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詩*海辺にて*

水平線

作者: a i o




潮の満ち引き

波の足跡

水平線は まだ

遠くにあるか

漕ぎ出せば そこに

辿り着くか


海風は

鳴いている

いつも耳元で

唸るように

囁くように


私のなかに眠る

海が共鳴して

さざ波がたつ

あぶくが産まれる

押し上げられ

時に荒ぶり

時に静かに

遠ざかっていく


途方もない世界に突如

置き去りにされたような

心細さに駆られながら


会いたい、と

今すぐにでも

会いたいと

(たぎ)る血潮の

ざわめきを聞く


満ちて行く

なみなみと

注がれるように


引いて行く

まっさらな陸地を

露にするように


何遍と

引き寄せられ

掻き混ぜられ

汲み上げられ

空と行き来した


恋しい青を映す

その境目

(かいな)を広げるように

一つになれない

さびしさが呼んでいる


波間を泳ぐ

光を繋ぎ


抱き締めて

今すぐにでも

抱き締めて


限りなく 近付きたくて──














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