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悪の限りを尽くす…つもり  作者: 雷抖
東大陸編
45/51

ネルディ王国立魔法学院

復活!!!


はい、スミマセン、約一年もスミマセン。本当にスミマセン。


そしてごめんなさい、次の投稿は8月半ばになります。でもそこからしばらくは毎日更新出来る……と思うので、愛想尽かしていなければ、読んでいって下さい。


俺達の冒険はまだまだ続く!………あれ、これって打ち切りフラ(ry

「…ここが、そうか?」


「うん、そうだよ」


 俺の問いに頷くリーナ。それを見て、改めて目の前の建物を見る。


「ここが、ネルディ王国立魔法学院だよ」


「へぇ」


 巨体な門が聳え立つその向こう、古き時代を思わせる荘厳な建物。ここからはあまりよく見えないけど、結構な広さだな。


「じゃ、中に入ろっか」


「ん、あぁ」


 促され、後を着いていく。鋼鉄の柵のような門の側には、二人の騎士っぽい奴らが立っていた。…騎士ってか、門番か?


「リーナ・テトラスです。いつもお疲れ様です」


「おぉ、テトラスか。なに、職務を全うしているだけさ。確か今日は、代表選定戦だったかな?」


「はい。…それで、こちらの方が私を推薦して下さる方なので、通していただけますか?」


「ふむ…、推薦人…か」


 リーナと和やかに話していた壮年の門番は、訝しげな顔で俺を見る。


「…テトラスよ、もう少し他に候補はいなかったのか?」


「えっ…」


 あらら、どうやらお眼鏡にかなわなかったようで。まぁ別に気にしてねぇけど。


「おい、お前」


「………あ?」


「ふん、口の聞き方もなっていないようだな。そんな輩にこの子の大事な推薦人が務まるとは思えないな」


「ちょ、ちょっとベブテムさん…」


「どうした? 文句があるなら言ってみろ。言えないなら、自分でもそう思っているということだ」


さて、どうしたものか……ん? そういやちょうど良いのがあるじゃん。まぁ、ここで使えるかは分かんねぇけど。


「なぁ、これでも駄目か?」


「む? なんだこれは?」


 俺はポーチから出した一枚の紙を門番に渡す。門番は訝しそうにそれを受け取り、内容を確認した。


「ふん、これが一体何だと……なんだと……!?」


「お、おい、どうした?」


門番1の反応が気になったのか、門番2がそう問い掛けた。すると門番1は信じられないモノを見たかの様な顔をしながら、呆然と門番2に紙を渡す。


「えっと………………………、え…………!?」


門番2も固まった。…凄いな、ロンウェンの推薦状……いや、ロンウェン手形だな。そう、俺が渡したのはあのカースメイル邸の執事たるロンウェンから貰ったあの紙だ。セインスのお墨付きだし、もしかしたらと思って出してみたんだけど、正解だったな。


「………で? 俺は推薦人として不合格か?」


固まってる門番2からロンウェン手形を返して貰いつつ、尋ねた。

ん? でもよくよく考えてみると、俺がロンウェン手形を持っていてもイコール俺が推薦人として相応しいかは別か? む、その展開はメンドイな。

なんて危惧したけど、そんなことはなかったようだ。


「「し、失礼しました!!」」


門番が二人揃ってピンと敬礼した。………いや、むしろ怖いわ、ロンウェン手形。


「えーっと、とりあえず、通っていいか?」


「「も、勿論でございます!!」」


二人はそそくさと門を開け、再び敬礼。


「「どうぞ!お通りくださいませ!!」」


「お、おう…」


あまりの対応の変化ぶりにちょっと…いやだいぶ引く。まぁ、通って良いみたいだし、さっさと離れよう。


「行こうぜ、リーナ」


「あ、う、うん……」


事態に追い付けずポカンとしていたリーナを促し、ようやく学園に入ることが出来た。既にどっと疲れた、帰っていいかな?


「あの、ア……ジオさん」


「ん?」


「結局さっきのは何だったの?」


まぁ、そりゃ当然気になるわな。けど説明が面倒だし、流すか。


「リーナ、約束は?」


「あ、そ……そっか…。ごめんなさい…」


あ、思ったより落ち込んじゃった。


「……あー、あれだ、前にこの姿ですれ違った事あっただろ?」


《幻変視》を敏感に察知したメリシアのせいでこの姿に悪印象与えた時の事だ。


「…うん」


「その時ちょっとした事で貴族を助けてな、お礼に貰った書状なんだ。結構幅広く使えるっぽい事言ってたからちょっと試してみたんだけど、あそこまで効果覿面だとは思わなかったんだよな。」


前半はオブラートに包んだけど、後半に関しては純粋に思った事だ。ほんと、これ怖いわ。


「そう…なんだ。……そっか、そんなに強い効力の書状をくれる人だもん、かなりの権力者だよね…。それなら、言えなくても仕方ないよね」


かなりというか、この国トップクラスだけど、流石にそれは言わない。


「…あれ? でもなんで教えてくれたの?」


「………。モチベーション下がられちゃ推薦人失格だからな」


色々面倒ではあるけど、引き受けてこうしてここまで来ている以上、ちゃんとしなきゃな。…俺のせいで落ちたとか嫌過ぎるし。

リーナは少しだけポカンとしたあと、柔らかく笑った。


「……ありがとう、アルさん」


「………おう。あとジオな?」


「あっ、ご、ごめんなさい!」


………これ、注意しとかねぇと、とんでもないトコで暴露されそうだな。……気を付けとこう。

今のうちに書き溜めしとかないと………!

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