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俺と彼女の魂が  作者: Mr.T
入れ替わり
1/1

変身


「こ、ここはどこだ?」


目を開けると見慣れない天井とカーテンが見えた。


「目が覚めましたか?」


看護婦さんの声だ。そういえばなんでこんな所にいるんだっけ?・・・・・あ、思い出した。それは金曜日のこと・・・・


「わあー、遅刻しちゃう~」


いつものように遅刻になりかける時間に家を出る。いつもこういうときは、信号のない路地を使っていっていた。

この日もいつもと同じように路地を全速力で駆けていると、一人の少女がいた。同じ学校の生徒だったような気がした。もう少しでその少女に追いつこうとしたとき、右からトラックが走ってきた。あのまま行ったら少女にぶつかる。少女は気づいていない。これはヤバイッ


「危な~い!」


ギリギリの所で飛び込む、こっからの記憶はない。

それにしても頭かい~な~・・・え、なんか、いつもより明らかに髪が長いんだけど、なんで?


「看護婦さん鏡貸してくれませんか。」


なんか声も異常に高いような


「はいどうぞ」


その時僕は手鏡を見て思わずちびりそうになった。なんと、女の子になってしまったのだ。


「ぎぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ」


病院中にこの声が響く、


「どうしたんですか?いきなり大きな声を出して」


「あ、す、すいません。」


「あっ、あなたと一緒にいた人も目を覚ましたそうですよ。」


俺と一緒?というか俺の本当の身体は?と思いながらとなりのカーテンを開けてみた・・・


「ぎゃ~~~~~~~」

「ぎゃ~~~~~~~」

なんとそこには俺の体があった。苦さすぎる足、ぼさっとした頭から絶対にじぶんの身体だと分かった。


「な、なんで私がそこにいるのよ?!」


俺の身体がそう言ってきた。


「それはこっちのセリフだよ。」


まてよっ、これ・・・・・身体と魂が入れ替わってる! マジないよ、これありえないよ。これどうやって直すの、ねえ、このまま戻らないってのは無しだからな。・・・って焦ってもどうにもならないし、ここは落ち着け、深呼吸だ。フーハーフーハー。


「これは恐らく身体と魂が入れ替わったんだろう。焦ったってどうにもならない。どうする?この後。」


「待って、一回状況を確認しよう。

1 私が登校中にトラックにひかれそうになる。

2 そこに貴方が飛び込んで助ける。

3 そして塀にぶつかって、二人とも気絶。

恐らくその時に魂が入れ替わったんでしょう。

4 そして今に至る。と言ったわけだ。」


「そういえば、あなたのなまえは?」


「私は小村 葵 あなたは?」


「俺は長沢 準」


「お二人さん、お話ししているところすいませんけど、ご家族が来ましたよ。」


え、いきなり、どう対応すればいいの?ねえ


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