プロローグ
これが初投稿となります。稚拙で読みづらい文章かもしれませんが、どうか読んでコメントでも頂ければありがたいです。
生きているのに死んでいる人がいる。 それが橘冬樹。僕自身だ。 僕は死んでいる。生きているのは体だけだ。大切な、生きるうえで不可欠なものが全くといってない。
例えば感情。普通ならば怒ることも、泣くことも、笑うこともしない。出来ないんだ。
べつにそれが辛いわけではないのだけれど、他人との違いというのは明らかに分かるし、それを見ている他人を気にならないなんてことはない。正直、気にはなる。
けれども変えようだなんて微塵も思えないんだ。
だってこの命には、この存在には意味なんてないんだから。辛くても楽しくても死ねば皆終わるじゃないか。何かが変わるわけでも、死後に何かあるだなんてありえない。
言う人に言わせれば「ありえないなんてありえない」のかもしれないが、僕はそんなふうには思えないのだ。死ねば全ては無だ。過去も未来もない。
だからこそ死後の世界にあこがれるのかもしれなが、それに何の意味もないとしか思えない。
死ねば無。何も残らない。自分の命なんて世界や歴史から見れば本当に小さな出来事だ。そう言い訳をして僕は学校へ向かうために重く辛い扉を開けた。
それはただの自宅の扉だけれど、僕にとっては苦しい道のりへの入り口なのだ。
県立栃尾高等学校。それが現在僕の在学している高校である。県立栃尾高等学校は山中にあり、電車はなくバスもしくは原付でなければ行けない。冬場は雪も積もるため大変辛い。本当に糞みたいな立地条件だ。
僕は重い足を動かして目的の学校へと向かった。
それは酷く残酷な物語の始まりだったのかもしれない。