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優輝の日記 世界観設定資料 精霊属性・精霊剣編

今回はサブタイ通り、設定資料的なモノです。

精霊属性 光・闇について


 個人の精霊属性は生まれた時に、一人一種類、


  「火・水・風・雷・地」


の五属性のいずれかと決まっている。


 しかしそれとは別に、光属性と闇属性というものが存在する。そしてその二属性も、生まれた時にどちらか一方で決まっている。


 具体的には、個人の精霊属性は、


  光属性の「火・水・風・雷・地」

  闇属性の「火・水・風・雷・地」


に分類分けされている。


 光と闇の属性の影響は、五属性の精霊術の方向性に影響がある。

 例えば、光属性の精霊術士は攻撃的な術を得意とする傾向にあり、闇属性は補助系の術を得意とする者が多い。


 無属性の術にも影響がある。無属性は精霊術士ならだれでも扱えるが、術によって得手不得手があるのはこのためだ。

 例えば、強化術による身体強化をしても劇的に能力向上しない場合は闇属性である事が多く、治癒術があまり得意でない者は光属性である場合が多い。

 ただこれは、術の練度でも変わってくるので、治癒術が好きでそればかり使い続けていれば、光属性でも攻撃系精霊術より高い効果を発揮することは多々ある。日々精進である。



 ちなみに、精霊国での一週間の曜日の名称は、この精霊属性から取られている。


  月→闇 火→火 水→水 木→風

  金→雷 土→地 日→光


となっている。


 一年の日数に関しては365日の12カ月で、その点は地球とほぼ違いはない。





剣精霊術について


 精霊剣と契約すると、その精霊剣が所持している精霊術を扱うことが出来るようになる。


 精霊剣も人と同じく光と闇属性、五属性を持っており、精神が存在しているので、得手不得手も人間同様十人十色である。


 その中でやはり最初に注目すべきなのは、やはり精霊術の基本、強化術だ。


 「精霊剣強化術」と呼ばれているそれは、等級によって強化の度合いはかなり変わるが、最低等級の10級でも、人が扱える強化術よりも強力である。

 さらに、人の強化術とは別枠である。ようするに、人の強化術+精霊剣強化術となる。


 人の強化術だけなら、精霊術士ではない人類がギリギリ到達出来るレベルの身体能力位までしか強化出来ないが、そこに剣強化術が加われば、最低等級でも普通の人間には不可能な動きが可能になる。





精霊剣の精霊属性について


 精霊剣にも精霊属性が存在するが、必ずしも契約主と同属性でなければならないという事はない。火属性精霊術士が水属性の精霊剣と契約するという事も可能である。

 つまり、別属性の剣と契約出来れば、無属性を含め最大三属性の精霊術を扱えるようになる。


 ただ、やはり元々の個人の属性の方が扱い慣れているので、同属性の剣と契約すれば、すぐに強力な精霊術が扱えるようになる。

 さらに、同属性の剣の方が契約に応じてくれやすい傾向にあり、やはり同属性から探すのが一般的ではある。

 だが、精霊剣にも意思があり、選り好みもする。性格が合わなければ同属性でも契約は出来ず、運と性格の相性が良ければ別属性の剣とも契約は可能なのである。


 契約に応じてくれる確率が高い同属性から探すか、契約に応じてくれそうな別属性を探すか。同属性で即戦力を望むか、別属性を得て戦術の幅を広げるか。議論は絶えない。





精霊剣と精霊具の違い


 精霊剣も、大まかな括りとしては精霊具の一種であるが、精霊剣と精霊具の分類分けとして大きく違う点として、「精神があるかどうか」「精霊属性があるかどうか」がある。


 精霊具は精神を持たないので、契約をせずとも精霊術士なら誰でも扱う事が可能。精霊機器系の自動車等は、ある意味契約が必要だが。


 精霊剣は精神を持っており、たとえ大枚をはたいて手に入れたとしても、精霊剣自身が所持者認定をして契約出来なければ、力を引き出す事は出来ない。


 上級以上の、人間の精神により近い感情を持っている剣の場合、嫌われでもしたら触れる事すら困難になるケースもある。

(例:火属性剣に触れたら火傷をした)



等級の変化


 精霊剣の等級は、使われた神霊石の純度、製作時に製作者が注ぎ込んだ霊力の量、鍛冶場の霊脈の精霊力で上下する。


 しかし、それ以外でも等級を上げる方法が一応ある。精霊剣が他の精霊剣を砕いた時、精霊剣は相対した剣が滅ぶ間際に漏れ出た存在力の一部を取り込むのだが、そうして根気よく力を取り込み続けると、力や精神が強くなって行き、レベルアップするのである。


 とはいえ、本当に根気が必要な上、精霊剣所持者が大量にいる戦場で一生戦い続け勝ち続けて、ようやっと10級が8級になる程度しか上がらないと言われている。

 条件が厳しすぎるのでそんな変態的な事に人生を捧げる人間はいないし、そもそも「精霊剣が大量にいる」という状況になること自体がまずありえない。


 精霊国でも、歴史上そのような状況になったのは「戦国時代」と呼ばれている期間のみであり、とても現実的とは言えない、というか何度もそのような時代が来たら国が物理的に滅びかねない。


 なので、普通に製作時に上級剣を目指した方が遥かに現実的なのである。




精霊剣の精神について


下級精霊剣


第10〜8級

 なんとなく機嫌の良し悪しの気配がする。

第7〜5級

 人間に近い感情を感じられる。


上級精霊剣


第4・3級

 人間と遜色ない、しかし無垢な精神を感じられる。触れた者の精神に直接人語で語りかけてくる場合もある。


最上級精霊剣


第2、1級

 人間の大人とほぼ変わりない精神を持ち、普通に会話してくる。性格は、打算的な者、献身的な者、趣味に生きる者が多い。


神話級精霊剣


第1位〜第5位

 人間と変わりない精神を持つ。性格は、


傲慢過ぎる者(俺は宇宙一の天才だ!)

趣味に走る者(こ〜〜れは興味深い!)

変態的嗜好に走る者(達する達する!)

寛大過ぎる者(お前のすべてを許す!)

秩序を重んじる者(秩序の乱れ絶許!)


に分けられる、かもしれない。少なくとも、常識人的な思考の者は少数派だろう。





特殊精霊術


 最上級、神話級の剣の中には、無属性精霊術を特化させたかのような、もしくは正体不明な超能力や特殊能力とも思えるような精霊術を持っている場合が多い。そのような精霊術は、総称として「特殊精霊術」と呼ばれている。


 現在精霊国で確認されている特殊精霊術は、


第2級細剣型精霊剣『虚飾』の軽度の肉体支配

第4位融合型精霊剣『金剛』の爆発的身体強化

第4位大剣型精霊剣『鋼鉄』の超強固な防御結界

第3位太刀型精霊剣『極光』の幻影

第3位錫杖型精霊剣『暁闇』の影縛り


である。


 存在が確認されている神話級の残り二本、


第5位戦鎚型精霊剣『粉砕』

第2位腕輪型精霊剣『重圧』


も、何らかの特殊精霊術を持っていると思われるが、詳細は不明である。

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