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決戦の刻

レオンを失ったエマは、深い悲しみに暮れていた。しかし、彼女はレオンを救うために、ダミアンとの最後の戦いに挑むことを決意する。


エマは、ダミアンの居場所を突き止め、彼の元へと向かった。そこは、帝国の中心部に位置する、巨大な城だった。


城に潜入したエマは、ダミアンと対峙する。


「レオンを返して」


エマは、怒りと悲しみを押し殺し、ダミアンに言った。


「レオンは、もう君のものじゃない。彼は、俺の駒だ」


ダミアンは、冷たい笑みを浮かべた。


「レオンを返せ!」


エマは、剣を抜き、ダミアンに襲い掛かった。彼女は、レオンを救うために、持てる力の全てをぶつけた。


ダミアンは、エマの攻撃を軽くいなした。彼は、エマの力を試すように、余裕のある態度で戦った。


戦いの最中、エマは、ダミアンの過去を知る。彼は、帝国の王子でありながら、復讐のために帝国を滅ぼそうとしていた。


「レオンを救うために、君は俺と手を組んだ。だが、それは間違いだった。レオンは、君が思っているような人間じゃない」


ダミアンの言葉は、エマの心を揺さぶった。彼女は、レオンへの愛情と、彼を裏切った罪悪感の間で葛藤した。


しかし、エマは、レオンを救うために、戦いを続けることを決意する。彼女は、ダミアンの言葉に耳を貸さず、剣を振り続けた。


エマの剣は、ダミアンの鎧を貫き、彼に深手を負わせた。ダミアンは、膝をつき、エマを見上げた。


「なぜだ?なぜ、そこまでしてレオンを救おうとする?」


「私は、レオンを愛している。そして、彼を信じている」


エマの言葉は、ダミアンの心を打ち砕いた。彼は、エマの愛の深さに、初めて恐怖を感じた。


ダミアンは、最後の力を振り絞り、エマに襲い掛かった。しかし、エマは、ダミアンの攻撃をかわし、彼の胸を剣で貫いた。


ダミアンは、血を吐きながら、エマに言った。


「レオンを…頼む…」


ダミアンは、息絶えた。エマは、ダミアンの遺体を見つめながら、涙を流した。


「ごめんなさい…」


エマは、ダミアンを倒し、レオンを救い出すことに成功した。しかし、彼女の心は、レオンを裏切った罪悪感と、ダミアンを殺した悲しみで、深く傷ついていた。



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