『だるまさん』★
「ケンくんダメだよ! あんな所までだるまさんを投げちゃ!」
娘が弟にそう叱っていた。だるまは、俺の部屋でゴロゴロ転がっている。確かに、投げて遊ぶのは危ないな……。
拾ってみる。
ケンがあまりにべしべし叩くものだから、だるまの顔の塗装がはがれてしまっていた。
だが、楽しそうだ。俺は、ケンに言った。
「一緒にやろうか」
「うん! パパのばん! はい、木づち!」
◇
はい。
第二段目のネタです。おわかりでしょうか……?
だるまと、だるま落としのミスリードを狙いました。しかし、なんかバレバレなんですよねぇ。ちっちゃい子がだるまを投げられる環境と握力って、結構ヤバいですし……。
これでも、物凄く練ったんですよ!
叙述トリックは、語彙力も試されているように思います。そして決まりとしては、『登場人物が嘘をついてはいけない&騙されてはいけない』これがカギですね!
そうじゃないと、読者が気持ちよく騙されてくれません。モヤモヤが残る。それが一番最悪の事態です。今はまだ不完全な叙述トリックですが、数をこなせば、パターンや要領を掴めると思います。
こうやって、叙述トリックについて気づいたことを記していきますね!