表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を流人  作者: 人翁
11/268

第十一話 街につきました。

  街ごと塀で囲まれている。


  中央に大きな建物、

 区画整理とかは無視って感じで、大小の建物が点々と

 奥の方は畑?黄色く一面を覆っている。


  やっと着いた、マップで再確認、間違いない。

 出発点に近い街は、他に幾つも有ったのですが、

 大賢者の知識ナビによると、この街が比較的安全な街らしい。


 原点に戻って、精霊樹で考えた設定で大丈夫だよね?

  「多少見た目に問題あり」それはわかってます。

 歩きながら独り言を・・・あっ!

  「言葉って通じるの?」異世界じゃん

 「スキル「賢人(わたし)」内の「語源翻訳」と「思考言語」で問題なし」

 頼りにしてます賢人様。


 森の中で考えた設定は、

 一つ、成人したので田舎から出て来た。

 一つ、冒険者の登録をする為に旅に出た。

 一つ、素材をお金に変えたい。


  異世界物の小説にしても漫画にしても、

 最初はこんな感じだったし、多分大丈夫だと思う。


  素材は、

 ワイルドドッグの毛皮が3枚と牙が12本

 ワイルドボアの毛皮が32枚と牙が138本

 バトルベアは・・・残しておきたいなぁ


 街の近くまで来ると壁の高さにびっくり!

10m以上はある石壁は壮観で見惚れてると、

 「止まれ、何の用だ?」、警備兵が2人、私を見ている。


  「冒険者になる為に田舎から出て来ました。」

 「どうりで、ず〜っと壁を眺めてたろ?」

  「はい、高いなぁ〜って、」・・・見られてた 

 「身分証は?無いと通行税として銀貨2枚払って貰うけど」

 

  銀貨2枚ってどのくらいの価値なのか?

 この世界の基準が判らないので高いのか?安いのか?

  「お金は持っていません。」

 「なに?、冒険者に成るのにもお金が要るぞ」

  「素材を売って用立てるつもりだったので」っと

 持っていた皮の巾着からワイルドドッグの牙を4〜5本取り出して見せる。


 「これは・・・君が狩ったのかな?」

 「見たところワイルドドッグの牙の様だが」

5〜6cm程ある牙を見ながら警備兵が問いかけて来た。


  「はい、旅の途中で襲われ3匹ほど狩りました。」

 素直に答えて大丈夫だよね?


 詰め所へ連れて行かれ、

 「じゃ、こちらで買取の手配をするから・・・」

 「それと、これに手を当てて」

 占い師が使う様な水晶玉が前に出され

 「無いと思うけど、犯罪歴などを調べるから」


  魔道具だね。  大丈夫だよね?

 大きく息を吐いてゆっくりと玉に手を添えると水晶玉が白く光る

  

 「問題ないね。」と言葉と共に飲み物が差し出され

 「買取の手続きにもう少し時間がかかるから待ってね」


  沈黙が怖いけど、話す会話が・・・


 


 手配に行った警備兵が小袋を持って帰って来た。

 

 「お待たせ、素材の質が良かったから高く買い取ってくれたよ。」

 「ワイルドドッグの牙は、1本銀貨8枚」

 「5本預かってたので全部で40枚」

 「そこから通行税を引いて38枚な」っと、警備兵が小袋を渡してくれた。


 もう一人の警備兵が、詰め所のドアを開けて

 「冒険者ギルドは、まっすぐ行った右の大きな建物だ」

 指を刺しながら教えてくれた警備兵に、一礼してギルドへ向かうと、

 直ぐわかる場所でした。


  入り口の上に大きく冒険者ギルドって書いてあった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ