第七十六話 返礼はしないとね その2
トスティーナ公国の首都カーナへ我々3人は向かっています。
公様がカーナにお戻りになられているので
品だけ送り付けるより自ら持参した方が良いっとの事で向かっています。
「ルート殿暇だのぉ〜」
「まだ街を出たばかりですよ。」
「そうじゃがのぉ〜」 飽きだした大龍さん。
「歩いて行かず飛んで行っては如何でしょうか?」
?!ナイスアイデアだよ零さん。
「確かにそっちの方が楽そうだね。」
「うむ、少しはいいかのぉ〜」
道沿いに歩まず一直線に進めるので早く済ませるかも?
首都カーナまでは普通、馬車なら5日、徒歩なら7日は掛かる。
飛行して暫くすると大賢者の声
「前方の馬車が魔物に襲われています。」
マップを確認すると白色の表示が多数、
「犬だな、 アレは不味いぞ」
馬車が危ないって事ではなく、単に美味しくないって事ね
近づくと車輪が壊れた馬車が、その周りを騎士が剣で
犬と戦っている。
「助けよう。」
「良いのですか? 貴族ですよ?」
よく見ると馬車には大きく紋章が入ってた。
「トスティーナ公爵家の家紋です。」 大賢者が答える
「なら尚更助けないとね?」 馬車へ向かう
「ストーンドニアの冒険者です。 助勢致します。」
敵と思われると困るから名乗る。
「助かる。」 馬車の扉の前に要る騎士が返答してくれた。
「此奴つらも、首狙いでよいのじゃな?」 不謹慎ですよ。
「毛皮と牙が、お金になるそうですよ」 二人共、不謹慎ですよ。
次々と首を撥ねて回収する二人に唖然とする騎士さん
「すみません。
回復をしますので怪我人を一ヶ所に集めて頂けませんか?」
咬まれ重傷者も何人かいる様なので、返答した騎士さんのお願いする。
「あぁ、あ〜っと馬車の脇に集まる」
無詠唱で、出来るんだけど視線があるから
「範囲回復」
重症だった騎士も唖然としながら戸惑う
「見た目は回復させましたが、
流れた血量は回復してませんのでご注意を。」 お助けあるあるだよね
「わかった、 助かる。」 周りの仲間を見ながら戸惑う騎士
次に壊れた車輪を復元して取り替える。 てきぱきとね
それではと、さっさと飛び立つ
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
騎士が慌てて声をかけて来るが無視、面倒事は避けたいしね。
一応マップで周囲の安全は確認済みだし、
何処へ向かうのかは分かんないけど大丈夫でしょう?
一晩野営して早朝に首都へ着く。
ストーンドニアの何倍もある広さ、そして城壁と呼べそうな立派な壁
早朝なのに既に城門には人達が並んでいる、
我々も検問の為に並ぶ・・・
ギルドカードを見せ水晶に手を添える ストーンドニアの時と同じだ。
3人無事入門出来、そのままギルド本部へ
支部の建物を例えるなら学校の校舎
しかし、目の前に立っているのは、大病院の様な建物 でっかいなぁ〜
中へ入ると支部とそれ程変わらない ただ受付の数が多いし広い
受付に並んでも直ぐに順番が来る。
「いらっしゃいませ。 本日はどの様なご用件でしょうか?」
対応も同じ様です。
「ストーンドニアから来たジパングスです。」
「支部長から副本部長に会えと言われたので来ました。」
すると別の担当者がこちらに来る。
「副本部長がお会いになるそうです、 こちらへどうぞ」
導かれるまま最上階まで連れて行かれる
「最上階の本部長執務室の中へ?」 本部長?
「いらっしゃい、 久しぶりだね?」
中で、眼鏡を外しながら副本部長が話す。
「はじめまして、ルートです。」 初めてじゃないけど、挨拶は大事
「硬くならないでいいですよ」手でソファへと招く
「お披露目会以来ですね。」
「その後は、大変お世話になりました。」
「ははは、いきなりの昇格でごめんね。」
「こちらも色々問題があるんでね?」
「本日は、公様に返礼の品を届けたいと思い
その手続きと同行を副本部長さんにお願いしたく。」
「うん、支部長からも話が来ているけど、来るの早かったね?」
「空を飛んできたので」
「そ、空を?」 呆れるスタンプ さん
飛行魔法は高難度の風魔法らしく、使える人は少ないそうです。
「えっと、それで、本部の方々へのお土産も持参したのですが?」
「我々に?」
「はい、ワイバーンを丸々10体程・・・」
呆れるスタンプ さん、
本部の中には、私達が急に昇格した事を不快に思う人が
少なく無いそうなので、様子見と実力行使を兼ねてね
解体用の施設は別の棟に有るそうで案内されながら向かう
「此処だったら大丈夫かな?」 作業員が集まって来る
「それじゃ、みなさんでお使いください。」とワイバーン を取り出す。
「噂以上の魔道具だね」 噂になってるの?
「魔道具持ちは、かなりいるけど、この容量は噂以上だよ。」
戸惑っていた作業員達、直ぐに解体の作業に取り掛かる
執務室へ戻り話す。
「本部長室?、 あ〜、本部長は自由奔放でね
不在時の雑用を、私が代わりに済ませる為、使わせて頂いてるんだよ。」
「それでだけど、4日後の昼に謁見するんだけど、どうかな?」
「4日後ですか? 分かりました。」
「それじゃぁ、滞在場所はこちらで用意したから」 泊まるところ?
「宿じゃ何かと不便でしょ?」
「ありがとうございます。」
紙に書かれている滞在場所へ
初めての二千文字投稿です。 読み疲れないでしょうか?




