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【完結】ラプラスの魔物 千年怪奇譚   作者: お花
第三章 砂漠狐国 ザフラ
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ラプラスの魔物 千年怪奇譚 13 賭け事

今回の話は前回からの続き。いやまあ長編だから話は続きなんだけれども。内容紹介は、イブキがごねたり緑珠をからかったり真理がたかられたりちょっと怖いイブキの片鱗が現れたりと此処からずっとイブキのターンレベルでイブキが出て来るよ!

所変わらず話は前回の場所。闘技場コロッセオにて調印の為、闘技に出場するのを誰にするかと押し付けている所である。即ちイブキの往生際が頗る悪い。


「ちょっと待って下さい。待って、下さい。頼みます。いやもう本当に。僕無理ですよ。」


「何よ。私と初めて会った時は用心棒やってたって言ってたじゃない。」


「確かに言いましたが、戦闘のプロと遣り合う自身はありませんよ!」


「殺り合うの方が合ってると思うよ、僕は。」


「何でも良いじゃないですか!じゃあ緑珠様は僕が死んでも良いって言うんですか?」


「え、嫌よ。私、イブキのこと大好きだもの。イブキが死んだら私も死んでしまうわ。」


「……は……?」


茹で蛸の様に顔を真っ赤にしたイブキが、顔を抑えてゆるゆるとしゃがみこんでいく。頭からは湯気が出ている始末だ。


「そーゆー……とつぜんのはゃめてくだひゃい……。」


「大丈夫?伊吹君、言語崩壊起こしてるよ?」


「そうかそうか、伊吹殿は緑珠の事が好きなのだな。」


「そうなんですよ。イブキは私のこと、大好きだものね?」


「……。」


「大好きでしょ?」


しゃがみこんでいるイブキに、緑珠は意地悪く質問する。


「……だいすき、です。」


「ほらね。」


「……リア充共々永遠に爆死したら?」


「あら真理。私達はリア充じゃないわ。現にイブキは内面の一部が脅威的に崩壊してるから。人を愛する部分が。」


「後で仕返ししてやる……。」


イブキがとんでもなく不穏な事を呟いたのを緑珠は聞いていなかったが、真理の会話からイブキに向き直る。


「で?出る決心はついた?」


「……つきました。」


「うんうん、良い子良い子。」


緑珠はイブキをわしゃわしゃと撫でる。


「撫で方が大型犬の撫で方じゃぞ、緑珠。」


くすくすと愉しそうにナスリーンは笑った。


「うむうむ、これで暫く暇をする事はないな。最近は骨のある奴が無くて暇をしておったのじゃ。直ぐに申請をしてくる。其方等は遊ぶなりなんなり自由な事をするが良い。」


踊る様に走り去っていくナスリーンを見ながら、三人はその場に取り残される。


「相手の情報を聞くのを忘れていました……。」


「そうね。参っちゃったわ。市場におりて聞き込みしましょうか。真理はそう言うの得意でしょ?」


「情報を引き出すのは得意だよ。」


「あ、誘導尋問は無しよ?」


「勿論だよ。ザフラの市場は凄い。人も活気に溢れてて、それで……よく賭け事をする人もいる。」


「……成程、良くわかりました。」


「え、何々?私にも教えて頂戴な。」


「駄目ですよ、緑珠様。まだ貴女には早いです。」


「早くない!大人だもの!」


「じゃあアブナイ大人の味だと言っておきます。」


イブキは緑珠の口に指当てて、何も言えない様にする。


「むう……。ずるい。」


イブキは妖しく薄笑いして言った。


「危ない大人の味ですから。」










「やっぱり真理が言ってた通り、活気が凄いわね!人がぎゅうぎゅうだわ!」


「暑いのにまた暑くなりますね。」


「だって砂漠だもの。仕方ないわよ。ねぇ!それよりもあれ!美味しいそうだわ!」


「色気より食い気だね……。」


「夕飯前ですから少しだけですよ。」


「はぁい!はむっ!美味しい!最高~!」


肉まんのようなものをぱくぱくと食べながら歩くと、直ぐに目当ての物が見える。


「あ、ほら着いたよ。」


「麻雀ですか。ルールはちゃんと憶えてるかな……?」


「まーじゃん……賭け麻雀ね!」


大きなテントの下で、何十人もの男女が麻雀をしている。一人は喜び、一人は悲しみ、或いは将棋をやっているところもあった。札束が横にどんどん乗っかっていく。


「あら、アナタ、ちゃんりじゃない?」


「お久しぶりだね。」


「おい!『敗北王の真理』が来たぞ!」


「たかれたかれ!財布の中をすっからかんにしてやるぞ!」


「今日は宴会ね!」


「……とんでもなく恥ずかしい名前をつけられてるわね。」


「そうですね。耳を塞ぎたいくらいには。」


ぶんぶんと真理は腕を振る。


「違う違う、今回は僕じゃないよ。この人だよ。」


真理はぽん、とイブキの肩を叩く。にっこりと『好青年』の笑みで彼は笑った。


「今日は。明日闘技場に出る者なのですが……僕の対戦相手が知りたいんです。」


「あんちゃん、名前は?」


「……伊吹、と申します。」


男が何枚もの紙を漁りながら答えた。


「あんちゃん、闘技場で対戦相手を知るってのは、一番の不正行為になってるんだぜ?それでも良いのかい?」


「別に構いません。バレなきゃなんでもいいです。」


「戦いの基礎って大概そんな感じなのよね。」


ぴらりと白い紙を男は見つけた。


「お、あったぞ。……どうだい、あんちゃんが将棋で勝ったらこの情報ハナシを教えるってことでよォ?」


「僕が負けた時は?」


男はニヤリと笑った。


「そりゃまたその時さ。始める前から負けることばっかり考えていたら景気が悪くなるぞ?どうだ?するかい?」


「良いですね。」


イブキは即答した。ぞくりとする様な笑みをして。












「で。もう終わりですかぁ?」


イブキは升一杯の酒をぐらりと仰ぎ、煙管で煙草をふかしている。だらりとした格好に、淀んだ瞳。何時ものイブキとは似ても似つかない表情だ。


ただ、その淀んだ瞳の奥にはちろちろと焔が揺れている。まるで、蛇が紅い紅い舌をチラつかせる様に。


「ま、参りました……。」


イブキに勝負を吹っかけた男は、凄惨な最期を迎えた。


「あの人、この道場でかなりの有段者だったんだけど……深謀遠慮の塊こと伊吹君には勝てなかったか……。」


それに、と緑珠は外野からその様子を見ている。


「八合お酒呑んで無かったかしら。やっぱり鬼だわ。蟒蛇うわばみだわ。」


「僕が酒を何合も呑んで?かなりのハンデを負ったのに?」


「ぐぬぬぬぬ……。」


ふう、とイブキは煙草を吸うと、その様子をみて緑珠は言った。


「いやぁ……相手も忍耐強いわね。私負けてあんな態度とられたらバクテリアに分解されろって言うわよ。それか地面にお帰りなさって?とも。」


「要するに腹が立つ訳だね。」


緑珠は伸びをして言った。


「ちょっと息がしづらいから、外で空気を吸ってくるわね。直ぐに戻るわ。」


「気をつけて帰ってくるんだよ?」


「はあい!」


緑珠は軽やかに駆けていくと、かんかんの日差しの下で、溢れかえる人を見る。


「本当に飽かないくらい人がいるのね。貿易も盛んな事だわ。……こんな大国を、あの少女王が支えているのね。辛くないかしら。私が測れることでは無いけれど……きっと遊びたい盛でしょうに。」


「おや、ねえちゃん、一人かい?」


下衆な声に緑珠は振り返る。音速で今の状況を理解すると今度は緑珠の饒舌の出番だ。


「ええ、そうね。今はね?」


「『今』?連れがいるのか?」


「二人、居るわ。」


「そりゃあ凄い。何処で引っ掛けたんだ?」


「一人は付いてきて、一人は興味本位で来たのよ。」


緑珠は流し目をしながら辺りの人間が消え失せていくような殺気を感じる。全くもってご愁傷様だ。


「良い人達なのよ?でもねぇ、一人は穏やかなのだけれど、もう一人は……。」


と、緑珠が応えようとすると、頭上に影が揺らめいた。


「怒ると手がつけられない、狂犬なのよ。……ごめんなさいね、聞こえてなかったかしら。」


その瞬間にはもう、緑珠の目の前の男達は倒れていた。


「勝負はどうしたの?」


「何となく緑珠様の気配が薄れたので、心配になって来ました。」


「犬なの?」


「五感は犬以上ですから。」


イブキは煙管片手にくすりと笑った。その様子を見ながら緑珠は至極まともな顔をしてイブキに言った。


「何だか貴方、そうしてると……。とっても大人っぽく見えるわ。」


そんな緑珠の顔を見て、イブキは何処となく拍子抜けする。


「そうですか……ね?……自覚は、特には。」


「あったら逆に怖いわよ?さあ、会場に戻りましょう。途中で退場してきちゃったんでしょう?」


「そうですね。」


緑珠とイブキは大通りからまたテントの中へと戻ると、何人かから歓声が上がった。


「あら、やっと戻って来たのねぇ。」


「いきなり『直ぐに戻ります。待ってて下さい。』なんて言うもんだからよォ。」


「で、情報ハナシは?」


イブキは先ほど勝った男に情報ハナシ催促する。


「あぁ、約束だったな。あんちゃんの相手は……ナスリーン女王陛下の側近、ルージャンだ。」


「ルージャン……。」


イブキはその名前を反芻して、呟く。そして男へとまたもや催促する。


「確かに情報は頂きました。で、『これ』は?」


手に金を寄越せと示して、イブキはニヤニヤと男へと詰め寄る。


「ほら、な?情報もやったし……。」


「それで?」


「それで、良いかな、なんて……。」


「でも貴方、此処でそれなりに強い方なんでしょう?僕が貴方に勝ったと言えば、それなりに肩身が狭いのでは?」


「う、うう……。」


「だからほら、ね?渡すべきですよ。ちゃあんと、黙っててあげますから。」


イブキの懐柔を見ながら緑珠は言った。


「あの口調……間違いなく口説いてるわね、何回か。」


「いや、ただ普通に口が上手いだけだと思うんだけど?」


男は唸りながら有り金をイブキへと差し出す。何枚か数えて、満足げにイブキは笑った。


「それでは……頂きました。」


そんなざわめきの中、巨体の男が見える。


「あの有段者を倒してたってのは、お前さんかい?」


「相違ありませんね。」


「あんちゃん!約束!約束守って!?」


「全くもってご愁傷様だね。」


男の悲痛な叫びを全力でイブキは無視すると、大男はイブキに勝負を吹っかける。


「どうだい兄ちゃん。オレと一つ勝負をして、取っておきの情報ハナシを教えてやるが……どうだい?」


イブキは少し考えると、薄く口を開いた。


「……へぇ。それが仮に『嘘』、又は『大した事の無い』ものだという可能性は?」


「勿論あるさね。だけど明日勝負の兄ちゃんには、何が何でも欲しいだろ?」


「……分かりました。その勝負、受けましょう。」


緑珠は肘を付いてニヤつきながらイブキを見ている。


「どうしたの。随分と愉しそうだけど。しかも伊吹君の雰囲気も弱まったし。」


「其処なのよ。あの子が凄いのは。本当に官人に向いている人間だわ。」


不思議そうに真理は緑珠へと尋ねた。


「それは一体、どういう意味なんだい?」


くすくすと緑珠は笑う。もう賭け麻雀の試合が始まっていた。慧眼の君には、何が何かというのが良くわかった。ルールが分からないくても。


「あの子は蛇よ。楽園から追い出す、蛇。その足無くなってのたうち回ろうとも、蛇には頭脳があるわ。即ち、あの子は楽園から引きずり降ろす……相手に勝ったと思わせておいて、その頃には腹の中。飲み込まれるのよ。何でもかんでも、あの子が欲しいと思ったものは。」


緑珠は酷く美しい笑顔を浮かべて、イブキを見る。


「あぁ……!私ね、楽しみなのよ。私が国を作って、あの子を軍師に置くのが。国を攻め滅ぼす時に、どれほど残酷な手を使うのか。」


(まずい、この人間達は……。)


真理は自分のした選択を見誤る音が聞こえた気がした。舌なめずりをした蛇は目を細めて、口を三日月に描いて嗤う。


「それでは、僕の番ですね。」


蛇の最後の声が、その場に居た全員を飲み込んでいった。













「随分と長くなりましたが……これで僕の勝ちです。」


イブキは点数を表示して、したり顔で笑った。大男は唖然としている。何故なら点数差が十点以上もあったからだ。


「さて、教えて貰いましょうか。あと、此奴も。」


にっこりと大金と情報を急かすと、イブキは笑った。


「わぁーたよ、わぁった。直ぐにでも教えてやろう。……ルージャンはな、神器が持てるんだ。」


イブキはすっかり拍子抜けしてしまい、手に持っていた煙管を慌てて落としそうになる。


「それは……本当ですか。」


「やったわね!イブキ!相手が神器を持てるとなれば……駄目ね。全然良くないわ。」


いやいや、と大男は訂正した。


「凄いのは此処からさ。アイツはな、神器持ちじゃねぇんだよ。普通の豪傑なのに神器を持つ事が出来るんだ。」


「そんな、そんな事が、有り得るんですか……。」


「でもまァ、現にあたしは持ったのを見た事があるし……。」


「割と有名な話よねぇ。」


「そんな事が……有り得るんですか。神器は通常、選ばれた者しか持てない。しかも相手の神器を持てるといえども、かなりの体力を消耗するんです。生身の人間がそんな事……。」


真理は何の屈託もなく、くすくすと笑った。


「神器は持てる。だけど宙竜でも鬼でも神様でも無ければ、彼は『生身の人間』だ。……策士家の君なら何とかなるんじゃない?」


イブキは煙管を懐へとしまう。煙草が山になって残っている。清酒の瓶も幾つも空いていた。


「……考えては、みます。どちらにせよ勝たねばなりませんので。」


「勝たなくちゃ皆の前で社会的が待ってるものね!」


「そういう訳じゃありません!調印が有るでしょうが!」


「わー怒った怒ったーイブキこわーい!」


「棒読み甚だしいですよ。」


「よし、兄ちゃんが勝ったことだし……宴会だ!」


ぎゃーぎゃーと騒ぐ中、お忍びで城下に下りてきたナスリーンがその様子を見ていた。


「妾も混じりたいのう……。」


「駄目だ。お前には政務がある。」


指をくわえて見る少女王に、側近 ルージャンは告げた。


「分かっておる。緑珠も、居るのか。こんな賭け事の場で……まさか。」


「資格を消せ。恐らく明日の勝負の相手の事だろう。怖気づいたか。情けないことだ。」


「構わん。気にはせん。どうせ相手が分かろうとも、勝負の差にはならぬじゃろう。……紛れないのなら用はない。行くぞ。妾の良い暇潰しじゃ。」


ルージャンはちらりとイブキを見やると、そのままナスリーンとその場をあとにする。


「ようし!それじゃあ僕も、久々に皆に一曲披露しようかな!」


真理の掛け声で、ありとあらゆるどんちゃん騒ぎが始まる。









ずちゃ、べちゃ、ぬちゃ。


手の中で、何かが這い回る。それは鳥だったり、犬だったり、鼠だったり……はたまた鹿だったり。そう、それだ。自分が求めていたのは。弱い者がのたうちまわって、死の間際に自分に助けを求めるのが愛おしくて愛おしくて堪らない。


これが、自分の大好きな人だったら?大切な人を、壊して壊して。犯して啼かしてぐちゃぐちゃにして?


「伊吹!伊吹!しっかりなさい!」


ぐらん、と思考と頭が揺れる。


「う、え……あ、緑珠様。どうしたんですか。」


「どうしたもこうしたも無いわ。凄く魘されていたのよ。何か怖い夢でも見たの?」


魘されていた、らしい。あれだけ久々に満足感を得られたのに。あれが、魘される?


「ね、何か怖い夢でも見た?」


「……怖いといえば、怖い夢を。」


「もう大丈夫?心配だわ。お水飲む

?」


「いえ、お気になさらず。お気持ちだけ頂いておきます。」


イブキは外の月を見上げると、大通りはもう静かに寝静まっていた。周りの人達も酔い潰れている。


「私、イブキが心配だわ。大変じゃない?本当に、本当に……。」


どうしてこの人は自分に優しくするのだろう、とイブキは思った。その気持ちこそ、何かが崩れて来ている証拠だ。


「私、本当にイブキが好きなのよ。」


イブキは肩を竦める。


「貴女の『好き』は、僕が望んでいる『好き』では無いでしょう?」


「そうかもしれないわね。でも……貴方は好きって言われるの、嬉しい?」


「はい。それは勿論ですよ。」


「……高望みは、する?」


「望めるなら、望みますよ。」


「それでも、嬉しい?」


「……僕は、貴女の傍に居られるのが、一番嬉しいです。」


「それは何よりも?」


「えぇ。」


「……良かった。もう怖い夢、忘れた?」


「忘れました。」


(やっぱりこの人は、僕が崩れても繋ぎとめる人間だ……。)


だからもう、何も怖くない。破壊衝動に怯えたあの日々に、もう戻る事はないだろう。壊そうと思う大切な人が居なければ、の話だが。


「ね、イブキ。貴方少し煙草を自重なさい。身体に悪いわよ。」


「疲れると吸うんですよ。旅を始める前は吸う事は無かったのですが。」


「……疲れてる?何でも言ってくれて良いのよ?」


確かに、とイブキは首をもたげながら言った。


「日栄での暮らしは……確かに疲れませんでした。平穏っちゃ平穏ですが、楽しくありませんでした。今はとても刺激的で、楽しいですよ。」


「……そう、なら良かったのよ。ね、そういう訳で煙草自重なさい?」


「いーやーでーすー!」


「あ、ちょっと酔ってるわねこの鬼野郎!」


「酔ってませんけど?」


「その挑戦的な表情に腹が立つのよ!」


緑珠はイブキから煙管を奪い取ろうとする。


「勝負終わるまで煙草吸うの禁止!」


「嫌です。死守します。」


「お、何だ?喧嘩か?」


「やっちゃいなさーい!」


起きてきた何人かが緑珠達にハッパをかけた。


「違うの!もう!違うのに!」


緑珠の語彙力が地に落ちているなか、イブキは声を上げて笑った。


「ふふ……面白いですね。」


「あっ!それ絶対私の行動が滑稽だとかって言いたいんでしょ!」


「良くおわかりで。」


「このー!」


酒場は全盛期の賑やかさを見せる。そして……どんどん朝日が迫っていく。

次回予告。調印を巡ってイブキとルージャンが戦ったりイブキがずっと秘密にしていた❛鬼門の❜の続きが分かったり宴会に誘われたりと、久々の一息つけるような良い話!

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