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祠へ行こう

 城を後にしたナゴムは、目の前に広がる街並みに驚いていた。

「うわぁ…人がいっぱいで賑やかだぁ!

 お店もたくさんあって楽しいね、カナメ。」

 路上に立ち並ぶ様々な品物に目を奪われ、儀式の事をやや忘れつつあった。

「ナゴム様、本来の目的をお忘れになられませんように。」

「わ、わかってるよ。今まで見たことないものばかりだから…」

「ふふふ、お気持ちは分かります。ここには我が国だけでなく、他国の商人が集まっていますから、交易品を取り扱う店舗が多数あるんですよ。見馴れぬ物に出会うと、ワクワクしますよね。」

「そうだよね!せっかく城の外に出たんだもの、もう少し見て回りたいよ。」

 はしゃぐナゴムに苦笑しながら、カナメは後を付いて行く。

 露店商が並ぶ路地を通り抜けると、大きな噴水のある広場に抜けた。

 そこにも様々な衣装を身に纏った人々が行き交っていて、活気に溢れていた。「見たことない服を着た人が多いね。獣人や鳥人も居るし…みんな他の国の人達なのかな?」

「そうですね。獣人や鳥人は友好国であるフィリア・サーデク共和国出身がほとんどですね。フィリアは多種の民族が集まって出来た国なんですよ。」

「ふーん。色んな人達が集まってる国か…いつか行ってみたいな!」

「そうですね。儀式を無事に終了しましたら、ムゲン様にお伝えしてみましょう。きっと了承して頂けますよ。」

「本当?よし、ボク頑張るよ!早く祠へ行こうよ、カナメ!」

「えぇ、ナゴム様!」

 やっとやる気を出したナゴムは、感激しているカナメと共に街を出て、生命の樹の丘の手前にある祠へと歩き出した。


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