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会議

 


 薄暗い指揮官室。部屋の主が居なくとも、奥の大時計は振子を揺らして時を刻んでいた。見慣れない面子に戸惑うことも無く、ずっしりと構えている。

 奥の黒いデスクセットは少し埃を被っていた。それを見下ろす様な人の顔。額縁に収められ、ある者は顔を顰め、ある者は微笑んでいる。

 年を明けても特に代わり映えのない、もっと言えば、ミュートロギアの歴史を見ても殆ど変わる事の無い景色。組織の形や中にいる人間が変わっても尚残り続けている。



「遅い、馬鹿者」



 そして、この女も相変わらずである。仏頂面で長い足を組んでいる。迷彩柄のツナギに身を包み、黒い布で目元を覆うオルガナは遅れて入ってきた達哉と神威に苦言を呈した。「さーせん」と平たく謝罪した赤い髪の彼はいそいそと席に着いた。神威もそれに続く。



「達哉君はもう足は大丈夫なの?」


「え、江口先生っ?」



 今気づいたという反応に、その妖艶な女性はクフッと笑った。神威も黒い目を丸くしている。幾分か達哉よりも冷静な彼は、どうして気付けなかったのかを分析し始めた。薄暗い部屋だからというのも一つの理由だが、それ以上に彼女の服装が問題だと決定付ける。

 彼の視線を感じたのか、江口は「ああこれね」と袖を引き上げて見せた。



「あの服、お洗濯が必要だったのよ。でも、いい着替えが無くって……オルガナさんのなら丁度良かったの。戦闘服って初めて着たけど思いの外暖かいわね」



 彼女は黒い髪を掻き上げる。いい着替えが無い、という事に一度は首を捻った達哉と神威だったが、並んで座る二人の胸元を交互に見比べて納得がいった。



「夕妃先生のでも借りようとしたのかな」


「聞かれたら怒られるよ」


【何か言ったかしら】



 突如響いた声に揃って肩を震わせる。声を潜めていた筈なのに聞かれていた、ということ以上に姿の見えない人物の声だったからであった。キョロキョロと見回せど声の主は見当たらない。だが、よく見れば彼等が囲む長机には奇妙な形の機材が設置されていた。黒いボディで、Y字になった先にはモニターのようなものがついている。狼狽する己が映り込んでいた。



「な、なんすかこれ」


「あぁ、これは、内線、だ。画像の、準備が、遅れている」



 オルガナが顎で指した先、応接用のソファーやテーブルのある方へ目を向けると、牛乳瓶の底をくり抜いたような眼鏡をかけた二十代前半の男がその眼光──目は隠れているはずだが彼は確かにそれを感じている──に怯えていた。セギの代役と言ったところか。オルガナに耐性が無いらしい。



【私の名前呼んだわよね、栁くん?】


「さ、さーせんっ……夕妃先生、何でもないっす。アナタは美しいっす」


【白々しい】



 そして、遂に画面が明るくなった。そこに現れたのは半目で達哉を見る若い女。茶色い短髪、そして左耳の辺には羽根の形の飾りをつけている。彼女こそ、声の主である本城夕妃だ。



「夕妃先生、怪我の具合はどうですか」



 ヘコヘコと謝罪の言葉を並べ立てつつ机に頭を打ち付ける隣人を他所目に、神威が彼女に話し掛けた。お互い数日ぶりに顔を合わせる。夕妃はこだまを庇い負傷していたが、液晶に映ったその顔は血色が良かった。



【もう自分の部屋に戻ってるわ。明日には歩き回っていいって言われてるけど、今日は大事を取れって】



 第四の鬼が持ち出した最新兵器、それは破壊力に加えて、高エネルギーの正体は電気だった。幸い、夕妃は咄嗟にそれを感じ取り逆電流で電気的なダメージを軽減していた。やはりSランク異能『自然掌握(フィジカライザー)』は侮れない、と神威は白い目で達哉を睨む夕妃の顔をマジマジと眺めた。

 その時、指揮官室の重い扉がギシ……と開いた。初めに見えたのは人相の悪いスキンヘッドの男。しかし、彼は入室せずににこやかな初老の男が若い女を引き連れて入室する。若草色の着流しが良く似合う。また、女の方は翡翠色のグラデーションが下から上にかかる様な着物姿だ。



「えらい遅うなってすんまへん」



 不機嫌そうなオルガナを見ても動じず、ゆったりと会議の席に着く彼。女もそれに続いた。



「なんや別嬪さんが映っとりますなぁ。そない怖い顔してはったら台無しでっせ?」


「そうよ夕妃センセ。元気そうで何よりだわ」



 江口の同意に、ふふと笑う彼こそ銀狼会現組長の縹川彩善である。隣の席に腰を下ろした美しい女性は彩と呼ばれている。濡羽色の髪をきちんと結い上げている様は古風で品格がある。



【御冗談はよしてください、縹川さんも、江口先生も】


【いやいや、夕妃は美人な方だと思うよー。やぁ皆、あけましておめでとう】



 そこへ、新たな声が割り込んだ。画面いっぱいに映っていた夕妃は左半分へ追いやられ、そこに別の人間が映し出されたのだ。緑色の髪に瞳も黒に限りなく近いが確かに緑がかっている若い男。今日は珍しく、正装をしていた。ネクタイは緩めているが、ブラックスーツに身を包んでいる。本当につい先程、謁見を終えたらしくいつものゴーグルも無い。

 若干不謹慎な挨拶をしたセギは指揮官室に集まった面々に笑顔を振り撒いた。だが、受け手側は揃って固い顔をしている。



「セギ、今、何処に、いる」


【ん? エルドレア支部のVIPルームだよ。快適だねぇ此処は。天蓋付きのベッドなんか初めて使ったよ】



 オルガナの質問に対し、やっぱり本部勤めは待遇が違うねぇー、と御満悦の様子だ。妙にテンションが高い。ここまで軽いノリの人間だったかと達哉は少し首を傾げた。さらに、彼とは初対面の江口に関しては、オルガナに「何方?」と訊ねていた。珍しくオルガナが親切だ、と達哉は再び鉄拳を喰らいそうな事に思い至る。



【いやぁ、ボクが昔使ってた部屋はやっぱり違う人に占領されててさぁ。まぁ四、五年も経ってるんだし当たり前だよね】



 一人でひたすら話し続けるセギ。何が可笑しかったのか、勝手にケラケラと笑っている。エルドレア支部は実の所、本部とほぼ同様の規模を誇るミュートロギアの基幹施設である。万一、本部が壊滅する等した場合は殆どの機能を引き継げる一方で、共倒れを避ける為に内部の人間であっても多くの手続きや、遠回りなルートを経由せねば辿り着けない。



「セギさん、エルドレア支部に居たことが有るんですか」


【そうさ、神威クン。そんなに意外かなぁ。ボクは生まれも育ちもミュートロギアだよ】


「無駄話は、その位に、しろ。本題に、入れ」



 唯でさえ集まりの悪い会議に苛立っているオルガナにとっては挨拶代わりの軽口すらも煩わしかった様だ。機材の確認作業を終えた技術部門の男はこの空気に耐え兼ねてそそくさと退出しようとしたのだが、オルガナに呼び止められ、涙目で戻ってきた。



【まぁまぁオルガナ。そう焦らないでよ。取り敢えず話はまとまったから】


「期待して、良い、のか」


【それなりに?】



 前のめりなオルガナを(あしら)うセギ。オルガナが招集した面々が顔を突き合わせ、指揮官室が一瞬ピリリと張り詰めた。



【でも、何から話そうかなぁ。夕妃は因みに、何処まで話を聞いた?】


【メルデスの一件と、あの学校に纏わる事は一通り聞いたわよ。あの子達をどうするかもまだ決まってないって事で良いのよね?】



 夕妃は口を尖らせていたが、セギの問いに対しては冷静だった。彼も満足そうに頷き、その通りだよ、と画面の中で親指を立ててみせる。



「ほんで、其方のお偉いさんはなんて言わはったんや。メルデスはんが何や頼んだんとちゃいますんか」


【彩善さん、その通り。ミュートロギアの老人連中は頭が固かったんだけどね、メルデスの手紙を読んだ大公が上手く言いくるめてくれたお陰でボクらに優位に動くと思う】



 上機嫌だったセギだが、若干顔を歪めた。どうも、エルドレア公国側との話し合いは上手くいったが、ミュートロギア内部での話は少々(こじ)れたらしい。オルガナはそれに別段驚いた様子も無く、じっと画面を注視していた。神威と達哉、そして夕妃に関しては自分たちとエルドレア支部との軋轢を初めて知った事で目を丸くしていた。



「あの、そもそもメルデスさんは何を向こうに要求したんすか。手紙の内容って……?」


【うーん。まぁ、掻い摘んでなら話せるかな。ボクも一部しか聞いていないんだよ。というか、そもそもそれを今から報告するんだけどね】



 何処についているのか定かではないスピーカーから、カチャカチャカチャと軽快なタイプ音が聞き取れた。謁見にパソコン(それ)を持ち込んだのか、というオルガナの問いに、まさか、と白い歯を見せる。画面の僅かな歪みが気になったのか、神威が液晶に黒い手を伸ばした。



【結論から言うと、本部機能の一部をエルドレアに移す事になる】


【それってつまり、引越し?】



 質問攻めに遭うセギはもうちょっと落ち着こうよ、等と言っている。しかし、彼はこの決定を軽々と言ってのけたが、実際はかなりの大事である。

 それは、人やモノの移動という点だけでは無い。オルガナは懸念の色を滲ませる。然し、それも必要かもしれないと何処かで思っていた。何より、菊川大輝がネメシス──またはそれを吸収した国連側に渡っているのだ。予防線は幾重にも張っているが、万一ということもある。



【兎に角、初動としては有事に速やかな移行が困難な彼是(アレコレ)を優先して移動させる。内部資料とか、諸々ね。()()に関しても許可が下りたよ】



 突然飛び出した指示語にオルガナや夕妃以外は疑問符を浮かべる。しかし、セギは気に止めることなく報告を続けた。



【それと。ここから出られない高校生達もエルドレアを含めた同盟国が分割して引き受けてくれることになった】


「国外逃亡、という事ですね?」



 江口がホッと安堵の表情を浮かべた。不安な日々を過ごしていた一般の彼らにとっては朗報である。家族の元へ帰ることは出来ないが、パンク寸前の本部以外に受け入れ場所があるならばそれに越したことは無いだろう。



【一応、受け入れ各国に対して引率の先生が必要だと思ったから、それも交渉しておいたよ。残留の意思が無い先生を中心に組んで貰えばいい】



 詳しい資料を送るね、とセギは付け加える。すると、会議の席の背後で機械音が鳴り始めた。資料が印刷されたようだ。瓶底メガネの痩男が恐る恐るそれを江口へ差し出す。

 神威はオルガナの顔色を見遣ったが、特に変化は見られなかった。大晦日の言い争いは結局、折衷案が通ったという事だ。ミュートロギアへ加担することで内部に残る者と、そうでない者を分離する。



「成程……じゃあ私、先生方や生徒達に話をしてきますね」


「ああ。頼んだ、アイコ」



 ひと通り目を通した江口はニッコリと微笑んで離席する。出ていく彼女の形の良い臀部に釘付けになった彩善を彩が少し睨んだ。パタン、と空気が抜ける音がする。

 突然の環境の変化にも動じず、ミュートロギアと行動を共にし、更には銀狼会(ヤクザ)を前にしても堂々としている彼女の度胸の強さに一同は感服した。

 そしてそれ以上に、()()オルガナが出会って数日の彼女を名前(ファーストネーム)で呼んでいる事に、神威や夕妃は得も言われぬ違和感を禁じ得ない。だが、そんな事を実際に口にすれば何が起きるか分からない為、心の中に留める事とした。


 そして、会話が一旦途切れた所に赤い髪の青年が口を開いた。



「あの、セギさん、()()ってなんすか」


「……栁、口を、慎め。知らない、方が、良い、事も、ある」



 達哉はセギに質問したにも関わらず、オルガナが代弁した。顔を傾け、彼をじっと睨んでいるようだった。口を結ばざるを得ない達哉。ここまで来て隠し事をする大人達に、内心穏やかでは無いが。



【ゴメンね達哉クン。悪気は無いんだ。特に君はこれからある任務についてもらうから尚更だよ】


「え、任務っすか」



 頭の後ろで手を組んで仰け反っていた達哉だが、前屈みになった。初耳である。隣の神威も頬をぴくりと引き攣らせた。



「ボクも含まれてます?」



 ジャージの袖口を弄りながら、神威はオルガナを見た。過去、彼らは幾度と無く作戦を共にしていただけに、達哉が指名された今、自らにもそれが課せられると思うのは自然な流れだろう。然し、彼女は首を横に振った。



「不満、か?」


「いえ……その逆です」



 間髪入れない神威の返答。彼は何となしに任務の内容を察した。だからこそ彼は難色を示したのだった。



【そう言うと思ってね。そこで、なんだけど……】


「オルガナはんから聞いとります。ウチの組のモンで良かったら好きにつこてええですわ」



 只々無言で瞳を閉じる彩、そして、その隣の彩善は状況が呑み込めずに眉を寄せる達哉を注視する。彼の緊張を解すつもりか、片目を不器用に閉じてみせた。



「お()はんは、友人(ダチ)助けに行きなはれ」


「アキトをオレが、っすか」


【勿論、君一人で行かせないよ。各部門から数名同行させるし、さっきの通り、銀狼会からも何人か貸して貰ってパーティを組むんだ。それに、今回の作戦は勿論暁人クンだけじゃ無い、岸野や善治さんも捜索して貰う】



 達哉は「はぁ」と心許無い返答の後に黙り込んでしまった。大人達の中で彼の出動は決定事項だった。何しろ、あの青年と交際があるのは面子が限られており、この状況で身軽に飛び回れるとすれば彼しかいない。実力も備わっているのだから尚更だった。

 ──双刀使いの栁達哉。生後間もなくミュートロギアに保護され、今に至る。彼らに対する恩義は十分にあった。



「司令は、後程、正式に、出す。詳細は、その際、説明、する」


「ウチの若いモンも充や善治助けに行く言うたら色めき立ちよったわ。ワシがしっかり言うとくから安心せぇ」



 彩善が複雑な顔をする達哉に微笑みかけた。夕妃もまた、画面の向こうから「アキトをよろしくね」等と言っている。突然こんな所に押し込まれて任務を押し付けられている辺り、出会ったばかりの頃のアキトの気持ちが分かった気がした。菊川に食ってかかり、オルガナに引き摺られて行ったあの光景が蘇る。

 大人とは、身勝手だ。

 勿論、アキトを助けたいという意思はある。しかし、何が起きてもおかしくないこの状況で、何時戻れるかも分からないような任務。どうしても渋る気持ちが(まさ)った。



【ま、そういう事だから。これからボクもそっちに帰るよ。やっぱり此処は息が詰まるや……あ、そうだ。もうひとつ大事な事を言い忘れるところだった】



 ややオーバーな手振りをしたセギ。少し困ったような顔をしているのは気のせいか。



「何だ。いちいち、勿体ぶる、な」


【あのー、なんだかねぇ。メルデスの事も勿論大公に言ったんだよ。そしたらさぁ、見舞いに行きたいだの……その、ほら、断れないでしょ? って事でさぁ】


【え、来るの? エルドレア大公って、国のトップよね。ある種、国王ってことよね!】



 楽しみなのか、驚いているのか、焦っているのか……どれとも取れるように興奮している夕妃がその話に食いついた。

 だが、それ以外は皆戸惑いを隠せなかった。超がつくほどの大国の最高権力者が来るとなれば、普通はそうなるのが当たり前である。特に、迎え入れる立場としては。



【そうだよ。ボクと一緒に来るみたい。グレンに客室の用意を頼んでくれるかな。あと、レンに胃薬も……なんだか、この数日で胃に穴があいた気がする】


「セギさん、今から帰るって言いましたよね」


【うん。明後日の昼頃にはそっちに着くよ。だから、急ピッチで宜しくね】



 セギの服がいつものラフなスウェットでは無いのはそういう事か、と一同は漸く合点がいった。彼は「じゃあ荷造りするから、後は頼んだよー」と普段の様なカラッとした笑顔で手を振ると、画面の中から消えた。【NO SIGNAL】の白文字に切り替わる。



「空気の読めへん王様やなぁ。見舞いやったら、()()に菓子でも持たせればええもんを」


「文句を、言っても、始まらん。芳脇(よしわき)、元、あった、ように、片して、おけ。返事は?」



 ガタンと椅子を引いたオルガナはチワワのように震える男を呼びつける。彼女の命令を聞いた彼は震えた声で答えると、機材のコードをちまちまと抜き始めた。神威と達哉は、可哀想に、と思いながらも席を立った。



「神威、お前は、グレンに、話を、通せ。栁達哉、お前は、五分後に、教官室。先刻の、続きだ」


「ほなワシもそれに行けばよろしな?」



 腕を組んで顔を顰めていた彩善もまた、彩を連れて立ち上がる。オルガナは首肯した。



「栁達哉、不満かも、知れないが、お前しか、適任は、居ないと、判断した。もし、我々に、要望が、あれば、出来るだけ、聞く、用意はある」



 足元の絨毯を見詰めていた達哉はオルガナを見上げた。彼女が譲歩を見せるなど珍しい。それ以上に、彼は己の思惑を見透かされた様な気がして息を飲んだ。



「五分後に、行けばいいんすね」



 これ以上、視線を合わせるのが怖くなった達哉は神威を引き連れて足早に去った。

 くあ……と彩善が欠伸をする。そして、不思議そうに首を傾げるオルガナの背中を見て含み笑いをした。



「ありゃあ女子(おなご)ですわな」


「何か、言ったか。聞こえ、無かった、のだが」


「いやいや、ワシは何も言うてまへん。ほなまた後程」



 うっかり口が滑ってしもた、と悪戯顔の彩善は彩の耳元で囁きながらドアの前へ立った。オルガナはやはり疑問符を浮かべたまま「あぁ」と短く答えた。

 すると、独りでに扉が開く。先程のスキンヘッドが頭を垂れて扉を支えていた。



「聞いて、いたか」



 再び閉ざされた扉を見詰め、彼女は背後で作業に勤しんでいた男に問う。

 しかし彼は相変わらず冷や汗をかき「ごめんなさい! 何でもしますからごめんなさい」と土下座を始めた。何をそれほどまでに恐ているのか理解に苦しむオルガナだったが、同じ空間にいては彼の仕事に支障があると判断し「済まなかった」と呟いて指揮官室を後にした。


 オルガナは黒いブーツを高鳴らせ、銀色の髪をフワリと舞わせながら上の階へと向かって行った。

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