表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アミテイル  作者: Yah!結う湯酔~い宵
111/139

3-56 転生免許

 「私たちは幽霊の調査と騒動解決のために動いてます。そのために必要な質問です。なぜマヨリさんは鎮埠に花を持ってくるのでしょうか。しかも昨日も、今日もということは、もしかしたら毎日鎮埠に行っているのではないでしょうか」


 私はマヨリがこの地に固執しているのではないかと思った。あの鎮埠に関わっている、だからこの地に移住したのではないだろうか。ただ状況から導いた答えに過ぎないのだが。


 「それは…」マヨリは言葉を詰まらせる。以前は移住の理由を聞いた時に言葉を詰まらせていた。少しずつ、マヨリの鎮埠に対する執着を感じる。


 少しの沈黙がマヨリを追い詰めようとするのを感じ、私は冷静さがなくなっていることに気付いた。人を詰めて気持ち良くなっていたのだろうと思う。


 家の中をキョロキョロと観察してみると、ヤケに目立つ鉄くずが入った箱がある。またその隣には羊皮紙に描かれた男性の絵が飾られていた。


 「あちらの絵はご自身で描かれたんですか」


 「はい、趣味で絵を描いてますので…」


 「どなたですか?」


 「それは…」マヨリは再び黙ってしまった。


 この絵の人は間違いなくマヨリにとって大事な人なのだろう。そのような人ではないと描くわけがない。


 行き詰まってしまいそうな会話の風通しを良くしようとしたのだが、余計に悪くなったようにも思える。


 これ以上話して何かを得られる未来が見えない。


 マヨリを困らせているだけ、そう思ってしまう。しかし彼女が話してくれさえすれば、きっと幽霊調査も進展するに違いない。


 「これ何?」鉄くずの入った箱にエチワカは手を伸ばす。


 「あ、ダメッ!」マヨリはエチワカが伸ばす手よりも先に箱を取り上げた。その反動で箱から鉄くずが落ちる。「あっ…」


 地面に落ちる前にキョウトは鉄くずを掴んだ。


 私はエチワカを暴れないように腰をしっかりと捕まえた。「マヨリさん、ごめんなさい…」


 「はい、どうぞ」キョウトはマヨリに鉄くずを渡すと、マヨリは奪い取るようにして鉄くずを掴んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ