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アミテイル  作者: Yah!結う湯酔~い宵
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3-60 転生免許 ~ゴブリン戦闘

 そこは草原である。遮るものはなく、丘から波打つような強い風が吹いている。


 戦場というと、焼けたでこぼこの大地、多くの亡骸、無数に落ちている兵装…そんな様子を想像していたが、かの戦場は何事もなかったかのように平和に馴染んでいた。


 「本当にこんな所で大きな戦いがあって、多くの人が亡くなっただなんて、信じられませんね…感慨深いです」


 全身に風を受けると、ブルっと身が震え、その時の声や叫びが混じって聞こえてくるようである。


 「こんな何もない所に手がかりはないですよ。町に戻りましょう」キョウトは警戒するように辺りを見回す。


 エチワカといえば走り回り、相変わらず体力底しれない。そして深い草むらの方に近付くと、ピタッと止まって草むらを見つめた。


 あまりに不自然に止まったものだから、私は「どうしたの?」とエチワカに近付いた。


 するとエチワカは草むらに向かって犬のように低い音で喉を鳴らした。


 「離れて!」キョウトは走り出した。


 すると草むらから泥団子が飛んできた。エチワカは頭を屈めて泥団子を避けるも、私の体や顔近くに数個当たった。


 草むらからバッと躍り出た数匹のゴブリンは棍棒を振り回して私めがけて勇み出る。


 私は声も上げられず腰を抜かしてしまった。


 一瞬の出来事で、先頭を走るゴブリンの横っ腹を思い切り蹴り飛ばしたのはエチワカだった。まるでピストルの弾のような速さだった。鋭い足の爪がゴブリンの腹に生々しく刺さると、ゴブリンは悲鳴を上げた。


 「よくやった」後発のゴブリンが怯んでいる内にキョウトは私の前に剣を構えて現れた。


 囲むように並ぶ三匹のゴブリンは臨戦態勢を取り、一匹がキョウトに飛びかかるとキョウトは見事な剣技で叩き斬った。ゴブリンは悲鳴も上げることができずに真っ二つに別れた。


 それを見ていた残りのゴブリンは踵を返して草むらの向こうへ逃げていく。

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