかし解決できることを祈っておりますので、引き続き、宜しくお願いいたします」


 「分かりました」


 部屋を出る時、私のお菓子皿は空になっていた。

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