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いじめられっ子はイレギュラーな何か?に転生しました   作者: 福分茶釜
第1章 『イレギュラー』の誕生
6/50

第5話 初めての戦闘①

お待たせしました!!


少しいじりました。

 っつ!何かこっちに来る!!


 ヤバいヤバい!戦闘系スキルが『プチブレス』と『光精霊術【下級】』しかない!接近戦になれば、厳しくなることは避けられない。・・・えっ、腐っても龍種だろって?Lv0に何を求めてるんすか!?とにかくスキルを取得しなければ!とりあえず、『刀術』と『隠密』を取得しよう!あぁ!もう300m先まで来てる!!早く!!!


《スキル『刀術』『隠密』を取得しました。》


 よし!『隠密』発動!!


 僕は気配を殺ししつつ、洞窟の壁際に寄って、身を屈める。そのまま、息を殺していると、そいつが現れた。暗くてよく見えないが、その影は犬や狼に近い形をしていて、全長は大体2.5mはある。はっきり言って異常な大きさだ。地球で発見された中で最大のものでもタイリクオオカミで全長2mだったはずっだ。おかしい本当におかしい。ライオン並みのデカさだなんて。くそ、さすがに暗すぎて鑑定出来ない!もっと近くに来てくれ!!


《『暗視』がLv2に上がりました》


キター!『暗視』のレベルが上がったおかげで、先程より周りが明るく見え、鑑定が可能になった。それじゃあ、鑑定!!


種族:ブラックウルフ

Lv:30


ブラックウルフ:ウルフの上位個体の一種。黒い毛並みをしている。ランクはD下位だが10匹以上の群れの場合はランクCに相当する。通常、レベルは20~25の間である。また、稀に魔法を使う個体もいる。


鑑定のレベルが低くてこれくらいしか情報がない。いやー参ったな~。・・・って、呑気なこと考えてる場合じゃない!この子通常最大レベルより5レベルも上なんですけど!?こんなのレベル0が戦う相手じゃないよ!!どうすんのこれ!・・いや、何戦う方向で考えているんだ!そうだ!このまま、隠密でやり過ごそう!!


・・・30分後


やり過ごせない!?あいつさっきからしきりに鼻スンスンさせて匂い嗅いで首かしげてやがる!僕がここら辺にいるのは確定してるのね!!これは戦闘は避けられないな。初手で何を選ぶべきかな?近づき過ぎるのは危険だと『直感』が言っているし、精霊術は光だから今のスキルレベルだと攻撃系統は攻撃力が弱い。うーん、消去法で『プチブレス』だな。・・・人化している状態でどうやってブレス吐くんだ?うーん、龍族になってわかったんだけど、竜や龍がブレス放つ時って体内で魔力を圧縮して、口から出しているからこそあの威力が出るのだ。まぁ、手にでも穴が開けば話は別なんだけど・・・。


 そんなことを思っていたら、手に穴が開いた。・・・そうだった、僕はスライムでもあるんだった。スライム、装備の時といい、今のことといい、なんて優秀なんだ!!誰だ!スライムさんを最弱種って言ったやつは!!・・・はっ!今はそんなことより、目の目のことに集中だ!!


 「ふぅぅぅぅぅ」


 僕は静かに息を吐き、気持ちを落ち着かせた後、腕を前に突き出し、体内の魔力を圧縮しつつ、手に開いた小さな穴に集結させていく。イメージするのはドラゴンの口から出るあの熱線。いや、もっと、具体的なほうがいいかな?そうだな、ハイコンプレッサーに圧縮された水が凄まじい勢いで出てくる光景。よし、これで行こう!


 『プチブレス』ッッ!!!


 僕はブレスの光が強すぎて目をつぶる。ブラックウルフもこちらに気が付き、ブレスを回避しようとしたが、既に時は遅く。ブレスは着弾した。洞窟全体に轟音が響き渡り、その轟音はブラックウルフの叫び声をもかき消した。その衝撃と飛んでくる石を体表を鱗で覆い、中身をスライムに変えることで凌いだ僕はゆっくりと目を開ける。


 「グルルルル」


 そして、目に飛び込んできたのは、抉れ、熱を帯び、少し赤く光っている地面と壁際でボロボロになりつつも、唸り声を挙げながら、立ち上がるブラックウルフの姿だった。




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