ヒロインの名前は・・・
最近色々な話が頭に沸いてきます、でも書く時間もないうーんどうなんでしょうか
『おい桃太郎ってヒロイン出るか?』
『いや本当の話では出ないね』
『まさか』
『どうした?』
『婆さんがヒロイン枠』
『読むの止めるか』
『『『・・・・』』』
『いやさすがに違うだろう、まぁ読んで見ますか』
婆さんに育てられることになった桃太郎はそれは元気に育っていきました
ある日のことです、桃太郎は婆さんからご飯を一杯食べさせてもらうとその瞬間には「ムクムク」と一杯分大きくなって行きました
「あらあらもう成長したのかい元気があってよろしい」
「きゃきゃうーばぁばぁ」
「かわいいね」
婆さんはビックリしましたけどかわいいたった一人の家族だったので気にせずに桃太郎を育てることにしました
朝起きると桃太郎は3歳くらいになっていました
「ありゃまびっくりだね」
「ばぁこんちわ」
次の日も桃太郎は婆さんからご飯を食べさせてもらうと今日は昨日と違って一杯では何にも起きません
「昨日は一杯で大きくなったのにね、そうだ二杯目をあげれば大きくなるかも、桃太郎まだご飯食べるかい?」
「うんたじたぃ」
二杯目を食べるとまた「ムクムク」二杯分だけ大きくなりました
「ばあちゃんごはんありがとう」
桃太郎は今度は7歳くらいに成りました、婆さんはとても喜んでいました
やはり次の日もご飯の時に二杯まで食べましたが桃太郎は全然成長しませんでした
「しょうがないね、三杯目苦しかったら良いんだよ無理しなくても」
「大丈夫だよ、ご飯食べたいです」
笑顔で桃太郎が答えるのでお婆さんは三杯目のご飯を食べさせましたそうすると「ムクムク」と三杯分だけ大きく15歳の青年に桃太郎は成長しました
次の日に四杯食べさせましたが桃太郎は15歳のままでした
桃太郎はそても不思議な子供でしたが婆さんの愛情で中身もしっかり大人になりました
それはもうスパルタで色々勉強を教えていたので家の周りでは桃太郎の叫び声が聞こえたのはご愛嬌です
『桃太郎こわ化け物だね』
『婆さんやさしいです』
『叫び声』
『スパルタとはまた大変だね』
それから数日がたったころ、ある程度俺はおばあさんの手伝いをするようになった。
「婆さん手伝うことまだあるか?」
「大丈夫だよ、遊んできな」
「おう、じゃ行ってくるぜ」
さて暇だから公園に来てはみたけど何しようかうーん、おぉ向こうからかわいい子が一人で歩いてくるぞ、仲良くなりたいなどうしようなんて喋ればいいんだ
「こんにちは隣いい?」
「どどどうぞ」
隣に座った子はたぶん俺と同い年くらいかな、全体は清楚な感じで髪の長くて綺麗なとってもかわいい子だ
俺が見とれているとクスクス可愛らしく微笑んでくれた
「ねぇ私ね最近この辺に住むようになったの、名前はかぐや姫です14歳です」
「俺は桃太郎って言うんだよろしく、年は・・・・(十五歳でいいよなよし)奇遇だね俺も14歳なんだ」
「そうなんだ、よろしくどこに住んでいるの?この辺で同い年の子いなかったから桃太郎君と仲良くなれてうれしい」
そんな感じでその日はずっと話して過ごした
三ヶ月もたてば互いの呼び名もかぐやと桃君になっていた、俺にとってはこの三ヶ月はとても楽しかった
ある日かぐやが神妙な顔で自分の生い立ちを語ってくれた
なんでもかぐやの家族はおじいさんが一人だけで俺とは正反対だった
そのおじいさんが俺達が出会う半年前のこと
かぐやのおじいさんは竹の子や竹をたまに取ってそれを売って生計を立てているらしい
「さてそろそろ竹の子の美味しい季節になったな」
おじいさんは山を登っていつものように竹の子を取っていた
「さてある程度取れたからそろそろ一度休憩にするかな」
休憩をする場所を探して山を歩いているとおじいさんの目の前にある一角だけ光輝く竹を見つけた
「おぉ何って綺麗な竹だろうね、この竹ならいい値で売れるかね」
おじいさんが竹を割ってみると中にいたのは赤ん坊のかぐやだったらしい
俺と似ているのは少し嬉しかった
「おぉこれはなんだ中に赤ん坊がいるでぇねえか、あれだきっと独り身の俺に神様が与えてくださったにちげえね」
「きゃきゃ」
「うんかわいい子だ、女の子か名前なににするかね・・・・」
「それでかぐやになって今は俺と同じように凄い速さで成長して今にいたるんだ」
「うん、そうなんだ今はおじいさんの手伝いとかしながら、空いた時間で桃と遊ぶのが楽しいみなんだ」
「そっか」
「うん」
俺達は互いに笑いながら公園を散歩してその日は過ごした
『やべー桃太郎にかぐや姫混じっているぞ』
『桃太郎このままラブコメに突入か?』
『ちっリア充』
『おーい青から黒いオーラ出てるぞ』
『止めろよ青』
『ふむふむこの後桃太郎のペースになるのかかぐや姫のペースになるのかどっちなんだろうか』
『よし続きを読むぞ』
皆さんはもう童話などは読まないかも知れませんが私も童話など20年近く読んでいませんでした
読まなくても桃太郎くらい知っているしネットで調べれば簡単と当時の私は思っていました
でもこの作品を作るにあたってちゃんと調べるようにと言われたので近くの図書館に行きました
そこで軽い気持ちで桃太郎を探すと6冊ほどの桃太郎が見つかったんですが
どれも少しづつ私の知っている桃太郎と違っていました
大筋はもちろん一緒なんですが書いている人によって解釈も書き方もさまざまでとても楽しかったです
もしこの話を読んで図書館に行く機会があればたまには児童書のほうにも行ってみてはどうですか