魂
最近どうもインスピレーションが枯れ気味で、小説が短くなりがちです。
ィアナが『無限の過去』に戻った時、ドリスは自らの魂の一片を切り離し、アリスの体内に封じた。
体内にあるドリスの一片を目覚めさせるため、ィアナは『ラナャから提供された』魔法陣を描き、鋭い匕首が冷たい光を放つ中、真紅の血が手首から魔法陣へと滴り落ちた。
複雑な魔法陣が鮮血で満たされると、突然紅く妖しい光が迸った。魔法陣の中から、かすかで断続的な囁き声が漏れてくる。
柔らかな源力が手首を包み込み、鋭い匕首で切られた傷は瞬く間に癒えた。ィアナは振り返り、後ろで本を抱えるラナに尋ねた「ラナ、召喚の呪文は何だっけ?」
ラナは軽く首を振り、目を閉じたまま言った「この魔法陣の原理は、虚無の宇宙全体に存在する『全ての思念』と繋がること。召喚者が魔法陣に伝える『思念』が、虚無の宇宙の『全ての思念』と共鳴し、呼び出したい対象を召喚するのよ。もちろん、前提として……召喚される側にも、その意思がなければならないわ。」
ラナが話し終えて目を開くと、ィアナはまだ困惑した表情を浮かべていた「えっと……その……ラナ……つまり、ィアナはどうすればいいの?」
ラナは呆れながら本を掲げ、分厚い本の陰に顔を隠した「ィアナお姉さんが、召喚対象を呼び出せると思う呪文を詠唱すればいいのよ……思念が共鳴すれば、召喚できる可能性があるわ。もし間違えて召喚しちゃっても、虚空の力で追い返せるから大丈夫よ」
ィアナは半分理解したような頷き方をして……そして心の中の呪文を詠唱し始めた。
ィアナは目を閉じ、自分が「ドリス」と名付けた幽霊姫の語った物語が脳裏をよぎる……。
もしあの時の言葉なら……きっと……きっとその一片の思念に届く――「ドリスお姉さん……。」
「数多の寵愛を一身に受けた姫と、美しき魔女……無限の世界に許されぬ禁断の恋……。」
「無限の世界と、無限に舞い散る『花』。燃え盛る公理法則の炎、触れること叶わぬ躯……。」
「ィアナと同じ思いを抱く亡霊姫よ……どうかィアナに応えてください……。」
ブーン……と複雑な魔法陣が一斉に桜色の光を放ち、はらはらと花びらが魔法陣から舞い上がった。それと同時に、圧倒的な霊力が渦巻く……。
「鎮め!」ラナは慌てて部屋に仕掛けた幾つかの結界陣を起動させ、ィアナに向かって焦った声で叫んだ「ィアナ! これが本当におの中に宿っていた一片の魂なの?この霊力はあまりにも恐ろしいだろう!」
膨大な霊力が時空の嵐を巻き起こし、部屋中が花びらで埋め尽くされた。もしほんのりと殺気を含んだこの強大な霊力を無視すれば、まるで訪れし客からの贈り物のようにも見えた。
ィアナは腕を顔の前に掲げ、大声で返した「ィアナもわかんないよ……ちょっと待って……まさか……!?」
「まずい……結界が持たない。霊力が溢れ出してくる……。」ラナは眉をひそめた。これほどの霊力が外部に漏れれば、あの二人の吸血姫たちはすぐに気付いてしまうだろう。
バンッ……当然のように、結界は破裂した。
結界が砕け散ちた刹那、魔法陣の中心から妖艶な影がふわりと舞い上がった、この世のものとは思えぬ威圧感を放ちながら……。
......
......
10年後の世界、エルトン宇宙国。
みんな……本当にお疲れ様。荘園が襲われてからというもの……ずっと落ち着いた日々が続いていないわ。彼女たちはどう過ごしているのだろうか……。
「ジョイ……シェリ……エラ……ィアナ……そしてわたしの大切なリサ……。」
こんなに静かな日々は、本当に久しぶりだわ……。
ユーナは首を振り、心のうちに渦巻く煩わしい思いを振り払った。彼女の胸にはある確信があった……この混乱した日々はもうすぐ終わる。きっと、平和で穏やかな毎日が待っているはず……そうじゃない?愛と正義が最後には勝つ、あの物語のように……。
でもユーナって、ずっとメイド服を着てるわよね。リサと同じ。最初はリサを見習ってたんだっけ。
そろそろシェリとエラと合流しなくちゃ。あの二人がわざと私と離れたのは、きっと私を巻き込みたくなかったからなんでしょう。気持ちはありがたいけど、一緒に行動すると約束したじゃない。私だってきっと役に立てたのに……。
......
『ラナャから提供された』魔法陣等価な[ZFC+そんざい反映基数]




