BreaktimeⅢ
【3571年1月1日時点】
〇本城暁人
正義感が強く、理屈っぽく疑い深いところがある。勉強もスポーツもそつなくこなすが本人も自覚はなく、周囲にもあまり知られていない。刑事だった父の影響で、彼自身も刑事を志している。本城夕妃の実の弟。ネメシスに捕えられた末、岸野らと共にヘリからの脱出を図るが、果たして……？
出身地：日本
誕生日：6月28日
年齢：17歳(高２)
能力：『潜在潜入』
眠っている人の夢に潜り込むことができる。また、強い潜在意識のある人物に触れるとその意識に触れることが出来る。希少性の高い能力だが、汎用性・攻撃性共に低レベルなため、ランク付けは最低ランクの『Ｅ』。終焉の鬼曰く、鬼に対する能力のほんの副作用に過ぎないとの事。
鬼に対する能力：〇
手で触れると憑いている鬼を一時的に引き離すことが出来る。
〇こだま＝アプリコット
とにかく明るいバカ。基本起きていたら何かを食べているが、それ以外の時間はほとんど寝ている。(本気になれば)身体能力が常人とは比べ物にならないくらい高いが、不器用なせいでそれを上手くコントロールしきれていないのが玉に瑕。天雨美姫とは実の姉妹である。トレードマークの髪色と名前については誰もその由来を知らないらしい。神威に愛の告白をされた。
出身地：日本
誕生日：11月7日
年齢：17歳(高２)
能力：なし(？)
鬼に対する能力：△
終焉の鬼 リリーだと名乗る刀の鞘の力を借りた際に身体強化及び、鬼に憑かれた者の身体にのみダメージを与える衝撃波を発することが出来る。
〇メルデス＝サングシュペリ
ミュートロギアの指揮官。一部のメンバーからはミュートロギアの頭脳と呼ばれるほど頭が回る。ほぼいつも笑顔を絶やさないがそれが逆に不気味である時もある。足が悪く普段は電動の車椅子だが、戦闘時などは杖をつくこともある。ネメシスの仲間だったという過去を持つが、離脱の真の理由は誰にも明かさない、謎多き男。菊川に殺されかけ、生死の境を彷徨っている。
出身地：欧州地方
誕生日：12月9日
年齢：31歳
能力：『能力追跡』
異能の存在、その力の強さをかなりの精度で感じ取る。ただし、なんの能力かは判別できない。攻撃性は無いものの実用的な能力であるためランク付けは『Ｃ』
鬼に対する能力：〇
緑色の魔法陣のようなものを展開し、その中に取り込まれた鬼化した人々は必ず浄化され砂となる。
〇オルガナ
ミュートロギア屈指のスナイパー。狙撃の技術も並外れているが、接近戦においても並々ならないセンスをもっている。目隠しをしているのだがその理由を知っている人物はほとんど居ない。武力主義者。かなり毒舌で、特に岸野は顔を合わせるたびに罵倒されていて可哀想である。話し方に少々癖がある。医者のレンとは双子で、いつもどちらが兄か姉かという兄弟喧嘩をしている。
出身地：不明
誕生日：2月21日
年齢：29歳
能力：不明
鬼に対する能力：Ｘ
〇レン
ミュートロギア医療チームの絶対的エース。少々自信過剰な発言が多いものの成功させると言えば、どんな大きな手術でも必ず成功させるだけの高い技術を持ち合わせている。大学での専門は外科だったが内科的な知識も豊富で実質彼一人で全ての患者を診ている。だが、医者にしては暴言が目立ち、煙草も当たり前に吸う。その事でオルガナとしょっちゅう喧嘩する。ネメシスに囚われていた所をメルデスに助けられた。彼の良き理解者のひとり。愛銃はコルト・ガバメント
出身地：不明
誕生日：2月21日
年齢：29歳
能力：『心拍共有』
他人と自分の心拍数を共有できる。ただし、その人が心停止したり極度に心拍数が下がると能力者の方の生命も危ぶまれる。逆に、使い方によっては人を殺せてしまうのでランクは『Ｂ』。
鬼に対する能力：Ｘ
〇岸野充
乱暴な口調、ナイフのように鋭い双眸、更には左頬の傷。見た目はどう見てもヤクザ。だが、ハートは意外にもピュアでグレンの事が好き。彼の能力が便利だと言うのもあるが、何かとみんなにこき使わ……頼りにされている。過去の話を頑なにしたがらないが、武勇伝だけはたまにする。愛銃は自動拳銃最強のＤ.Ｅ.。豪快にも片手でぶっぱなす。警察とか法律とかが嫌い。暁人らと共に太平洋に飛び込んだが、その腹部を弾丸が貫いた。果たして……。
出身地：日本
誕生日：7月28日
年齢：27歳
能力：『空間移動』
能力の難易度などから様々な分類がなされる。岸野の場合は最も簡単な『対価交換』から、最も精神力や体力を必要とする『瞬間移動』まで様々なタイプを使いこなす。通常は『Ｂ』ランクの能力だが、岸野の場合はかなり質が高いためランク付けは『Ａ＋』。
『意思疎通』
能力者が精神接続した相手と言葉を発することなく話が出来る能力。１度に接続できる人数は限られており、使える範囲も決められている。敵に聞こえることを考慮せずに使うのであれば不特定多数に聞こえるように情報を発信することは出来る。ただし、受信は不可能。便利なようで実は規約が多いためランクは『Ｄ』。
鬼に対する能力：Ｘ
〇本城夕妃
本城暁人の実姉。母親を早くに亡くし、暁人の世話をし続けてきたため暁人への愛は半端なものではない。また、こだまのことも妹のように可愛がっている。高校の国語の教師をしている。第四の鬼との戦いで最新兵器の餌食となった。
出身地：日本
誕生日：8月13日
年齢：24歳
能力：『自然掌握』
森羅万象、ありとあらゆる自然現象を操る。応用性に富み、かなりの知識や思考力がないと扱えない。非常に希少性、そして悪用すれば危険性の高い能力であり、ランク付けは最高の『Ｓ』である。
鬼に対する能力：Ｘ
〇菊川大輝
ミュートロギアにいる未成年者の中で一番優秀と言われている青年。特に、接近戦における格闘センスは大人顔負け。更にイケメンで勉強もそれなりに出来るという……非の打ち所がない、モテ男の条件を完璧に満たしている男。暁人と同じクラス。
彼の両親は前代のミュートロギア総指揮官であったが、ネメシスに捕えられ処刑された。その原因はメルデスにあると思っていた所を菅谷につけ込まれた結果、メルデスを殺害しようとした。
出身地：日本
誕生日：8月1日
年齢：17歳(高２)
能力：『防御立方』
立方体状の透明な物質を生じさせることができる。大きさは調節出来るが立方体以外は作れないので壁にする時は小さなキューブをたくさん重ねる必要がある。ただ、汎用性は高く、作ったキューブを投げることもできればその空間に貼り付けることも出来る。よって攻守双方に使えるためランク付けは『Ｂ＋』。
鬼に対する能力：Ｘ
〇栁達哉
かなりのお調子者。トレードマークは少し赤っぽく染めてつんつんにした髪の毛らしい(自称)。彼女が絶えないプレイボーイの一面もある。異能力のせいで変形した身体にコンプレックスをもっていたため、今でも手袋は戦闘時以外外さないようにしている。剣術に長けており、彼もまた未成年の隊員の中ではトップクラスの戦闘力をもっている。また、能力を生かした奇襲も定評がある。理系のため暁人や大輝とは違うクラスである。
出身地：日本
誕生日：10月31日
年齢：17歳(高２)
能力：『吸盤人間』
手や足、指先など身体の各所が変形しており吸盤状になっている。それにより様々な体勢でどんな所にでも張り付くことが出来る。危険度の低さからランクは『Ｃ』。
鬼に対する能力：Ｘ
〇神威
いつもぼーっとしていて掴みどころのなさそうな少年。暁人たちの一つ下の学年だがいつも一緒に行動している。趣味は同人誌即売会に行くこととゲームをすること。かなりのヲタクであるといえる。ただしそれ以外の私生活については謎に包まれている。銃の扱いに慣れており、あのオルガナも一目置いている。二丁拳銃の使い手。お気に入りは回転式拳銃のコルトパイソンと自動拳銃のグロック17。こだまに密かに想いを寄せていたが、告白を果たした。更に、ひた隠しにして来た自らの力についても明らかになった。
出身地：不明
誕生日：1月11日
年齢：15歳(高１)
能力：『神威』
彼自身も上手く説明出来ない、他の異能力とは異なる超常的な力。彼曰く『神を使役する』のだと言う。
鬼に対する能力：Ｘ
〇望月千鶴
甲賀流の末裔。かなり面倒見が良く、お喋りだが実は少し人見知りをする。田舎の出身なので独特の関西弁を話す。夏休みに入った頃から潜入任務に着いていたがこの冬にその任を解かれて本部へ戻ってきた。
出身地：日本
誕生日：9月5日
年齢：18歳(高３)
能力：『身体変化Ⅰ型』
彼女の身体変化は身体細胞を操作し、見た目を物理的に変化させる。その際に衣服も生成することが可能。声帯までは変化させられないが、故郷で忍として教育された際に克服済。(因みに『Ⅱ型』は他人の脳に干渉して視覚情報を変化させる）ランク付けはセキュリティを掻い潜る可能性があるため『Ａ』。
〇セギ
出身地は日本だが正確には日本と韓国のハーフ。トレードマークは緑色の髪色とゴーグル、そして、パソコンである。天才ハッカーで、プログラミングも得意。情報収集などは彼が中心となって行っている。フランクな喋り方をする。聖書に詳しく、よくその一節を諳んじることがある。生まれた頃からミュートロギアの中で過ごしている。同盟国エルドレアに何か因縁があるらしい。
出身地：日本
誕生日：11月24日
年齢：24歳
能力：『熱操作』
触れたものの温度を変えることが出来る。セギの場合はあまり大幅に変えることが出来ないため、パソコンをいじる際に膝に乗せてても熱くないように等で使うくらいしか使い道がない能力。よって危険度が低いため『Ｄ』ランクである。
鬼に対する能力：Ｘ
〇バリッサ
第一の鬼に憑かれた女性。生粋のナルシスト。猟奇的な思想をもっており、自らの手で心臓を抜き取りながらリリーの心臓を探している。レンに叶わぬ恋をしている乙女な一面も。本城暁人に斬られ崖の上から海に落下。然し、死んでおらずメルデス達の前に立ちはだかった。他の鬼たちを纏める役割も担っている。暁人に切られた右腕は現在機械が代替している。
出身地：北欧
誕生日：3月5日
年齢：本人の意思により非公開(不詳)
能力：『破壊之咆哮』
肺に溜め込んだ空気を瞬間的に膨張させ、超音波にも近いような叫びとして放出し、更にその振動で周囲の空気をも膨張させる。かなり高度な能力者の場合死に至る可能性が高いが、彼女の場合は警察の記録にも残らないほど微弱な能力だったため、鬼の力が混ざっても致死性のある攻撃にはならなかった。よって本来のランク『Ｄ』から『Ｂ』へと現在上昇している。
鬼に対する能力：━
※タラちゃん
バリッサが飼っているタランチュラ。決してあの国民的アニメの少年ではない。ただのタランチュラではなく、【魔獣】と呼ばれる種族のタランチュラである。バリッサによく懐いている。
〇菅谷雄吾
機密諜報機関のリーダー(組織は解体済み)。携帯する刀は鳳凰が刻まれた飾刀。しかし、斬れ味は申し分ない上に彼の剣術は敵を寄せ付けない美しさと強さを兼ね備えている。端正な顔だが、右目を黒の眼帯で覆っている。仲間想いな反面カッとなりやすい一面もあり、メルデスと何らかの確執があるようだ。ネメシスを除籍となった挙句、殺処分され掛けたがハビと共に逃走。
出身地：日本
誕生日：4月9日
年齢：31歳
能力：『焔炎之紋章』
シンプルに炎を操る能力。しかし、その火力は小さな湖程度なら一瞬で蒸発させられるほどまで上げることが出来る。ハビ(後述)との連携により更に自由自在に炎の形態を変化させられる。ランクは『Ａ』
鬼に対する能力：〇
配下の鬼たちから彼の姿は見えない。鬼に対してのみ透明人間として振る舞える。
〇旭大輔
元ネメシスのメンバーにして最年長。トレードマークは赤色のネクタイと金色のカメレオンのタイピン。ボサボサの黒い頭髪と無精髭についていつも輪堂に文句を言われ続けている。嗄れた声は酒の所為。秘密事が非常に多く、立場上上司である菅谷にも内緒で『山田太郎』という偽名を使ってアキトに近付いた。娘がミュートロギアに居るらしい。
出身地：日本
誕生日：5月15日
年齢：42歳
能力：『能力複写』
任意の相手の能力を複写して行使できる。一定時間が経つと使えなくなる。一度にひとつの能力しかコピー出来ない。彼の能力は、場合によっては非常に脅威になりうるため『Ａ＋』の格付け。
鬼に対する能力：〇
身体再生能力(メルデスや菅谷同様に鬼化した相手にのみ有効)。傷を受けても自己修復可能。だが、どの程度まで再生出来るのかは未知数である。
〇輪堂茜
元ネメシスのメンバー。特筆すべきは胸元で揺れる巨大な双球。気が強いが、変わり者の多いネメシスの中では至ってまともな思考回路を持つ貴重な人間の一人である。どうも菅谷に気があるらしい。使用拳銃は一般に『9mm拳銃』と呼ばれる代物である。彼女の前の所属先に因んでいる。
出身地：日本
誕生日：9月30日
年齢：25歳
能力：『捕縛鎖』
栁同様に身体的特徴のある異能力。通常彼女は腕に包帯を巻き手袋をしているが、それらを外すと肘から先がリボンのように解けて自在に操れるようになる。ランク付けは標準より少し上の『Ｂ』である。
鬼に対する能力：X
〇ライラ
元ネメシスのメンバーであり、最年少。虚ろな目と白髪が特徴的。あまり感情を表に出さない。私生活は相当なゲーマーで全国一位も時に席巻していたが、本職はスナイパー。オルガナでさえも打ち負かした天才である。どういう経緯か、過去の殆どを抹消されている。低身長に一定のコンプレックスがある。トネリコに半ば強引に救い出され、暁人達と共にUNAからの逃走を図る。
出身地：不明
誕生日：不明(便宜上、11月11日)
年齢：16歳
能力：『影朧』
影の中に物を隠したり、中に潜って移動可能。能力のランクは『Ｂ』で登録。
鬼に対する能力：X
〇トネリコ
元ネメシスのメンバー。服装が変。ジーパンの上は裸で、その上に褐色の肌とは対称的な白衣を着ている。何故か口調が関西弁で煩い。大概ライラにど突かれている彼。サディを出し抜いて逃走を図るが、岸野達と共に真冬の太平洋に落下した。
出身地：中東地方(国籍は日本)
誕生日：11月12日
年齢：30歳
能力：『痛覚緩和』
相手が感じている痛覚を和らげたり、完全に取り除くことが出来る。戦闘員ではなく、さほど脅威になりえない能力であることが考慮され能力ランクは『Ｄ』。
鬼に対する能力：X
〇ティナ
奇人変人がたむろうネメシス。そんな中でも最もまともな人間であり、常識人。柔和な性格だが担う役職は参謀。つまり、メルデスの後継である。常にその事に対する重責を感じている。奥手な性格。
出身地：旧シベリア
誕生日：4月10日
年齢：23歳
能力：『具現文字』
自らの手で書き記した文字が具現化する。２メートル四方程度の体積ならば一度に具現できる。過去に起こした事件を機に彼の能力は『Ａ』に格付けされている。
鬼に対する能力：X
〇ダラス
前髪で目が隠れているため表情が読み取りづらい。笑い方が不気味。ネメシスで担う役職は尋問。どんなに強情な相手でも彼にかかれば殆どが口を割る。人をからかって遊ぶのが好き。菅谷、旭同様、旧体制からネメシスに所属する一人。気分屋。
出身地：北米
誕生日：12月30日
年齢：31歳
能力：『重力操作』
読んで字のごとく、任意の範囲内の重力の大きさを変えることが出来る。彼の能力は範囲に限定があるとはいえ危険な能力であり、本城夕妃同様『Ｓ』ランク。
鬼に対する能力：X
〇ハビ
見た目は和風のロリだが、喋り方はかなり古めかしい。彼女の実態は菅谷の持つ飾刀『國裂之覇振』。豪火を纏い、敵を焼き切る。菅谷を庇い、更に逃走を図った。
出身地：日本
誕生日：不明
年齢：不詳
能力：X
鬼に対する能力：X
〇縹川彩善
西日本にとどまらず、世界最強と謳われる暴力団組織である銀狼会の五代目組長。右眼は白内障を患っている。岸野のことを倅と呼ぶが、血の繋がりはない。『國護之時雨』の使い手である。ミュートロギアに助けられ、行動を共にする。
出身地：日本
誕生日：10月1日
年齢：68歳
能力：不明
〇苦爪善治
銀狼会構成員。常に彩善の傍らにおり、若旦那代理だと名乗る。言葉の訛りが強く、いつも目を細めている。謎多き男だが、組織、とりわけ彩善への忠誠心が厚い。岸野充同様『二重能力者』である。
出身地：日本
誕生日：1月7日
年齢：26歳
能力：『能力相殺』
基本的には、第三者の能力の場をキーポイントにして効果範囲内の異能力を無効化する。効果範囲は善治が任意で定めることができる。また、彼の場合自身の第二能力をキーポイントに設定出来る為、単独で異能力者を無力化出来る。その代わりその間は『透明化』は使えない。ランクは一般への無害性を考慮して『Ｂ』だか、能力者には厄介な能力である。
『透明化』
同じような効果を発揮する能力は他に『擬態化』等があるが、彼の持つ能力は自身が光を反射しない、つまり、光の透過性を持つことが出来る。また、身に付けているものも透明にすることが出来る。ランクは『Ｂ』
鬼に対する能力：X
〇彩
刀として生み出された時の名前は『國護之時雨』だが、現在は彩善の名前から一文字取って『彩』と名乗っている。五穀豊穣の神にして、水脈、転じて水全般を操る。そのシンボルは青龍。1500年前の災厄を目にしている。人間の姿をしている彼女は見た目も性格も生粋の大和撫子。
出身地：日本
誕生日：6月19日(彩善に出会った日をそういうことにしている)
年齢：不詳
能力：X
鬼に対する能力：X
〇グレン＝エドワード
ミュートロギア唯一のメイドさん。ほかの女性陣も手伝うことはあるが、家事を専門にしているのは彼女だけ。愛らしい容姿でみんなから愛されている。仕事はいつも完璧。ただし、たまに抜けているところがあり、それもまた可愛い。岸野の想いに気づいているのかは分からない。
出身地：北欧
誕生日：2月14日
年齢：24歳
能力：『液体操作』
液体状態の物質であればなんでも扱うことが出来る。これを彼女は食器洗いや洗濯、掃除でフル活用している。本気で使う事がなく、どの程度の危険性があるかは未知数である。よってランク付けは『Ｘ』。
鬼に対する能力：Ｘ
〇芳河心恵
ミュートロギア所属の戦闘員のひとり。バリッサと戦うアキトを援護する大人の中にいた一人。もともとミュートロギアだった夫がネメシスに捕えられたのを機に入団。柔らかい物腰で色々な人の相談に乗ったりしている。アキトのことをよく気にかけている。看護師免許を持ち、医療にも関わる。
出身地：日本
誕生日：6月16日
年齢：33歳
能力：『後方支援』
和名を見る限りなんの能力かは分からないが、英名を見ると理解出来る。但し、『精神操作』程の影響性はなく、最後の一歩を後押しする程度は可能。ランクは『Ｃ』。
鬼に対する能力：X
〇佐和山耀太郎
アキトたちが通う高校の熱血体育教師。とにかくハイテンションでやたらとうるさい。座右の銘は『健康、筋肉、青春。これさえあれば生きていくのに苦労しない』夕妃のことが好きでアタックし続けるも適当にあしらわれる。しかし、そんなことではめげない男である。
出身地：日本
誕生日：7月18日
年齢：26歳
能力：なし
鬼に対する能力：Ｘ
〇江口愛子
暁人達が通う高校の養護教諭。豊満なボディと名前から『エロ愛子』と呼ばれる。実家は農家。未婚or既婚はシークレットなのだとか。
出身地：日本
誕生日：4月18日
年齢：30歳
能力：なし
鬼に対する能力：X
〇神崎静
暁人やこだまが通う高校の次期生徒会長。暁人よりも成績優秀で、おしとやかな大和撫子である。だが、その実態は第四の鬼。こだまを襲ったが神威や夕妃に阻まれた。父親は警視正であり、警察組織に大きな力を持っていたためそれを利用した。
出身地：日本
誕生日：5月30日
年齢：17歳
能力：『異次空間』
立方体型の独自空間を生成、維持する能力。鬼となる前は小さな部屋ひとつを覆うことがやっとだったが、力を得たことで５キロ四方の空間を形成できるようになった。但し、単に外からの視線を遮断し、天球を思いのままにする程度しか作用出来ないため元の座標にあった建造物などを破壊すると能力を解除した時に現実世界にも反映されてしまう。ランクは『Ｃ』から『Ｂ』に格上げ。
〇サディ・シュート
国連軍の総合特殊部隊に新たに組織された異能力応用制圧精鋭隊──通称、PACsの初代大将であり、本隊においても大将への昇格が内定している軍人。元はシベリアで傭兵をしていたが、その能力の高さは若さに不釣り合いな地位の高さで認められる。彼女を知る者の一部は【無能力者最強】と崇める。
出身地：シベリア地方
誕生日：6月6日
年齢：21歳
能力：なし
鬼に対する能力：X
★その他★
【ミュートロギア】
メルデス率いる1500年前の災厄を期に発足し、今に至る異能による集団。発足時は世界の治安維持や政治にも深く関わっていた。とある事件を期に第一線から退いたものの未だに勢力は大きく、異能を邪魔者扱いする国連から目をつけられている。
世界中にいくつも支社をもち、また、“スポット”と呼ばれる転送可能なポイントも各地に保有している。
【国連】
災厄以前から世界各国の政府により存在していた。表向きには国際条約の取り決めなどを行っている。現在は反異能を掲げており、ミュートロギアへ政治的に圧力をかける他、国連軍を発足し警戒にあたっている。
【ネメシス】
正式名称は『国連異能対策特殊組織』。政府、国連お抱えの異能専門の諜報機関で、メルデスも昔所属していた。その存在は公表されておらず、都市伝説として人々の間に知られている。メンバーも全員が異能力者である。国連に吸収される形で解体された。
【鬼】
７人いるとされる。ただしその実態は人でも無ければ魂という訳でもない。詳しいことは分からないというのが現状。ただし人間に取り憑くことでヨハネの黙示録にある七つの封印を解き、リリーを復活させようとする存在であり、災厄を再び引き起こす元凶であることは間違いない。取り憑いた人間を強化し、さらにその人物が殺した相手にも憑依して鬼化した存在として操る。現状、第四の鬼までが確認されている。
【エルドレア公国】
アラン=ハレスト公が治めている。世界では数少ない、異能に対して寛容な国家のひとつ。その為国連総会では多少煙たがれるが、先端技術を数多く保有する他、貴重な地下資源なども多く所有する為、どの国家も手を出せない。ミュートロギアとは同盟関係にある。
【銀狼会】
縹川彩善率いる反社会集団。この国では極道と呼ぶ。その戦闘力は折り紙付き。一時は西日本に留まらず東日本にも縄張りを構えたが、五年程前から少々勢力を弱めた。岸野充は此処で育った。
★簡易紹介★
〇始祖の鬼 リリー
1500年前の災厄を引き起こしたとされる少女。現在は魂・心臓・身体に分けて封印されており、そのうち魂を刀の形で天雨美姫が、身体をミュートロギアが所有している。
〇終焉の鬼 リリー
始祖の鬼 リリーとの詳しい関係は明らかにされておらず、実態もよく分からない。現状、こだまに加勢しているが……？
〇王鈴風
バリッサに次ぐ第二の鬼。悲しい過去と復讐心から鬼になったと考えられる。普段は笑顔が素敵で優しい好青年。アキトの手で砂へと還った。
〇風太
黄金の鬣を持つライオン。鈴風の親友。ミュートロギアが保護したが既に衰弱しており、アキトらの手で本州南部の島の北端に埋葬された。
〇天雨美姫
こだまの実姉。始祖の鬼リリーに憑かれている。現在は政府(国連)お抱えの暗殺者。こだまと同様に常人とは掛け離れた身体能力をもっている。どういうわけかこだまを自分の妹だと認識していない。また、見た目の年齢と実年齢がアンマッチである。この数ヶ月、目立った行動がない。
〇クレイス＝エストラ
日本とは遠く離れた大陸内部にある村の長の娘。村と言っても広さ以外を除いては小国程度の経済力などを持っていたため、【姫】と呼ばれることが多い。輝く黄金の長髪は母親譲り。蒼く澄んだ碧眼は村長であった父親譲り。紛争に巻き込まれ村は一夜にして壊滅したと言われているが、命からがら逃げた彼女にもその詳細は分からないという。同盟関係にあったミュートロギアの面々に心を開いている。
彼女の胸には自身のものの他に始祖の鬼の心臓を抱え、鬼から狙われる立場でもある。現在、同盟国で匿われている。
〇夜裂フレイア
強気な紫の瞳と軽くウェーブした赤毛が特徴の少女。年齢的にはアキトの一つ下だが、海外での生活が長く飛び級によって大学院の博士号まで取得するエリート。だが、運動神経が抜群に悪くその事は彼女自身もコンプレックスに感じている。オルガナを『お姉様』と慕う変わり者。クレイスに付き添うため、ミュートロギア本部を離れている。
〇幸下滋布
現職の警視庁副総監であり、国連とネメシスの間を取り持つ役職も担う。高血圧高血糖、絵に描いたような肥満体型。甘い物と金に目がない。
〇ジン
幸下の秘書。非常に仕事が出来る男。
〇芳脇篤志
逃走中の戦闘機の中において、セギの後ろで情報収集をしていた男。分厚い丸眼鏡がトレードマーク。弟の名前は悠史。ミュートロギア技術部門と管制部門を掛け持ちしている、セギの部下。但し年齢はセギと同じ。
本作品を読んでくださっている皆様、誠にありがとうございます。のんびり更新の『黙示録』ですが、やっと第三章に幕を下ろせました。
そしてここから後半戦に突入する予定です。
実の所、前半では書きたいけれど更新が遅いので仕方なく端折ったエピソードもあったり無かったり……(先日第二章に追加したのはそういう事だったのです)
これからも時折そういうのを挟みつつ、新しい話も進めていければなと思っております。
この第三章は、お気付きの方もいらっしゃるかも知れませんが、前の二章と違い、終わり方のキリが良くありません(鬼も倒せてないし、主人公フェードアウト的な状況だし)
明日から始まる(予定の)第四章との連章的構成になっております。
それなりにストックをしておりますので、定期的に更新出来るとは思いますが、これまで通りのマイペース＆ローペースは持続しそうですので其方は御容赦下さいませ。
楽しい、ワクワクする、ドキドキする、そんな物語をこれからも紡いでいきたいと思っております。もし何かお気付きの点、御要望等ありましたら御遠慮なくお申し付けくださいませ。貴重なご意見として参考にさせて頂きます(面白かったよーと言っていただければそれもそれで舞い上がります)
第三章を最後までお読み下さり、また、こんな後書きにまで目を通してくださった方々、ありがとうございます。これからもどうぞ、よろしくお願いします。では、良いお年を！
追記》
本作品には日常編や偶にメタ発言炸裂のSSが別連載で存在しております(超ひっそりと気まぐれに更新中)
もし読んでみようかな、と思ってくださる方がいればいいなと愚考しております。因みに、読んでいてもいなくても、本編には影響御座いません。
