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古森の狐は、鬼を狩る (古森物語)  作者: 来季
歴史の始まり
2/8

~歴史始まり 2~

「この祭りの時に上がる花火に、願い事をすると叶うという噂があるんだが」琥珀色の目の色をした青年が言う「願い事が叶う?」七夕みたいなものだろうか。「上がる時に、言ってみたらどうだ」「はい 考えておきます」そう言うと、少し嬉しそうな表情をした

‘‘登場人物`` (今回、人物多めです)

 紅月 時雨 

19歳 裏路地で鬼に襲われそうになった所を、棟煉に助けてもらった。屋台の人から、逢引きと勘違いされてるのに、気付いていない。  

 火焔 棟煉 

20歳 時雨を助けた。屋台の人から逢引きと、勘違いされていて少し不機嫌 

 榊 蒼(さかき あお) 

17歳 瀬の弟 側近だった、拍と仲が良い。見回りがすごい時間かかって、気を抜いていた時に鬼と、遭い攻撃をかわし切れずに軽い怪我。返り血をを浴びて、街の人に凄く、心配された。

 李風 風琴(りかぜ ふうき) 

13歳 目の色が黄緑色の少女。風龍 掃除担当。棟煉のことを毎回、煉兄れんにいと呼んで拍に怒られる。 

 榊 瀬(さかき らい) 

蒼の兄で、18歳。水龍で棟煉に忠誠を誓った。目の色は、エメラルドグリーンに似ている。拍と仲が良い。火焔屋敷で料理担当 

 燈鳳 拍(ひほう はく) 

19歳 蒼が来るまで棟煉の側近だった 忠誠心が強く、一番早く使用人になった。 炎龍で蒼に、剣術を教えた。目の色が棟煉と似ている 


ドンドンと太鼓の音が、聞こえる。この祭りの太鼓は叩く事で、悪い妖を追い出すと言われていた。そのリズム良く聞こえる太鼓の音を、聞きながら、棟煉が失礼と断りをいれ、パチンと指を鳴らす。すると一人の少女と二人の青年が蒼の時と、同じように音を立てずに現れた。2度目なので、あまり驚かない。「ふわぁ、眠い,,って、やった! 瀬、お祭りだ!」「さっきまで、眠いって言っていたのに起きるの早いな」「寝てないもん!」「声が大きい」瀬と呼ばれた青年が、顔をしかめる。「ごめん…」シュンとなった少女に、「謝るのは、俺の方だ。きつく言って済まん」兄弟げんかのように見えて、微笑ましい。「二人とも、街の真ん中で、何をしているのですか?」目の色が、棟煉と似ている青年が聞く。「拍、風琴は祭りに行くのが初めてだ。許してやってくれないか」「別に怒っている訳ではないんですが…瀬さん、貴方は祭りに行くのは初めてじゃないですよね?」「俺は、(拍の言う通り祭りに行ったのは初めてじゃないし、)風琴よりはしゃいでない」「聞いた事と関係ない事は言わないでください」「言ったつもりなんだが…」「はしゃいでいるのは瀬でしょう。全く…いつも一言余計なんだから」そこまで言って、棟煉の横に私がいるのに気付いたのだろう。「…あれ? 煉兄、横にいる人は?」「鬼に狙われているから、その護衛だ」「風琴さん…何回言ったら、分かりますか? 棟煉様の呼び方には気をつけてくださいと、言っているでしょう」拍がまたですか、とため息をついて、注意してから棟煉の横に時雨が、いるのに随分前から気付いていたらしく「うるさくてすいません。燈鳳 拍と申します」急に名乗られ、一瞬慌ててしまった。「紅月 時雨と申します。うるさくありませんから、謝らなくって結構です。見ていて面白いですから」「面白い・・ですか?」「あっ、嫌だった? ごめんね」嫌だったのだろうと、そう思って謝ると不思議そうな表情をしてから「いえ、そういう意味ではなく…こうなると、うるさいって言われるのが、多いというか・・あの、お節介かと思いますが、時雨さんは敬語じゃない方がいいと思います」「風も敬語じゃない方がいいと思う!」私と拍の話に割り込んで来た風琴に、後ろから棟煉が呆れたように言った。「風琴、いつも言っているだろう。人の話に割り込んで来る癖を直せ。じゃないと明日の稽古は、無しにする」「ええっ⁉ 煉兄、直すから稽古付けて」そう言われると考えていなかったらしく、びっくりしたような表情をした瀬は、風琴を横目で見ながら「棟煉様、風琴は次の日忘れて、話に割り込んで来るので稽古は少なめに——「忘れない! 明日の稽古は手加減しないよ」割り込んでるじゃないか。ったく……お前の頭は鳥頭か!」瀬が怒鳴ると、思いっ切り顔をしかめて言い返す。「鳥頭はあんたの方でしょうが!」それを聞いて「瀬、なんでそんな、風琴に当たる」「棟煉様、それで、こいつを庇おうとしても駄目です」「なっ! こいつって失礼な!」その様子を見て、苦笑していた拍は、何か思い出すような仕草をした後「祭りに来たことですっかり忘れてしましたが、何の御用ですか?」「この祭りの噂は知っているだろう」「えっと、花火が上がる時に願い事をすると叶う……と聞いたような気がします」うろ覚えで、すいませんと謝る拍に「俺も、そう聞いた」と瀬が言う。「合ってる」そこで話が途切れる。急に静かになったを、あまり気にした様子無く。「あれ? そういえば、蒼は」「蒼さんは、見回りです」だまっている棟煉の代わりに時雨が言う。「無事だと、いいけどねえ」「蒼は雑魚に、負けるほど弱くはない」「そうですね、蒼さんなら影の鬼も一人で、倒せそうですが」影の鬼・・聞いた事が無い。さっきの鬼は"夕"と書かれていたが何だったのだろうか? 「それなら拍も、一人で倒せているじゃん」「僕は、あの人よりも斬るのが遅いですから。さて、話を戻します。ここに僕達を呼んだのはその為ですか?」「そうだ。始まるぞ」言い終わると同時に、花火の大きな音が鳴る。他に祭りに来ていた人達が、立ち止まって、花火が上がったほうに手を合わせ始める。願い事を言うのだろう。その様子をぼんやりと見ていると、横から「願い事、言わないんですか?」と聞いてくる声がした。危うく、自分の願い事を言うのを忘れるところだった。花火の方が上がるほうに手を合わせて、願う。

                     ***

 そこまで読んでいた老人の声が、止まった。すっかり話の世界に入り込んでいた手毬は、うなり声のような音を聞いて現実に引き戻される。老人の声が止まってから、ずっと聞こえてくるうなり声のような音を不思議に思って顔を上げる。その音の原因は——いびきだった。どうやら読んでいるうちに、だんだん眠くなって寝てしまったようだ。起こすわけにもいかず、そおっと手から本を取って続きを読みはじめた。

 


1話目と2話目が中途半端ですいません_(._.)_次の話、願い事が叶うならばで、どちらも載せるつもりです。リクエスト募集しております‼よろしくお願いします。( `・∀・´)ノ

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