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『配達』★★★★★☆(提案/親)

 雪の中。二人の配達員が、荷物を積みながら、雑談していた。


「いい加減。制服変えてくれねぇかな?」

「え、よくね。俺なんか、オフでもこの服装だぞ」

「ちょ、上に怒られるだろ」


 彼らが話していたら、もう一人の新人が大騒ぎをしている。


「ダメだ、これ走らない! エネルギー満タンにしたのに!」


 二人は笑いながら、新人に教えた。


「コイツは、他のヤツの倍入れないと走らねぇんだよ」

「そ、そうなんですか!?」

「ははは、俺も新人の時苦労したよ」

 

 彼らは、再び荷物を積み出す。冷たい雪が、彼らの頬を叩いた。


「人の数も減ってきて、そのせいで人員削減されちまった。正直キツイな」

「あぁ、そうだな。しかも、前よりセキュリティが上がった。入りにくくなったよ」

「……最近は、僕たちの偽物も現れて、物騒になりましたね」


 三人は、そんな愚痴をこぼしながら、荷物を、積み終える。準備完了。


「さぁ、仕事だ! 終わったら忘年会をしよう!」


 雄叫びとともに、配達員たちは鈴の音を鳴らした。


「メリークリスマス」





 第十四弾。これ実は、親がほとんど考えました。


 私がどうしても『ストーリー性のある叙述トリック』を思いつかなかったとき。親がピーンと閃いたのです。ちょうどその頃我が家は、チキンとケーキを食べて、クリスマスモードでした。


 これは、バレて良いというか。バレているのを楽しむ叙述トリックです。でも、言葉遣いにはとても気を付けました。例えば『配達員』=『サンタ』ということ。そして、『荷物を積む』=『プレゼントを積む』など、言葉の言い換えが沢山あります。


 なにより、『トナカイの存在を隠す』のがとても難しかった。


 親は、(ストーリー性が無いと驚きや感情が生まれにくい)という考えです。うまく騙せた『かける(第十三部分)』も、なるほどとは思っても、それ以上の感動はないという様子でした。


「じゃあ、手本を見せてよ!」


 と言って、提案されのがこの作品です。親。洗い物のついでに考えたんですよ? なんか……、


(私より上手くてどうすんの?)


 と、若干泣き目です。親はショートショートやミステリーが好きで読んでいたらしいです。やっぱり読んでる量って関係あるのかなぁ……。


 ある人に教えてもらったのですが。主語を前に置かず、敢えてぼやけさせることで、様々な言葉のダブルミーニングにも成功しています。これはとてもうまく行ったと自負できますね……しかしながら、これは私が一から提案したものでは無いので、【トリッキーレベル】は【2】のままです。


 このレベルの作品を沢山書けるようになったら、レベルアップです。頑張るぞ!

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