第九話 レベルがやばいって
ワイルドボアを「異空間収納」に入れて「素材分解」
毛皮と牙と肉と骨・・・内臓ってどうなるの?
疑問に思ってたら肉のフォルダーリストにボア内臓が追加され
検索すると、モツやらハツやらレバー、タンやカシラまである。
リストが、細かく簡単に整理がされてる
便利な世の中だね。・・・異世界では普通なのか?
少し落ち着く為に道端で休憩
本当は魔物が出てこないか心配だったんだけど
知らない事が多過ぎて、確認して置かないと気になるので。
「賢人、賢人から見て私の強さってどうなの?」
「人間のレベルからは逸脱しています。」
「しかし魔族やドラゴンに比べれば弱者の分類に入ると思います。」
「逸脱って、なんで?」
「人間のレベルは本来20前後、勇者や異名持ちでも100以下です。」
「私、50だったよね?」
「現時点でルートのレベルは108です。」
びっくり、慌ててステータスを確認すると
[名 前] 流人
[年 齢] 15
[種 族] 人属(希少種)
[レベル] 108
[加 護] 創造神の加護
確かに108に上がってたわ
能力の上昇が凄過ぎだよ、まだスタート地点付近だよ
数ヶ月で勇者越え?
新たな震えが襲って困惑状態に
「賢人、漫画の知識だけど、
私のステータスって他人に見られたらやばくない?」
「騒動、混乱、最悪国家間の争いに巻き込まれる可能性大。」
「スキル隠蔽とカモフラージュの重ね掛けをお薦めします。」
「隠蔽」 :鑑定でステータスを覗かれない様に出来るスキル
レベル差が有ると覗かれる事も
「カモフラージュ」 :容姿、ステータス、装備、武器を偽る
数値の改竄する事が出来るスキル
レベル差が有ると見破られる事も
「レベル差って?」
「ルートの場合、レベル差10倍以上の「神眼」保持者なら無効化します。」
「カモフラージュもレベル差10倍以上の「神眼」保持者なら見破られます。」
そんな人いるのかな?
「人族では考えられませんが他種族なら存在します。」
ドラゴンとか魔族って事ね
「エルフ族にも何人か居ります。」
エルフかぁ〜
会ってみたいなぁ
周りを索敵してもらいながら
「カモフラージュ」で偽装することに
別に偽装しても実力は変わらないとの事なので・・・
[名 前] 流人
[年 齢] 15
[種 族] 人属
[レベル] 50
[加 護] 十神の祝福
[スキル] 「鑑定」 「全属性魔法」 「無詠唱」
[ユニークスキル]なし
こんな感じです。
加護の「十神の祝福」は全属性適応者が貰う最低値だそう、
体力や魔力は測定などの魔道具を使わなければ解らないそうで
「自動補正」が作動中なので加減すれば気づかれない様です。
「賢人、これで怪しまれない?」
「その格好では無理です。」・・・確かに。
そこは諦めて、取り敢えず街へ進む事に
森の中を行くと、
「反応あり魔物です。」 ワイルドボアの群れ!!
先程まで、足が震えて動けなかったのが嘘の様に
「アクセル」で一気に距離を詰めて「ショット」で瞬殺、
遺体を収納して解体して、それを何度か繰り返す。
食べ切れない程のワイルドボアのお肉が手に入りました。