プロローグ
若輩者ですがよろしくお願いします(*´ω`*)
『イレギュラー』とは不規則だったり、例外や破格を意味してる。
この『イレギュラー』はその起こる頻度はすくないが一定の確率で起きてしまうものであり、予測できないものである。それがたとえ世界や神々だとしても。
実際にいくつかの世界では『イレギュラー』な事態が起きたことによってその世界の神々もろとも滅んだ事例もある。又、その逆もしかり。
しかし、それが結果的に救いになるとしても、平穏を望む者にとっては起きてほしくないものであろう。
事実として、ギリシャ神話最強にして一度は全能の神ゼウスを打ち破った怪物テュポーンも確実な勝利を求めてどんな願いも叶うという『勝利の実』を望んだ。
『イレギュラー』とは、相手を困らせようとする者や娯楽に餓えた者にとっては最高のものだろう。
「覚悟は出来ておるな、皆の衆」
白髪の老人が言えば、
「おうよ、じいさん!あのくそ女神の好きにさせるわけにはいかねーからな!」
赤髪の青年が燃えるような闘志を持って答え、
「そうね。悪い子にはお仕置きが必要ね。ウフフフ」
青髪の女性が妖艶に笑い、
「姉さん、少し恐いよ。僕も同意見だけど」
黄髪の少年は苦笑いを浮かべ、
「みんなで頑張ろう!」
緑髪の少女は陽気に笑う。
「では、これより『イレギュラー』を我らの持てる全ての力を使って発現させる!無論、何も起こらぬかもしれぬがこれに全てを賭けよ!」
「「「おう(はい)!!!」」」