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いつもと変わらないスコア

6月1日。

暖かかった春が過ぎようとして、暑い夏が顔を出してくる時期。

ジメジメした梅雨に入る時期。

世間一般では、衣替えを開始する時期………。

春に出てきた彼氏彼女と浮ついた話が一旦落ち着き、海だの花火大会だの言った話がチラホラ顔を覗かそうとしている時期。



そんなの話は、黒の遮光カーテンを締め切り昼間から電気を点けてクーラーをガンガンに点けている涼しい部屋に置かれている、ゲーミングモニターの前に座っている高校2年生。渡辺 実には関係の無い事だった。


中学時代、実は俗に言う、いじめられっ子と言う部類だった。

そんな生活に嫌気がさし、気晴らしに始めたのがネトゲであった。


今、実はボウっとした表情でゲーミングマウスを握り、ひたすらに迫り来る敵を撃ち抜き続けていた。

HSヘッドショットさえ少ないが、画面に見えた敵の胴体などの、部分を撃ち抜き確実に仕留めていった。



ミノルが丁度26人目になる敵アバターを倒した直後にゲームがハーフタイムに入りミノルが、息を吐き出したのと同時にヘッドホンから可愛らしい声が聞こえて来た。


「あーあ、やられちゃったぁ」


声の主は実がネトゲをやり始めた頃に出会ったネトゲ友達の瑠璃だ。

瑠璃から聞いた話によると、瑠璃も実と同じ高校生らしい。

それ以外は、あまり瑠璃が話したがらないので実は無理には聞いていない。

言って仕舞えばネットの繋がりしかない、薄い関係にも思えるが、瑠璃と実の間では確かな絆があった。


「最後、ミノルにやられたぁぁ………」


ヘッドホンから、瑠璃の悔しそうな声音が聞こえきた。


「ふっ!油断してるのが悪いな!瑠璃」


それに対して、実はあざ笑うかのように鼻で笑い返す。


「くっ!次は負けないもん!」


瑠璃がそう言って、ゲームが再開された。


今、瑠璃と実がやっているゲームは全国対戦のオンラインFPSで、武器の種類の豊富さや、戦い方の自由さ、戦闘のスピーディさを売りにした、FPSの部類でもかなり有名なゲームだった。


実達は、最初に使う武器を選び、自陣でスポーンする位置を選び、ゲームが開始された。

実が使っている武器は、SGショットガンと、SMGサブマシンガンの近接戦闘に重点を置いた装備だった。

反対に瑠璃は、SRスナイパーライフルと、HGハンドガンのどちらかと言えば遠距離型の装備を持っていた。


実はガンガンと敵陣に突っ込んで行きドンドンキルを取って行くのに対して、瑠璃は、自陣と敵陣の間で、自陣に突撃してくる敵の頭を的確に一発で撃ち抜き確実に敵を自陣に入らせない様に攻撃してキルを取っていた。


この試合のルールとしては、自陣に有るモニュメントを敵に取られたら負け、反対に敵陣のモニュメントを取れば勝利と言う至って単純なルールだった。


瑠璃と実は、敵チーム同士で戦っていた。

瑠璃が、1人敵陣の真ん中を走っていた、キャラクターを見つけ狙撃。

途端に、実が声を上げる。


「ああぁクソ!やられた……。相手は……うわ、瑠璃じゃん…」


実の悔しそうな声音を聞き、瑠璃はふふっと笑い声を漏らして、ゲームを続けた。


ゲーム終了。

結果こそ実側のチームが勝ったが、実はゲーミングモニターから目を逸らしため息をつきながら、言った。


「試合に勝って、勝負に負けるとはまさにこの事だな」

「何、上手いこと言おうとしてるのよ!まぁ、当然の結果よね!突撃しか能が無いイノシシ野郎の実の行動パターンなんて丸わかりよ!悔しかったら、次こそ倒して見なさい!」

「クソ!次は覚悟しとけよ!瑠璃!」


実がそう言い放ち次の試合を開始しようとした直後、ピコーンと瑠璃と実が通話をしている、通話ソフトのメッセージ機能の通知の音がなった。


どうも、工藤です。

何故か!現実世界の小説が書きたくなったので書きました。

も、勿論、今まで書いてた、異世界物とも両立しますよ?!(た、多分………)

なにはともあれ、宜しくお願い致します。

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