月の使者
話を盛り上げるために最初から猿雉犬には出てきてもらいました
『おぉ物語が大分進んでいるね』
『桃太郎とかぐや姫が出会ってから数年経っているんだ』
『この回で桃太郎は旅立つといいな、でないと話進まないよ』
『確かにさてどうなるのかな』
桃太郎とかぐや姫が出会ってから5年が経っていた
二人は色々のことがあった、どんなことがあったかと言うと
公園で仲良くしている二人の周りに犬と猿と雉がいるではありませんか
なぜ三人と出会ったかはこの際割愛しよう
えっ知りたい?しょうがないな少し話すとこんな感じだ
犬と出会ったのは桃太郎が一人でお使いに行っていた時のことだ
「あれとこれは買っただろう・・・・あと何が足りないのだ」
「くぅーん」
俺の足元に一匹の捨て犬が腹を空かしてやってきていた
「どうした?腹空かしているのか?・・・これでも食べな」
俺はおやつに買っていた団子を食わせてやった
「わんわん」
「そうかうまいか良かったな、じゃまたな」
その場を後にしたのだが犬は俺の後を付いてきてしまいしょうがないのでかぐやと相談して
かぐやの家族になったのであった
犬はかぐやに家で美味しい?ご飯を一杯食べて今では心強い桃太郎の相棒まで成長した
またある日かぐやが町でいると
向こうからガラの悪い猿達がやって来てかぐやをナンパしたらしい
「そこのお嬢さん俺と遊ばない」
「やだよ」
「もういいじゃんか俺達と遊ぼうよ」
「もう連れていちゃえ」
「きゃー」
その後犬と俺が猿達のアジトを見つけ猿達と戦い
ボス猿と俺は一日中のバトルのあと意気投合して仲間になった
猿はその後不良グループを解散させて俺達と遊ぶようになった
今では不良から足を洗った猿はどっちかというと何でもできる兄貴的存在になっていた
四人で公園にいることが多くになった時事件が起こった
あるお金持ちの性格最悪の成金趣味が全開の雉が公園を潰して大きな雉の銅像を立てようと企んでいたのだ
俺達四人は一丸となってこの計画を潰すために雉の不正を探し
雉の自己中心的企みを潰すのであった
その後
雉は最初こそ性格が悪かったが桃太郎のおばあさんのスパスタ教育で今では欠かせない仲間になっていた
そんな感じで5人は仲良くなった、特にももとかぐやは周りから見ても互いを意識しているのが分かるほどであった
その二人を後ろから仲間になった猿犬雉の三人が見ているというのが俺達の日常になっていた
「ももお弁当買ってきたから一緒に食べよう」
・・・・何も言わない
「そうかサンキュー、でも今度は俺かぐやの手料理食べたいな」
「なななな何言っているのよななななんで私がももなんかの為に・・・べ・・・つ・・に良いけど・・・料理・・・本・・ってこないと」
「うん?そうか残念駄目か」
「駄目って言ってないでしょ待ってなさいももがビックリするお弁当明日作ってくるんだから」
二人がラブラブしている後ろではニヤニヤする犬猿雉の三人がおったそうんな
「なぁ猿かぐやって料理できるの?」
「いやーそんな話は聞いたことないが」
「うぉーん」
「そうだな最悪俺がどうにかするよ」
「猿に任せた」
「わん」
帰り道ももと分かれたかぐやが起こした行動は
「さーる助けてうわわわわーんどうしよう」
やっぱしなと猿は思いながらかぐやを落ち着かせる
「どうした?」
「あのねももにねお弁当・・・でも・・・私料理できなぃ」
「あぁそうなんだ・・・もう泣くなよわかったから明日俺が作ってやるからそれ桃太郎に渡せ」
「ありがとぅ」
ぼろぼろの泣き顔を猿は拭ってあげていた
楽しい日常が続くと思っていた
ある日かぐやは神妙な顔で皆の前で話始めた
「昨日使いの者が来て言っていたんだけど、私は元々人間の世界の者ではありません、明日の夜に月に帰らないといけないんだって・・・・やだよ皆と離れた
くないよ」
「「「・・・」」」
「いきなりやってきておまえはここの人間ではないって、ひどいよあんまりだよ」
桃太郎達は無言で頷き
「「「俺達が必ず助けるから」」」
「もも~~さる~~いぬ~きじあ~りが~とう」
かぐや姫は手を振って帰って行った後四人は各自夜に備えて一度解散しました
俺は家に帰って自宅にあった家宝の剣をもしかの為に持っていくことにした
武器くらいないと不安だな
桃太郎がかぐや姫の自宅に到着すると三人はすでに着ていた
玄関で猿が誰かと口論になっているはてどうしたのだろう
「猿どうした早くかぐやの所に行こう」
俺は遅く到着したことを誤魔化すように猿達を誘って玄関に向おうとした
その時門番が俺達の行くてを阻んだ
「君もかい駄目駄目今日は誰もここを入れるなと旦那様に言われましたのでお引取りいただけますか」
「だから俺達も力を貸したいって言ってんだよ」
「わん」
「うん?そうかわかった」
「行くぞ猿」
「おい良いのかよ」
俺達は犬のアドバイスで玄関を後にして裏に回った
「わん」
裏には犬が見つけていた穴からかぐやの家に入っていった
家の中では多くの警備兵とおじいさんとかぐやが不安そうにしていた
「もも達ありがとう」
「よく来たね」
「おじいさん玄関で止められてしまったよ」
「すまないね、今日の為に警察に警備を頼んだ為に、桃太郎君かぐやを守ってくださいね」
「「「おー」」」
その時、空が昼のようになったと思ったら大空から月の使者が現れた、その使者はとても大きく桃太郎の3倍もあるのではないと俺は見上げてしまった
使者は懐から何かとても光輝く玉を出してその光に当たった警備兵達は次々と気を失ってしまった
「桃太郎危ない」
猿が俺の変わりに光を浴び倒れてしまった
「猿大丈夫か」
「桃太郎今は猿はよりもあっちだ」
俺は猿が気を失っているだけだと分かり使者の方を向いた
「今日はかぐや姫様為にここまでの人間が集まり誠にうれしい限りでございます、それでは皆様かぐや姫様をこちらにお渡しください」
「やだよー」
かぐやとおじいさんがお互いを抱きしめて使者の言葉を拒んだ
「ではいささか手間ですが私めがお連れしましょう」
「かぐやを守れ」
俺と雉と犬は使者に向って飛び出した
犬は使者の足に噛み付いて離れないようにしたが使者はその攻撃をものとも言わないかのように
噛み付いている犬を手で地面に沈めた
雉は上空から攻撃していたが使者が背中に背負っていた大きな棒で一振りされて、その衝撃で壁に打ち付けられてしまった
「雉、犬」
「くっそ」
俺はもしかの為に持ってきていた剣を出して使者に向っていった
使者は大きな棒を頭から振り下ろしてきたが何とかそれは避けることができた
大きな棒が地面にクレーターを作ったの見て俺は手に汗が貯まるのがわかった
なんとか攻撃を避けているが決定打がないこのままではいつかは攻撃を受けてしまう
俺は目潰しに地面の土を使者に向って投げた
「こしゃくなではこれならどうですか」
使者は大きな棒を頭の上で振り回しの風で俺は体一瞬浮いてしまった
「やばい」
次の瞬間使者の攻撃が俺に当たりその場で気を失ってしまった
朝目を覚ますと猿雉犬が心配そうで顔を覗いていた
「「桃太郎」」
「すまない」
「それはいいが大丈夫か」
「あぁところでかぐやは」
皆の顔が反れるのを見て俺は確信した、もうここにはかぐやはいないと
『おぉやっと物語が面白くなってきたね』
『使者の正体も気になるね』
『このままではないでしょ』
『さてどうなるのか』
次回修行辺