踏み切り
処女作で読みにくいかもしれませんが見てください!
私の携帯が鳴った。
「おはよう雪、今日学校だよっ!!」
電話を取ると鼓膜を破るような大きな声が聞こえる・・・
「ごめん、今日は休む」
私が静かな声で言うと少し戸惑った様子でサヤカが言った。
「そっか・・・やっぱり辛いよね。今日はゆっくりして明日から気持ち切り替えなよ」
電話を切ると私は携帯を机に置いた・・・・・ 冷蔵庫から水を取り出すとコップに注いだ。
それを一口飲み昨日の出来事を思い出した・・・・ 昨日・・・サヤカと二人で学校から帰る道、いつも通る踏み切り、地元では開かずの踏み切りと呼ばれている・・・。
普段はこの踏み切りを使う人はいないのに珍しくスーツを着ているサラリーマン風の男性が、線路の向こうから無表情でこちらを見つめている・・・
「雪・・・気持ち悪くない?」
サヤカが不安な表情で私を見つめている。
「なんか変だよね」
私はその男性を見ながら言った。
すると男性はポケットから携帯電話を取出した。
電話番号を押しているように見えるのだが、視線はこちらを見たままだった・・・・。
「雪っ!電車くるよ」
電車が通りすぎれば踏み切りが開く・・・・・ そう思った瞬間だったプルルルッ プルルルッ 私は電話に気付いた・・・ポケットから取り出した携帯を見ると非通知着信だった・・・ 私は一瞬迷ったが電話に出た
「もしもし・・・」
返事がない・・・
「もしもし」
私は二、三回繰り返したが無言だ。
顔を前に向けた、その瞬間私は信じられないものを見た。
なんと無表情で立っていた男性が笑みを浮かべ遮断機を越えて歩いてきた・・・・・
「キャーーー!!」
サヤカが叫んだと同時に踏み切りの前を通った電車に退かれた・・・・あとから警察の人が来て話をしていたが即死で状況から見て自殺と話していた。
プルルルッ プルルルッ 電話だっ私はすぐにコップに入った水を飲み干して、携帯電話を取りにいった・・・・・非通知??私はおかしな事に気が付いた昨日の事が気になり非通知は拒否するように設定し直したはず・・・ プルルルッ プルルルッ プルルルッ プルルルッ いつまでも鳴る電話に私は勇気を出して出た。
「・・もしもし」
「もしもし・・」
また無言だ・・・ 私は電話を切ろうとしたその瞬間だった
「おまえを・・・ずっとみているからな」
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